絵本作家の仕事内容

絵本作家の仕事とは

絵本作家は、絵を描き絵本を制作する仕事です。

ストーリーと絵の両方を一人で制作する人もいれば、絵だけを担当して制作することもあります。

絵本を作成するだけでなく、絵本の作り方や絵本の楽しさを伝える講演会をしたり、ファンのためにサイン会を開催したりするなど、絵を描く以外の仕事も多くあります。

絵本作家の業務の内容

絵本作家のタイプ

1.絵だけを描く作家

絵本の挿絵だけを描く人も一般的に絵本作家と呼ばれています。

絵を描く作家は、絵本専門の作家・画家イラストレーターなどで、美術学校やデザイナーの学校など専門学校を卒業している方が多く、センスと技術が必要です。

2.文章だけを書く作家

絵本作家の多くはこのタイプです。

文章を書いて出版社に提出し、OKが出たら絵を描く作家を選びます。

3.絵と文章両方を書く作家

このタイプは珍しく、文章を書く才能と絵を描く才能の両方を持ち合わせている絵本作家の真髄です。

文章作家と挿絵作家の関係

絵本を制作する際は、文章を書く作家と絵を描く作家が共同で作成にあたるのが一般的ですが、絵本作りの上では文章を書く作家の方がポジションは上で、文章作家がクライアントとなるのが一般的です。

基本は文章が出来上がってからどのような挿絵にするかを文章作家と出版社の編集者とで話し合いを行い、絵を書いてくれる作家を探します。

絵本の種類

絵本作家は、手掛ける絵本の種類や対象となる年齢、絵本のテーマに合わせて絵を描きます。

しかけ絵本

ページをめくると絵が飛び出したり、ページを押したりひっぱったりすると立体の絵が動くような巧妙なしかけがあったり、さまざまな工夫が凝らされている絵本です。

音の出る絵本

乗り物の走る音や電話の呼び出し音、童謡など、ボタンを押すと音が鳴る仕組みになっている絵本です。

デジタル絵本・電子ブック

スマートフォンやタブレットで見る絵本です。

指を使って操作することができたり、動画を見るように楽しめたりする絵本です。

テレビ絵本

アニメや特撮などをテーマとした絵本で、テレビで放送された内容をそのまま絵本にしたものです。

布絵本

布でつくられた絵本で、手触りや感触が楽しめます。

CGを使うことも

かつては絵本作家といえばアナログで作品をつくっていくのが基本でしたが、最近はコンピュータを使ったCG作品も増えています。

コンピュータを使う場合には、イラスト制作の専用ソフトや、業務用のスキャナや印刷機も使用するため、CGに関する知識やスキルも必要です。

一方、いまだに手書きならではのニュアンスにこだわっている作家も多く、絵の描き方はひとそれぞれです。

絵本作家の役割

子育てに重要なツールづくり

絵本は多くの子どもが初めて出会う本で、絵本からさまざまなことを学びます。

子どもの想像力をはぐくんだり、言葉や日常生活でのルールやマナーを覚えたりするなど、子どもの成長には欠かせないツールです。

また、まだ自分で絵本を読めない年齢の子どもにとっては、大人と一緒に絵本を読むことは重要なコミュニケーションとなります。

絵本は子ども、そして子育て世代の大人にとって非常に重要なツールであり、絵本作家は子どもやその親に対して大きな影響を与える仕事でもあります。

大人向け絵本

近年は、子どもが読むためのものではなく大人も楽しめる絵本が増えてきています。

エンターテインメントの1つとして、大人に対しても感動を与える絵本を作ることは、絵本作家の大きな役割です。

絵本作家の勤務先の種類

絵本作家は絵本作家を専業にしている人は少なく、イラストレーターや作家、グラフィックデザイナーなどと兼業してフリーランスで活躍する人がほとんどです。

絵本や児童書などを多く使う出版社に社員として就職し、働きながら絵本を描く人もいますが、人気が高く数は限られています。

また売れっ子の作家になると、自分でプロダクションや事務所を構える人もいますが、そうした人はごく一部です。

絵本作家の仕事の流れ

打ち合わせ

絵本づくりは出版社の担当編集者との打ち合わせからはじまります。

物語のテーマや流れ、イラストの雰囲気など次回出版作品のおおまかな骨組みを打ち合わせします。

一文一文、絵の細かなところまで担当が指示する出版社もありますし、ある程度の大まかな流れ以外は作家の意向を採用してくれる出版社もあります。

担当と二人三脚での絵本製作

おおまかな流れが決まった後は作業に移ります、

文章のみを書く絵本作家であれば、絵を書いてもらう作家も視野に入れておきます。

作業自体は絵本作家個人の仕事となるので、作業スタンスはまちまちですが、多くの場合は何度か担当編集者が進捗状況と原稿をチェックし、二人三脚の関係で一つの作品を作り上げていきます。

最終納品

何度かチェックと修正を重ね、最後に表紙を決め、ページ数や絵のコマ数などをチェックして最終納品(脱稿)します。