地方公務員は人々の生活の基盤を支える誇れる仕事!

投稿者プロフィール

都内区役所の行政事務 ruruさん

30代後半(就労時) 女性経験:5年0ヶ月 東京都

退職済み / 正社員

投稿者の仕事満足度

総合満足度
4.50
仕事内容
4.00
やりがい
4.50
働きやすさ
4.00
給料・年収
4.00
休日・待遇
4.50
成長・将来性
4.00
メッセージ

地方公務員を目指す人は、学業のほかに公務員試験対策をしなければならないため、それなりの準備期間が必要になります。

しかし、地方公務員は民間企業に比べるととても働きやすい職場であるため、定年まで働き続ける方がほとんどです。(私は夫の転勤により退職せざるを得ませんでしたが)

また、地方行政の仕事に携れることに非常に大きなやりがいを感じることができます。

人気の職業であるため、合格まで不安は尽きないかもしれませんが、公務員になった自分を想像して頑張ってください!

仕事内容

東京都内の区役所にて、行政事務に携わっていました。

職員数は3000人超で、23区内では大所帯に入ると思います。

私が最初に配属されたのは、窓口にて区民対応がメインの職場でした。

クレームの対応もしなければならないこともありました。

次に配属されたのは職員対応の部署で、給与や福利厚生についての事務を取り扱いました。

配属されて2年目になると、自分で意見や提案をする機会も増えていきましたし、周囲の職員もかなりアクティブな人たちが多い印象の部署でした。

なるには

私は、前職金融機関勤務から地方公務員に転職しました。

しかし、前職歴が短かったため、社会人経験者として採用試験を受けるのではなく、大学生と同様の新規職員採用試験を受験しました。

やはり、公務員になるために、公務員試験対策は行いました。

しかし、あまり時間がなかったため、某予備校の速習コースを受講し、VTRなどで講義を聴講することもありました。

筆記試験は、広く浅くを意識して、ひたすら過去問を解きました。

捨てる分野は基本作らないようにし、幅広く対応できるよう心掛けました。

特別区の採用試験では、難しい問題はあまりでませんので、多くの分野で得点を稼げるようにすることをおすすめします!

やりがい

窓口職場にいた時、区民の方から、これから施設に入るにあたり、住所の異動をどうすればよいか分からないとの相談がありました。

独り身の方であったため、施設に住所を置きたいとのことでしたが、実際には施設に住所を置くことはできなかったのです。

そこで、施設の方と直接やり取りさせていただき、施設に入ることで抱えていた不安をすべて払拭してあげられるよう努めました。

すると、後日、その方からお礼の手紙をいただき、無事施設に入ったことを報告いただきました。

自分としては当たり前のことをしたまでだと思っていましたが、人々の生活の基盤を支えることができることに、とても大きなやりがいを感じ、まさに地方公務員の醍醐味であると実感しました。

つらいこと

地方公務員になると、窓口や電話で区民や市民の対応をすることになります。

その際、些細なことでクレームを受けたり、場合によっては少し大事に発展することもあります。

しかし、そのような時も、周りの職員が手助けしあえる環境であるため、一人で抱え込むようなことはありません。

ただ、言動には十分注意することで、クレームを受けないようにすることができますので、大丈夫です!

向いてる人

この職業に向いている人は、「精神的に強い人」だと思います。

やはり、理不尽クレームを受けることも多々あるため、そのような際も考え込んでしまうより、前向きに課題解決に向けて取り組める姿勢が大切です。

そのため、些細な事で傷つきやすい人はあまり向いていないように感じます。

物事の根幹は何なのか、をしっかり見極める癖をつけておくと、あまり動じずに向き合うことができると思います!

日頃から、あまりくよくよしたり、深く考え込まずに前向きに過ごせるようにしてみましょう!

