女性のインテリアデザイナーのキャリアパス・結婚後の生活

女性のインテリアデザイナーの現状

インテリアデザイナーの男女比率は、およそ3:7とされており、男性よりも女性のほうがかなり多くなっています。

インテリアデザイナーは、フルタイムで働くこともできれば、副業として作業を受け追い、家事の合間に働くことも可能であり、かなり柔軟な働き方のできる職業です。

このため、ライフイベントの多い女性に適した職業であり、新卒はもちろん、OLから転職してくる人や、インテリア好きが高じて、主婦からインテリアデザイナーに転身してくる人も少なくありません。

求人情報をみても、ある程度関連したキャリアやスキルさえあれば、年齢などの採用条件は緩めであり、またまったくの未経験でも、パート待遇でのアシスタント採用などもあります。

「女性歓迎」という職場も目立ちますので、インテリアデザイナーは、男性よりもむしろ女性のほうが働きやすいかもしれません。

女性のインテリアデザイナーの強み・弱み

インテリアデザイナーは、設計図作成などのデスクワーク、各種アイテムの制作作業、現場での家具の扱い、内装の飾り付けなど、一連の作業すべてに対して、ミリ単位の正確さと丁寧さが求められます。

女性ならではの繊細さや心遣い、細部まで神経の行き届いた注意深さなどが、インテリアデザイナーとしての大きな強みとなるでしょう。

また、戸建住宅などの居住空間を手掛ける場合は、主婦として、あるいは母親としての経験が、その空間で暮らす人と同じ目線に立ち、真に使いやすく、居心地のよいデザインをつくりあげるのに役立つでしょう。

反対に、女性のインテリアデザイナーの弱みとしては、体力的に男性より劣るという点が挙げられます。

インテリアデザイナーはかなり労働時間の長い職業であり、とくに納期直前の時期になると、連日終電近くまで作業に追われたり、現場での泊まり込み作業になることもあります。

ろくに睡眠時間も取れないなかで働くのは、男性でも過酷であり、女性の場合、あまり無理しすぎると倒れてしまうこともあるかもしれません。

なお、こうした肉体面の優劣が重視されやすいせいか、設計事務所などの建設業界の企業では、いまだに性別によって役割分担がなされ、女性が男性のサポートに回ることが多い職場も一部あるようです。

インテリアデザイナーとして主体的な立場で活躍したいなら、就職先の実態をよく調べておいたほうがよいかもしれません。

結婚後の働き方

インテリアデザイナーは、単独で完結できるタイプの仕事ではなく、クライアントはもちろん、建築士大工、内装業者など、さまざまな人と協働で作業を進めていくことが必要です。

打ち合わせの時間も、現場の視察も、決してひとりの都合で決めることはできませんので、夕方以降に予定が詰まっていることも多く、さらに元々の仕事量の多さも相まって、帰宅時間は遅くなりがちです。

結婚しても、毎日必ず料理や洗濯、掃除といった家事をこなすことは困難ですし、そもそも配偶者とコミュニケーションする時間さえ、満足にはもてないかもしれません。

このため、結婚後も同じように働き続けられるかどうかは、配偶者の仕事に対する理解と、家事への協力次第といえます。

家庭生活とのバランスを取るために、デスクワークだけに専従するなど、独身時代とは違った働き方をすることも可能ですが、仕事の面白さとしては半減するかもしれません。

インテリアデザイナーは子育てしながら働ける?

設計事務所やデザイン事務所の大半は、スタッフ数の少ない小所帯であり、産休制度や育休制度の整っているケースはかなりまれです。

その一方、ハウスメーカーなどの大手企業では、福利厚生が充実しており、また女性の多い職場であることも手伝って、育児に協力的である職場が目立ちます。

子育てしながらインテリアデザイナーのキャリアを続けられるかどうかは職場次第であり、将来的に育児と仕事の両立を考えているなら、大手に就職したほうが望ましいといえます。

ただし、数年程度のキャリアがあれば、育児などでブランクがあっても採用するという企業も多くありますので、たとえキャリアを中断することになったとしても、再就職はさほど難しくないでしょう。

インテリアデザイナーは女性が一生働ける仕事?

インテリアデザイナーは、一概にはいえないものの、徹夜作業が続くなど、激務といえる状況に陥りやすい職業です。

このため、家庭生活や育児と両立しようと思うと、どうしても仕事をある程度セーブすることが必要になり、第一線で活躍し続けることは難しいかもしれません。

反対にいうと、独身時代は目いっぱい仕事に打ち込む、子どもができたらパートとして働くなど、自身のライフステージによって働き方を変えてもよいなら、一生続けていくことは十分に可能です。

結婚や出産を機に退職してフリーランスとなり、自宅で仕事をする人も大勢いますし、子どもが成長して負担が減るにつれて仕事を増やせば、やがてはアシスタントを雇って事務所化することも考えられるでしょう。

臨機応変さがインテリアデザイナーの魅力のひとつであり、どのようなキャリアプランを描くかは自分次第です。