地方公務員の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?
公務員試験対策 通信講座無料資料請求【PR】
地方公務員を目指すきっかけで多いものは?
地方公務員は全国にたくさんいるので、目指すきっかけは人によって異なります。
そのなかでもよく聞かれることとして、
・両親や親戚が公務員で、子どもの頃から身近な存在だったから
・公務員でなければできない仕事に就きたい(警察官、消防士など)
・社会貢献性の高い仕事がしたい
・安定性のある仕事に就きたい
・地域のために働きたい
などが挙げられます。
同じ公務員のなかでも、国家公務員でなく地方公務員を選ぶ理由としては、国よりも小さな「地域」という単位で仕事をし、地域をよりよくするための仕事に関わりたいという思いを持つ人が多いようです。
地方公務員の志望動機の考え方
ひとことで地方公務員といっても、さまざまな職種があります。
役所で事務業務に携わる人もいれば、警察や消防の組織に所属して体を動かして働く人もいます。
就きたい職種によって、将来携わっていく仕事の内容や役割は異なりますから、当然、志望動機も変わってくるものです。
ただし、すべての地方公務員に共通する使命があります。
それは、「国民全体の奉仕者として、公共の利益のために働く」ということです。
民間とは異なり、個別の利益を追い求めるのではなく、安全で暮らしやすい社会や地域を作るために働くのが地方公務員に求められている役割です。
よって、地方公務員の志望動機を考える際のベースになるのは、「地域やそこに暮らす人々のために頑張りたい」という気持ちだといえるでしょう。
社会貢献に対する思いや、世のため、人のために力を発揮したいという熱意は、地方公務員として働いていくうえで欠かせないものです。
そのうえで、「なぜ自分がそうなりたいと思ったのか?」というきっかけのエピソードを入れられると、より説得力のある志望動機になります。
注意したいこととして、たとえ「安定している」や「福利厚生が手厚い」などのポイントに魅力を感じているとしても、それを志望動機の全面に押し出さないようにしましょう。
あくまでも地方公務員として取り組みたいことや、将来の目標など、仕事に対して前向きな姿勢をアピールすることが重要です。
地方公務員の志望動機の例文
地元の自治体を志望する場合
「私が「〇〇市」職員を志望したのは、自分が生まれ育ったこの地のために働きたいと考えたからです。
私は、たくさんの特産物や文化的な遺産があり、豊かな自然に囲まれた「〇〇市」が大好きです。
子どもの頃はあまり深く考えていませんでしたが、成長し、いろいろな地域へ出かけるようになって、ますます「〇〇市」の素晴らしさを実感するようになりました。
大学時代は上京し都市部で過ごしましたが、卒業後はこちらに戻って、より住みやすく、より魅力的な「〇〇市」の地域づくりのために貢献したいと考えています。」
地元以外の自治体を志望する場合
「私がこの「△△市」を志望した理由は、こちらの市が行っている政策に魅力を感じたからです。
大学時代、私は地域福祉について専門的に勉強をしていました。
そのなかで、地域の福祉課題を解決していくには、福祉サービスを提供する側が一方的にサービスを押し付けるのではなく、住民とお互いに協力しながら、共に問題に立ち向かう社会を作ることの重要性を学びました。
「△△市」では数年前から地域福祉に関する新しい取り組みを進めており、子どもから高齢者まで、多くの住民と積極的にコミュニケーションをとっている点に魅力を感じました。
私も大学時代に学んだ知識を生かしながら、「△△市」をもっと元気にするために力を発揮したいと考えております。」
地方公務員の面接で聞かれること・注意点
地方公務員試験は自治体ごとに行われているため、試験の内容や進め方などは自治体によって若干異なります。
しかし、大半は筆記試験と面接試験の両輪で行われており、とりわけ近年は「人物重視」にシフトする自治体が目立ち始めているといわれます。
その裏には、地方公務員が住民と密に接しながら行政サービスを提供することや、国際化が進み人々の価値観も多様化するなかで、世の中の声を行政に生かしていける広い視野をもつ人が必要とされていることなど、さまざまな理由があるようです。
いずれにしても、面接の基本となるのは志望動機です。
「安定している」「楽に働けそう」といったイメージだけで公務員を目指す人もいるようですが、公務員試験は人気があり、決して倍率も低くないので、地方公務員になりたいという心からの熱意をしっかりと伝えることが大切です。
地方公務員の自己PRのポイント
民間企業を志望する場合と同じように、地方公務員の採用試験でも自己PRは合否を左右する重要なポイントとなります。
とくに最近の公務員試験は人物重視の傾向が強まっていますので、自己PRの時間を通して「自分がどんな人柄か」「何を考えているのか」などを簡潔に伝えられるように準備しておきましょう。
とはいえ、そこまで難しく考える必要はありません。
地方公務員の場合、あまりに個性的な自己PRは敬遠される可能性があります。
むしろ、社会全体のために働く地方公務員には「真面目・勤勉・協調性」などの要素が求められますので、それらが伝わるような内容を作っていくとよいでしょう。
学生時代に頑張ったこと、長く続けている趣味などがあれば、それらのエピソードを入れ込みながら、公務員の適性があることをアピールしましょう。
地方公務員の履歴書で気をつけるべきことは?
地方公務員試験では、履歴書の提出が必要な自治体と、そうでない自治体があります。
履歴書のフォーマットは自治体によって異なりますので、まずは受験する自治体の募集要項をきちんと確認し、その内容に沿ったものを準備することが大事です。
また、地方公務員試験の特徴として、「面接カード」の提出が求められるケースが挙げられます。
面接カードは、民間企業でいうエントリーシートのようなもので、氏名など個人的な基本情報のほか、志望動機、自己PR、長所・短所、趣味・特技、今までに打ち込んだことなどを書く必要があります。
ただし、様式は自治体によって異なり、たくさんの内容を書かなければならない場合もあれば、各項目を簡潔に記入するだけの場合もあります。
面接は、面接カードを基に実施されますし、その内容次第で合格が遠のいてしまうようなこともあるようです。
ただの参考程度のカードだと思わず、時間をかけて真剣に作成することが重要です。