絵本作家がつらいこと、大変なこと、苦労

絵本作家が抱える悩みはさまざまありますが、たいていは三つに分けることができます。

1.本が売れない
2.本が書けない
3.出版社との兼ね合い

1.本が売れない

1に関しては、正直誰もが一度は悩むことでしょう。

出版社の折り紙つきで発行した自信のある作品でも実際はまったく売れない。そんなことは多々あります。

現代の子どものニーズに合っていない、親が子どもに読ませたいと思わない絵や文章。さまざまな原因が考えられますが、もちろんそれはわかりません。

文章や絵に抜群のセンスを持っていても、それと発行部数が比例するとは言い切れません。

このように、絵本作家は常に時代のニーズを注意深く調べ、試行錯誤して作品の執筆にあたっています。

2.本が書けない

2に関しては一種のスランプとも呼ばれています。

とくに絵と文章両方を書く作家であれば、文章が書けてもそれに見合う絵が思いつかないということがあります。その逆もしかりです。

どんなに環境を変えても生活を変えても書けないときがあります。

書く気力もなく、白紙のキャンバスをじっと眺めて1日が過ぎる。そんな毎日を繰り返すことも頻繁にあります。

文章も絵も感情で書く部分がありますので、そのような問題が起きたら、自分の中で解決しなければなりません。

それは時間が解決してくれるときもあれば、第三者が解決してくれるときもあります。

3.出版社との兼ね合い

3に関してはとくに近年重要視されています。

数年前に、ある人気絵本作家が本を出版しましたが、すぐに差し止められました。その原因は、絵の中でおじいさんが煙草を吸っているシーンがあったからです。

少し前の時代ならば問題はなかったでしょうが、現在の禁煙化ブームに対して、この絵は問題があったようです。

他にも

・死という言葉を直接使用してはいけない。(たとえば、「お星様になった」「雲の上に昇っていった」などのように比喩を使う)
・お酒で酔っ払った登場人物は出してはいけない
・差別的なことを文章や絵で表現はしてはいけない

などがあります。

これらは法律で決まっているわけでもなく、とくに基準が設けられているわけでもありませんので、出版社の一存となります。

ここ数年ではこのような時代を反映したタブーと思われる要素はすべて排除する傾向にあります。これはマスコミなどに叩かれたくないという出版社の考えからです。

タブーに関しては出版社によっても異なりますので、自分が書きたいものとぶつかってしまうときは、葛藤に苦しむことになります。

このように、絵本作家には常に悩みがありますが、その悩みをどうやって乗り越えるかが大切です。