ベビーシッターとチャイルドマインダーの違い
ベビーシッターは基本的には1人を相手にしますが、チャイルドマインダーは0歳ならば2人、1歳は3人、2歳から4歳は4人までを対象として行います。
またベビーシッターは資格が必要ありませんが、チャイルドマインダーになるには資格が必要です。
この記事では、ベビーシッターとチャイルドマインダーの違いについて解説します。
ベビーシッターとチャイルドマインダーの仕事内容の違い
チャイルドマインダーとは、イギリスで70年以上前に生まれた「少人数保育の専門家」を示す資格です。
日本では民間資格ですが、イギリスでは、国が技術や能力を保証する「国家職業資格」に認定されています。
ベビーシッター同様、依頼者の家庭に訪問してシッティングを行うこともありますが、チャイルドマインダーの多くは自宅で託児所を開業し、複数の子どもを保育しています。
また、保育士同様、民間の託児施設などに務めることも可能です。
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ベビーシッターとチャイルドマインダーの対象人数の違い
ベビーシッターが保育する子どもの数は特に定めはありませんが原則としては1名です。
シッター自身の子どもと合わせるケースや依頼された子どもが兄弟だったケースだとしても、多くて3名程度でしょう。
これらに対して、チャイルドマインダーは0歳ならば2人、1歳は3人、2歳から4歳は4人までを対象として少人数保育を行うプロフェッショナルです。
ベビーシッターに比べると集団保育の要素が強いですが、保育士に比べるとキメの細かい保育が目指せるのが強みになってきます。
ベビーシッターとチャイルドマインダーのなる方法・資格の違い
ベビーシッターは、特別な資格や学歴が求められる職業ではありませんが、
- 保育士の資格
- 幼稚園教諭の免許状の取得
- ベビーシッターの民間資格「認定ベビーシッター資格」を取得
をしていると、就職先を探すときに有利になったり、お客さまからの信頼を集めやすくなるでしょう。
アルバイトやパートは、未経験からでもベビーシッター派遣会社にスタッフ登録をして、条件に合った仕事をスタートすることができます。
一方、チャイルドマインダーとして仕事をするには資格の取得が必要で、資格を取得後、自分で自宅を託児所として開業する人が多いようです。
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ベビーシッターとチャイルドマインダーの資格・必要なスキルの違い
チャイルドマインダーにも資格があります。
チャイルドマインダーの資格は、資格認定を行う団体の養成講座を受講し、認定試験に合格することで取得できます。
受講期間は6ヶ月ほどで、保育の経験のない人でも挑戦しやすい資格です。
また、チャイルドマインダーはライフスタイルに合わせた働き方が可能であるため、時間や場所に制約のある主婦層に人気が高い資格でもあります。
保育士が国家資格である一方でチャイルドマインダーは民間資格であるため、社会的な信頼という部分で差が生じていることは事実ですが、少人数保育に特化したチャイルドマインダーの資格を保育士がスキルアップのために取得するケースも多いといいます。
ベビーシッターとチャイルドマインダーの学校・学費の違い
ベビーシッター・チャイルドマインダーともにどの学校を卒業してからでも目指すことができます。
ただし、どちらを目指す場合も保育士や幼稚園教諭などの資格を取得するための大学・短大・専門学校などで学んでおくと、知識や経験を仕事に生かしやすいでしょう。
ベビーシッターとチャイルドマインダーの給料・待遇の違い
派遣やアルバイト・パートで働く人が多いベビーシッターの場合、時給で支払われることが多く1,000円から1,400円程度が一般的です。
チャイルドマインダーが開業する託児所は認可外保育施設に含まれ、開設には自治体への届け出が必要ですが、公費による補助を受けられないため料金設定は自由です。
一般的には1日7時間、週5日預けて6万円から8万円くらいが相場といわれ、ここから維持費を抜いたものが自身の収入となります。
ベビーシッターとチャイルドマインダーはどっちがおすすめ?
ベビーシッターがフリーでやっていこうとすると、安定して依頼を受けられるようになるまで苦労することも多いのが現実です。
対してチャイルドマインダーは最初から独立しており経営を含めた働き方を自身でコーディネートできるという魅力があります。
もちろん資格があれば施設や事業所に務めるというのも可能ですし、自宅を託児所として開業することもできます。
子どもとの関わり方には大きな違いがないため、どちらの働き方が自分に合っているかを考えた上で選ぶとよいでしょう。
ベビーシッターとチャイルドマインダーの違いのまとめ
チャイルドマインダーとは、イギリスで70年以上前に生まれた「少人数保育の専門家」を示す資格です。
チャイルドマインダーの資格は、資格認定を行う団体の養成講座を受講し、認定試験に合格することで取得できます。
子どもとの関わり方には大きな違いがないため、どちらの働き方が自分に合っているかを考えた上で選ぶとよいでしょう。