【2023年版】獣医師国家試験の難易度・合格率

獣医師の国家試験とは

獣医師の国家試験とは、獣医師に必要な「獣医師免許」を取得するための試験です。

獣医系大学で6年学んで卒業した人(受験年の卒業見込みの人も含む)などが受験資格を得られます。

出題内容は「獣医療の基本的事項」「獣医学の基本的事項」「衛生学に関する事項」「獣医学の臨床的事項」と大きく4つのカテゴリーで編成され、獣医師に必要な知識や技能が身についているかが試されます。

獣医解剖学や獣医生理学、獣医病理学などの17科目の内容と、獣医師に必要な倫理や法律についての問題が出題されるため、獣医学について幅広い知識を身につけなければいけません。

国家試験は毎年2月に2日間かけて行われ、多肢選択式(マークシート)で出題されます。

試験の合格率は80%ほどと高い水準となりますが、難易度が高いため、しっかりと準備しておくことが必要でしょう。

獣医師になるには? 必要な資格は?

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獣医師の国家試験の受験資格

獣医師免許の受験資格は、獣医学科のある大学で6年間学び、受験する年の卒業見込みの人または卒業した人が得られます。

もしくは外国の獣医学校を卒業し、外国の獣医師免許を取得している人が日本の獣医事審議会に認定された場合や、獣医師国家試験予備試験に合格した人も受験することが可能です。

いずれにしても獣医学を学んだ人でないと受験資格が得られないため、獣医系の大学に進学するのが獣医師免許の受験資格を得るための近道となるでしょう。

最短で大学6年生で受けることになるので、一般的には23歳以上で受けることになります。

獣医師の国家試験の難易度・勉強時間

獣医師免許の難易度は高いため、しっかりと準備しておく必要があります。

試験は獣医学に関する17科目と、獣医師に必要な倫理や法律についての問題が出題されるため、幅広い分野を網羅しなければいけません。

勉強時間は大学で行う6年間の授業のほかにも、過去問などの問題集を使って試験勉強を行うため、かなりの時間を費やすことになるでしょう。

ただし獣医師免許を取得するよりも、獣医学科のある大学に入学する方が倍率が高く難しいため、まずは大学入学が第一関門となるようです。

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獣医師の国家試験の受験者数・合格率

獣医師国家試験受験者数の推移

獣医師国家試験の受験者数は、1,200人前後を推移しています。また、新卒は毎年1,000人前後となっており、既卒は200人前後です。令和4年度試験の受験者数は、1,254人となりました。

獣医師国家試験受験者数_令4

獣医師国家試験合格率の推移

獣医師国家試験合格率は、全体としてみると例年80%前後を推移しています。令和4年度試験の合格率は69.9%となりました。

新卒は90%前後、既卒は30%〜60%前後の合格率です。毎年、新卒が既卒より30〜60%ほど高い結果となっています。

獣医師国家試験合格率_令4

令和4年度 獣医師国家試験の概要

試験日 令和5年2月14日(火曜日)10:00~17:20 令和5年2月15日(水曜日)10:00~15:30
試験地 北海道、東京、福岡
受験資格 現行の大学の獣医学の正規の課程(6年制)を修めて卒業した者(令和5年3月31日までに卒業する見込みの者を含む)など
試験内容 必須問題に関する試験、学説に関する試験及び実地に関する試験のいずれも獣医学全般について出題
合格率 69.9%(令和4年度)
合格発表 試験の合格者は、令和5年3月14日(火曜日)10時に農林水産省ホームページの報道発表資料のページにその受験番号を掲示して発表
受験料 13,900円
詳細情報 農林水産省 獣医師国家試験