キャリアコンサルタントにとって大事なこと

真摯に相手の話をじっくりと聞く(傾聴)

キャリアコンサルタントを目指す人は「人と接するのが好き」「コミュニケーションが得意」といった人が大半です。

しかし、キャリアコンサルティングの基本は「傾聴」です。

つまり「じっくりと相手の話を聞く」ことを忘れてはなりません。

最初は相手の話をよく聞こうと思っていても、いつの間にかうっかり自分ばかりが喋ってしまったり、相手が本心を出せない雰囲気を作り出してしまったりすることは誰にでもあり得ます。

ですが、それではいつまで経っても相談者の本当の課題発見にはいたらず、優秀なコンサルタントとはいえません。

信頼されるコンサルタントは、カウンセリングが終わった後、相談者から「こんなに話すつもりじゃなかったのに!」と言われるくらい、自然に話しやすい空気を作ります。

簡単なように思えるかもしれませんが、きちんと訓練をして、傾聴のスキルを身につける必要があります。

価値観を押し付けない

キャリアコンサルティングの目的は、それを通して、相談者自身の中にある「気づき」を引き出すことです。

相談者は、キャリアコンサルタントと話すことによって迷いや悩みが整理されていき、自分の強みや個性も理解して、自ら前に進めるようになります。

コンサルタントを通して、相談者本人が何をしたいのか、どうなりたいのかに気づき、行動していくことが大切です。

そのため、コンサルタントが一方的に自分の価値観を押し付けたり、「こうすべき」「こうしなさい」のように指示してはいけません。

あくまでも相手の価値観や興味関心を尊重し、いま相談者がどのような状態にあるのか、どうすれば悩みが解決するのかなどを考え、適切な助言や情報提供をします。

そして、相談者の課題を一緒に解決していく姿勢が、キャリアコンサルタントには求められます。

どんな時でも相談者に寄り添う

キャリアコンサルティングは、一般的には「進路や就職・転職など仕事探しの支援」と認識されます。

しかし実際には、さらに広い意味で「相談者の人生を支援する」という意味も存分に含まれてきます。

人は誰しも、生きていくなかでさまざまな経験をし、自らの価値観や考え方を形成していきます。

キャリアの希望も、その人が経験したことや大事にしていることが基になっている場合が多いため、キャリアコンサルタントは、まず相談者の経験や興味関心を積極的に受け止めることが大切です。

そして「何を幸せだと感じるのか」は一人ひとり異なることを理解していなければなりません。

一般常識や大体数の意見に惑わされず、目の前にいる相談者の価値観を理解し、その人がより幸せな人生を送るにはどうすればいいのかを考える。

こうした意識が、キャリアコンサルタントには求められます。

さまざまあるカウンセリング手法や知識を学ぶことも大切ですが、その根本として「相談者に寄り添う気持ち」を忘れてはなりません。