アパレルメーカー社員の現状と将来性

流行や消費者ニーズの影響を受けやすい

消費不況や東日本大震災などの影響により、しばらく厳しい状況が続いてきたアパレル業界。しかし、ここ最近は各社の業績も改善し、業界全体が活性化しているとの見方もなされています。

アパレル市場は、どうしても景気の動向の影響を受けやすく、波が発生しやすいといわれています。

また、消費者ニーズの多様化、流行の急速な移り変わりなどにも大きな影響を受ける業界であり、その点についていけないメーカーは業績が一気に落ちることがあります。

しかし、アパレル業界は人々の生活に不可欠な衣食住の一部を担っていることも事実であり、消費者ニーズを掴むことさえできれば、メーカーとして堅調に経営を続けていけるともいえます。

大手は海外展開に踏み出す企業も

最近では、大手アパレルメーカーがこぞって海外進出を推し進め、事業拡大を目指しています。

アパレル業界においても「グローバル化」がひとつの重要なキーワードとなっていることは確かであり、そこで働く社員についても、そのような会社の変化や動きに柔軟に対応していくことが求められるといえます。

ただし、ひとくちにアパレルメーカーといっても、近年伸びを見せてきたファストファッションブランドを展開するメーカーと、古くから国内で確固たるブランドを築いているメーカーとでは、経営方針や社風などはだいぶ異なるようです。

就職を検討する際には、各社の経営状態はもちろんですが、事業展開やビジョンなどをよく見極め、本当に自分がやりたいことを実現できる会社を選ぶことが大切だといえそうです。

ビジネスとしての可能性はまだまだある

グローバル化と併せ、現在、アパレル業界で成功するためのもうひとつのキーワードとされているのが「ITの活用」です。

インターネットやモバイルを活用した事業展開など、時代の波に積極的に乗って新しい事業やサービスを展開している企業は、やはり伸びている傾向にあるようです。

確固たるブランドポジションを築き、グローバル化を含めた企業戦略に合わせてITを活用していくことが、現在やこれからのアパレルメーカーには求められていくと考えられています。

市場は大きいため、新しいビジネスを開拓できる余地はまだ残っているといえるでしょう。