志望理由

私は、大学卒業と同時に金融機関へ就職しました。

学生時代に、金融機関か公務員かで悩みましたが、公務員から金融機関への転職は聞いたことがなく、逆に金融機関から公務員の転職は多いと知り、最初に金融機関へ就職することを選びました。

公務員を目指したきっかけは、公務員になって行政という立場から人々や街づくりに貢献したいと思ったことと、公務員が多い親戚の勧めがあったためです。

実際、金融機関では金融というひとつの分野での仕事でしたが、公務員に転職し、幅広い分野で様々な仕事に取り組めるところが、非常に魅力的に思いました。

働きやすさ

職場の雰囲気は、全体的には落ち着いた印象です。

所属先によりカラーが異なりますが、新規採用者に対してはとても親切丁寧に周りの職員が接している印象でした。

また、女性の働きやすさは群を抜いていると思います。

特に、妊娠から育児まで、当たり前のように子供を優先できる環境が整っています。

子供の突然の発熱などで早退した職員に対しても、文句ひとつ言わない職場です。

給料・年収

給料はすごく高いわけでもなく、低いわけでもないという印象です。

民間の給与実態に即して決定されているため、景気の良い企業のように大幅な増額などは見込めません。

しかし、逆を言えば、景気が良くない情勢であっても、一定額は保証されているため、大幅な減額になることもありません。

初任給は手取り約18万程でした。その後、1年ごとに5000円強、増額されていった感じです。

勤続年数10年程になると、昇任試験を受けなくても、手取り23万ぐらいになります。

休日・待遇

仕事とプライベートのバランスは非常に良いと思います。

なぜなら、休暇制度がとても充実しているからです。

年間20日休暇が付与されますので、部署によっては20日すべて消化するところもあるくらいです。

また、この20日の休暇とは別に、夏季休暇5日間、特別休暇2日間あり、必ず取得するよう促されます。

福利厚生については、やはりかなり充実しています。

旅行などの割引サービスも多く、休暇を使ってお得に外出している職員がたくさんいます。

就職・転職

就職面接では、必ず志望動機が聞かれます。その際、面接官を納得させることができるエピソードが必要になります。

漠然と憧れている職業を選ぶというより、面接官を納得させることができる志望動機を話せる業界が、あなたに向いている職業なのかもしれません。

また、私のように既に学生時代に「金融→公務員」と決めて、そのように歩む人もいるでしょう。

転職は珍しいことではなくなってきましたし、寧ろ前職の経験が志望動機にも大きく影響を与えてくれます。

卒業と同時に、ひとつの業界に絞るのではなく、自分の興味ある業界をいくつか体験してみるのもとても有意義だと思います。

私は夫の転勤に伴い、公務員を退職せざるを得なく、退職しましたが、転勤がなければ今もまだ働いていたと思います。

恋愛・結婚

地方公務員は職場内恋愛、結婚が多いと思います。

昔から、そのような風潮があるようで、上司が仲介役になることもあります。

職場内で結婚すると、同じ職場にいるという安心感と、家庭内の事情が筒抜けになることがあるという肩身の狭さがあるようです。

しかし、夫婦で公務員というのは経済的にも社会的信用の面でも非常にメリットが大きいと思います。それを分かっている独身職員も多いため、結婚するなら絶対に同業者と決めている人もいるくらいです。

家事・育児も協力し合っている夫婦が多く、公務員夫婦になると、旦那さんもご飯を作ったりお弁当を作っている人が多いです。

また、職場内で恋愛すると、同じ部署にはならないように人事配置がされます。

そのため、ばれないように付き合っているケースもあります。

最近では民間の方と結婚する人も増えてきた印象です。

民間の方と結婚した人は、配偶者のことや、家庭内情報が職場内に流れてこないため、職場では過ごしやすく感じるかもしれません。

成長・将来性

仕事を通して、必ず成長できると思います。

役所の仕事は大きく分けて、窓口職場と官房系の二つになりますが、どちらの部署に配属されても、それぞれのやりがいがあります。

窓口職場では、区民目線での課題が山積しているため、その解決に取り組むことで、高い問題解決能力と対応力が身に付きます。

官房系職場では、区の行政を将来どのようにすればよいのか、といった根っこの部分を考えるため、全体を見渡せる幅広い視野が身に付きます。

また、地方公務員の将来ですが、現在、AIの導入が始まっているため、もしかすると、簡単な事務作業はすべて機械化されて、職員はより高度な仕事のみ対応するようになるかもしれません。

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