グラフィックデザイナーに向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
そのため、コミュニケーション能力は欠かせないものです。
また、人にはない発想が必要不可欠なため、自分だけの個性を持っていることは大きな強みです。
この記事では、グラフィックデザイナーに向いている人・適性・必要なスキルについて解説します。
グラフィックデザイナーに向いている性格・適性
コミュニケーション能力がある
グラフィックデザイナーの仕事はパソコンに向かってもくもくと作業をする印象があるかもしれませんが、ディレクターやコピーライターなどほかのスタッフと協力して1つの作品を作り上げる仕事です。
そのため、コミュニケーション能力は欠かせません。
他人とコミュニケーションをしっかりとれないと、クライアントの意図を汲み取れなかったり、ひとりよがりの作品を作ってしまったりという弊害が出る場合もあるので注意が必要です。
これはグラフィックデザイナーだけでなく、ステップアップ職であるアートディレクターにも同じことがいえます。
根気強さ
企画の段階から入稿に至るまで、クライアントや社内からはさまざまなダメ出しを受けます。
そのため、グラフィックデザイナーは何度も修正を繰り返すことは日常茶飯事で、ひどい時には一からやり直しになってしまうこともあります。
そんな進行に耐えられる根気がなくては、グラフィックデザイナーとして長く働くことは難しいでしょう。
根気強さとともに、何度ダメ出しをされても乗り越える強い心も必要です。
感性豊かで好奇心旺盛な人
流行やトレンドデザインに取り入れるのは、グラフィックデザインではよくある手法です。
常に世間に目を向け、いまどんなものが世間から評価されているのかを敏感に察知する感性は、グラフィックデザイナーには必須です。
また、常に新鮮なインスピレーションを保つためにも、デザインだけでなくあらゆる方向にアンテナを張り、情報をキャッチしたり感性を磨いたりという努力が必要でしょう。
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グラフィックデザイナーに向いていないのはどんな人?
グラフィックデザイナーは、美的なセンスや特別な才能がなければなれないと思っている人も多いかもしれません。
しかし、デザインの基本として
- 構図
- レイアウト
- 色彩
- フォント
などの知識やIllustrator、Photoshopなどのスキルは学校で習得することができます。
もともともっているセンスや素養もたしかに重要なポイントではありますが、こうしたものは勉強をしてスキルや知識を学ぶうちに自然と身についていくものです。
センスや才能がないからといってグラフィックデザイナーの道をあきらめるのではなく、人一倍勉強をしたり、美術やデザインに積極的に触れたりするなどして、自分の知識やスキルを磨いていくことが大切です。
グラフィックデザイナーに必要なこと、求められるもの
グラフィックデザイナーに必要なスキル
グラフィックデザイナーになるには、
- 美術大学や専門学校で学ぶ
- アシスタントとして学びながら勤め、デザインの知識と技術を習得する
といったことが必要です。
中でもデザインソフトのスキルとデザイン能力は必要不可欠といえるでしょう。
デザインソフトを使いこなす技術
グラフィックデザインには
- Illustrator
- Photoshop
- InDesign
といったAdobe社のアプリケーションソフトを中心に使用します。
これらのソフトをスムーズに使いこなせなければ、デザイナーとしての業務をまっとうすることはできません。
使い方の解説本なども販売されていますが、細かいコツや裏技的な使い方もあるため、学校で習ったり現役のデザイナーから習得したりするのが一般的です。
デザイン能力
どんなに繊細な感性をもち、世の中のトレンドを予測できたとしても、それを具体的に表現する方法をもたなければ、グラフィックデザイナーとしての役割は果たせません。
デザイン能力は、
- もともとの素養である「美的センス」
- 構図・配色・文字の配置などのノウハウである「デザイン理論」
- いいデザインを見るなど情報収集で得られる「インスピレーション」
などにより構成されています。
美的センスとインスピレーションは日ごろの心がけで伸ばせるものですが、デザイン理論は学校で学ぶのがもっとも近道だといえます。
いかに技術やデザイン能力が優れた人であっても、長年デザイナーとして業務を行っていると誰もがワンパターンに陥ったり、無難なデザインを提案したりしてしまうため、常に「人の心に響くデザインとは?」を自問し続け、研究や情報収集などスキルアップのための努力を怠らないことが大切です。
グラフィックデザイナーとして活躍し続けるために必要なこと
- スキルアップのための努力
- 視野を広げる
- 人間関係・ネットワークを築く
スキルアップのための努力
多くのグラフィックデザイナーは、デザイン勉強よりも、そうでない分野での知識や経験のほうが、グラフィックデザインの自分に役立っているといいます。
モノを伝え・モノを売るためのアイデアは、自分自身の経験値と豊かなイマジネーションの中からしか生まれてこないため、グラフィックデザインに限らず幅広い知識を身につける必要があります。
視野を広げる
近年のメディアの多様化はめざましく、インターネットやモバイル・電子書籍などの媒体が市場を伸ばしています。
グラフィックデザイナーも紙媒体にこだわりすぎることなく、新しいメディアの知識や技術を習得して自分のフィールドを広げることも、活躍し続けるためのポイントだといえるでしょう。
人間関係・ネットワークを築く
コンピュータが発達して、たいがいの情報は簡単に入手できるようになりましたが、ほんとうに必要な情報をもっているのは、現場の人間です。
同時にさまざまなニーズや不満も、人の中から生まれています。
人を大事にし、観察し、連携を強めていくことが、グラフィックデザイナー自身の豊かな発想にもつながっていくはずです。
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グラフィックデザイナーに向いている人のまとめ
グラフィックデザイナーに向いている性格・適性としては、コミュニケーション能力がある・根気強さ・感性豊かで好奇心旺盛な人が挙げられます。
グラフィックデザイナーに必要なスキル・能力としては、人にはない発想ができることが必要不可欠で、「自分だったらこうしたい」ど自分なりの発想や個性が出せる部分を考えていく必要があるでしょう。
グラフィックデザイナーに向いているかどうかについては、センスや才能がないからといってグラフィックデザイナーの道をあきらめるのではなく、人一倍勉強をしたり、美術やデザインに積極的に触れたりするなどして、自分の知識やスキルを磨いていくことが大切です。