インテリアデザイナーとインテリアコーディネーターの違い

インテリアデザイナーインテリアコーディネーターの仕事内容の違い

インテリアデザイナーとインテリアコーディネーターは、どちらも室内空間の監修を手掛ける職業であるものの、その業務範囲や役割は大きく異なっています。

インテリアデザイナーは、家具や雑貨、カーテンといった装飾品づくりをはじめ、照明を用いた室内演出、壁紙や床材の選定、さらには建物の設計にまで関与し、ゼロから空間をつくりあげていくことが仕事です。

これに対し、インテリアコーディネーターは、完成された空間に対して、それに見合った既存の製品を選んだり、組み合わせによる効果を考えたりして、室内をコーディネートすることが仕事です。

このため、インテリアデザイナーには、各種アイテムや配色の知識・センスだけでなく、設計や内装などの知識やCADスキルも必要になりますが、インテリアコーディネーターには不要です。

両者をアパレル業界に置き換えて、インテリアデザイナーを各ブランドのファッションデザイナー、インテリアコーディネーターを服を選ぶスタイリストと考えると、その違いがわかりやすいかもしれません。

なお、求められる知識やスキルが少ないぶん、インテリアコーディネーターのほうが、社会人や主婦などの転職者・中途採用者が多い傾向にあります。

インテリアコーディネーターの仕事

インテリアデザイナーとインテリアコーディネーターのなる方法・資格の違い

インテリアデザイナーは、日本デザインプランナー協会が主催する「インテリアデザイナー認定試験」制度があります。

インテリアコーディネーターにも同様に、インテリア産業協会による「インテリアコーディネーター資格試験」制度があり、それらの試験を受けて合格すれば資格が得られます。

しかし、主催協会をみてもわかるように、双方ともあくまで民間資格であり、それぞれの職業に就くために必須になるわけではありません。

デザイン業務やコーディネート業務を手掛ける企業に就職し、各業務を担当すれば、資格がなくても、インテリアデザイナーまたはインテリアコーディネーターとして働くことは可能です。

ただし、資格を持っていれば、自身の知識やスキルを客観的に証明することができますし、ひいては依頼を獲得したり、クライアントからの信頼を得るのにも役立ちます。

就職の際も資格があったほうが有利ですので、できれば資格取得を目指すことが望ましいでしょう。

インテリアデザイナーとインテリアコーディネーターの資格の難易度の違い

インテリアデザイナー試験は、高校受験などの一般的な試験とは異なり、在宅形式で実施されます。

試験に申し込むと、試験問題と解答用紙が自宅に届きますので、定められた期間内に問題を解いて返送し、正答率が70%以上あると資格認定となります。

合格率は例年30%前後ですが、きちんと一問ずつ丁寧に調べていけば、合格は十分に可能です。

一方、インテリアコーディネーター試験は、一般的な試験と同じく受験会場で試験を受けるスタイルで、筆記試験の1次、実技試験の2次という2段階選抜で実施されます。

合格率は、1次試験が例年30%前後、2次試験が60%前後で、受験者全体に対する最終合格率はおよそ20%前後となっています。

両者の難易度を比べると、試験形式の違いから考えても、インテリアコーディネーター試験のほうが難易度が高いのは間違いないでしょう。

参考:日本デザインプランナー協会 インテリアデザイナー認定試験
参考:インテリア産業協会 インテリアコーディネーター資格試験

インテリアデザイナーとインテリアコーディネーターの学校・学費の違い

インテリアデザイナー・インテリアコーディネーターとも、学校にはさまざまな選択肢がありますが、両者にそこまで大きな違いはありません。

どちらを目指す場合でも、一般大学や美術大学のデザイン学科や生活科学科、インテリア系の専門学校などが代表的で、入学時点では専攻が分かれていないケースもよく見られます。

また、インテリアデザイナーについては、建築系や工業デザイン系の学部・学科も、進学先の候補となるでしょう。

4年制大学や短大では、インテリアだけでなくさまざまな知識を学べる一方、専門学校ではよりインテリア実務に特化するなど、資格取得や就職を意識したカリキュラムとなります。

卒業後の進路も踏まえて、中長期的な目線で学校を選ぶことが大切です。

学費については、一概にはいえないものの年間100万円程度が相場ですが、美術大学のなかには、その数倍の費用がかかるところもあります。

インテリアデザイナーとインテリアコーディネーターの給料・待遇の違い

インテリアデザイナーもインテリアコーディネーターも、勤務時の給料は、20代で年収300万円台、30代で400万円台が目安とされており、一般的なサラリーマンやOLとほぼ同じくらいの水準です。

ただし、どちらの職業も、手掛けた仕事量や仕事の成果が給料に反映されやすく、職場によってはインセンティブ(成果報酬)を取り入れているところもあり、個人差が大きい点が特徴です。

また、独立してフリーランスとして働いたり、デザイン事務所を開業したりすると、売上に応じて自由に給料を取れるようになります。

業界内での実績を積み上げていけば、年収1000万円以上を得ることも決して不可能ではないでしょう。

とくにインテリアデザイナーについては、家具や雑貨の企画設計を手掛けた場合、販売額に応じてロイヤリティが支払われるケースが多く、ヒット商品を生み出せば大金を得られるかもしれません。

インテリアデザイナーとインテリアコーディネーターはどっちがおすすめ?

両者の仕事の端的な違いは、空間づくりのどの時点から携わるか、ということです。

建物の設計時点から関わり、必要であればアイテム自体のデザインも手掛けて、空間づくりをトータルでプロデュースしたいという人については、インテリアデザイナーのほうがおすすめです。

反対に、建築やモノづくりにさほど関心がなく、テーブルコーディネートやフラワーコーディネート、モデルルームの装飾など、アイテム選びに専業したい場合は、インテリアコーディネーターのほうがおすすめです。

ただし、両者の業務は、そこまできっちりと線引きがなされているわけではありません。

インテリアコーディネーターでも、既製品のなかに気に入ったものがなければ自分でつくる人もいますし、内装の企画まで行う人もいます。

そもそもデザイナーという職業自体が、しばしばジャンルを飛び越えて仕事をする傾向の強い、境界線の曖昧なものですので、どんな肩書を名乗り、どんな仕事を請け負うかは、各自の能力や考え方次第です。