農業改良普及員の仕事は地域農業の問題を改善できる
投稿者プロフィール
投稿者の仕事満足度
- 総合満足度
- 2.50
- 仕事内容
- 4.00
- やりがい
- 4.00
- 働きやすさ
- 1.00
- 給料・年収
- 1.00
- 休日・待遇
- 1.00
- 成長・将来性
- 1.50
- メッセージ
-
農学部を出て農作物と向き合ってきた人や実家が農家で農業の手伝いをしてきた人で多くの農業を見たい人にはお勧めな仕事です。
日々農業者のところを訪問したり、試験圃場等で試験をしたり等、農業と毎日向き合います。
一緒に働く人も農学部を出ている人ばかりなので、同年代の職員とは大学の延長でかかわれるかもしれません。
ただ、大学で学ぶ農業と実際の農業の現場は異なることが多いので、20代のうちは(30代以降後も)、日々現場で勉強です。
学ぶことが好きな人、人と関わるのが好きな人に向いている仕事です。
- 仕事内容
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勤務先の組織は県庁なので、大きいですが、そのうち農業職についてはほとんど農業職のみの事務所に配属されるので、組織の大きさを感じにくかったです。
仕事内容としては農業者の支援及び農作物にかかわる試験研究で、主に勤務地での担当作物の試験圃での試験結果を整理したうえで、JAの部会で報告していました。
試験圃は、部会から提供されている圃場で、そこで試験を行います。
担当試験圃には週1回いって昆虫トラップを回収し、事務所に戻って昆虫の捕殺数をカウントしていました。
そのほか、担当作物について病害虫等の問い合わせがあると、現場を見に行き、問題を確認後、先輩職員やほかの農業者に原因などを聞き、回答していました。
知見を積めば、その場で回答できることが多くなっていきます。
- なるには
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県の公務員採用試験(筆記)を受け、合格した後、面接2回、グループディスカッション1回により採用されました。
農学に関する勉強は、農学部を出ていればそんなに難しくないかと思いますが、農学部以外では参考書を集めるところから行政事務より難易度が高いです。
- やりがい
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仕事のやりがいとしては、自身が学んだことを農業者に伝え、効果的な作物栽培を広げられることがあります。
地域内の先進的な農業者から作物栽培方法の肝を学び、それをほかの農業者に伝えられるということです。
また、地域で作物に関して大規模な消失が起きた際に、現場に足しげく通い、問題の原因を特定できたことで、県内での対策の検討等につながったことがありました。
現場には、自明なものばかりではない問題があるので、自身が原因特定や問題解決のトップバッターに立てるチャンスがあります。
- 志望理由
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実家が兼業農家であり、農業については毎年赤字であったため、農家はどのようにもうけを出しているのかを知りたくて農業改良普及員を目指しました。
結果的に、農業は儲かりやすい作物とそうでない作物とに分かれ、儲かりやすい作物は一部地域でしか作れず、それ以外の作物では、とてもサラリーマンと同等以上の所得(粗収入-経費)を得ることはできないこと感じました。
- 給料・年収
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採用2年目の年収は、330万円でした。
月給20万円と賞与4か月超でした。残業代がほとんどでなかったので、残業代がだけで年間100万円以上はプラスになる余地がありました。
残業代が出ないのは、初任給が安い公務員としてはかなりつらいです。
- 就職・転職
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農業改良普及指導員で得た知識は農協や農薬販売等で使えません。
外資の農薬メーカーは年収が高いところもありますが、それ以外は、県よりも長期的に見れば年収が低い所が多いため、転職先は農業関係ではなく、公務員関係になるかと思います。
国家公務員が年収的には高くなります。