調理専門学校とは(読了時間:4分44秒)

調理専門学校と聞くと、食や料理の勉強をする場所だとは想像できても、具体的にどのようなことを学ぶのかまではあまり知られていないかもしれません。

このページでは、調理専門学校で勉強することや、卒業後にはどういった職業・仕事を目指していくことができるのかなどを紹介していきます。

調理専門学校とは

調理専門学校では、将来「調理師」として活躍するために必要な知識と技術を学んでいくことができます。

調理師というと、コックコートなどを着て厨房で調理をしている姿が一番にイメージされがちですが、いかなるときでも安心・安全な食を提供できるよう、栄養や料理に関わる幅広い勉強をして確かな知識を身につける必要があります。

調理専門学校のカリキュラムは、卒業することで調理師免許を取得できるものとなっており、その資格や身につけたスキルを生かして、飲食業界へ進んでいく人が多くを占めています。

日本料理、西洋料理、中国料理といった各ジャンルの料理だけではなく、栄養について深く学んだり、製菓・製パンを専門的に勉強できるような学科・コースを設けている調理専門学校もあります。

調理専門学校で勉強すること、授業科目

調理専門学校で行われる授業は、大きく分けると「理論」と「実習」があります。

理論については、調理師という職業には欠かせない「食」に関する知識を身につけ、食生活と健康の関わり、食品の栄養の特性、食品衛生学、調理理論と食文化などについて学びます。

実習では、日本料理、西洋料理、中国料理、さらに製菓・製パンといった各分野の料理を基礎から応用まで経験します。

たいていの学校では、技術を磨く実習に多くの時間が割かれており、校内設備を利用した調理実習のほか、校外の施設で実習が行われることもあり、実際に現場で求められるスキルを身につけながら即戦力になれる人材を目指します。

また、フードサービスやフードマネジメント、メニュー開発、レストランプロデュース、さらにはサービスや接客技術などまで幅広く学べる調理専門学校もあります。

調理専門学校から目指せる職業・仕事

調理専門学校から目指せる職業・仕事として最も代表的といえるのが、調理師です。

調理専門学校で定められたカリキュラムを修了すると調理師免許を取得することができ、その資格を生かしてレストランや料亭、ホテルなどで調理師として働くことを目指します。

また、調理専門学校では調理師免許のほかにも、フードアナリストフードコーディネーター、食品技術管理専門士、食育インストラクター、介護食士など、さまざまな資格取得を目指すことができます。

飲食に関連する多様な資格を得て、将来の選択肢を広げていくことが可能です。

また、製菓や製パンについて専門的に学んだ場合には、パティシエやブーランジェ(パン職人)の道を進んでいくケースも見られます。

調理専門学校の学費、費用

多くの調理専門学校には「1年制」と「2年制」の2種類の学科・コースがあり、それぞれ学費は変わってきます。

2年制では、調理の知識や技術に基礎から応用、そしてより高度な調理を学んでいくことができると同時に、飲食店の経営者やシェフなどに求められるマネジメントスキルやプロデューススキル、レストランサービスなどまで広く勉強することが可能です。

学費は学校によって若干の違いがありますが、年間で150万円~180万円程度、2年制であると単純計算で300万円~350万円程度がボリュームゾーンとされています。

学費のほかに、教科書代、白衣代、包丁セット代、OB会費などが必要になる学校が多いです。

なかには夜間部を置く学校もあり、その場合には昼間部よりも多少学費が安く設定されているのが一般的です。

調理専門学校の就職先、就職率、卒業後

調理師という職業は、人間にとって欠かせない「食」と密接に結びついているため、人が生活を営むあらゆる場所で需要があります。

国内の飲食関連施設(ホテルや和洋中のレストラン、カフェなど)・企業(食品メーカーなど)へ就職する人が多くを占めますが、なかには海外でさらに調理の勉強をしたり、海外での就職を目指していく人もいます。

給食関連の企業へ就職して調理の腕を生かす人もいます。

調理専門学校では、そこで身につけたスキルを生かして働きたいと考える人が多く学んでいるため、就職率もおおむね高いものとなっているようです。

調理師としての腕があれば全国どの場所でも働けるチャンスがあり、将来的には独立して自分の店を出すことを目指す人も少なくありません。

調理専門学校の入試、志望動機、面接

調理専門学校の入試方法は学校ごとに異なりますが、入試の時点で調理技術が求められることは普通ありません。

一から調理の勉強をし、卒業後には調理師として現場に出られるだけの確かな知識や技術を身につけることができます。

ただし、調理師は本当の一人前になるには時間がかかるとされるため、在学中にどれだけ基礎力を高めておけるかが重要です。

面接では志望動機や今後の目標について問われることが多いですが、自分が調理師として将来どのように活躍したいのかをしっかりと話せるように準備しておきましょう。

きちんと学ぼうという意欲や向上心を伝えることが大事です。

調理専門学校のオープンキャンパス

多くの調理専門学校が、高校生の夏休み期間などに合わせてオープンキャンパスを開催しています。

オープンキャンパスでは学校の授業やカリキュラム等についての詳しい説明が聞けると同時に、体験入学が実施されることもあります。

そこでは学内の施設・設備を使って調理体験をし、講師のデモンストレーションを見たり、自分で作った料理を試食して講師からアドバイスをもらったりすることができます。

調理専門学校のオープンキャンパスでは、学校の校風や特色に触れられるのはもちろん、調理師という仕事についてより深く理解するきっかけにもなるでしょう。

夜間の調理専門学校

調理専門学校は、日中に授業が行われる「昼間部」のほか、夕方から夜にかけて授業が行われる「夜間部」を置く学校もあります。

夜間部では、高校を卒業したばかりの人だけではなく、すでに社会人として働いている人が転職を目指して通っていたり、大学生がダブルスクールで通っていたりすることも多いようです。

1日の授業時間は昼間部よりも短いですが、夜間部の修業年限は1年半あるいは2年制となっており、それぞれ昼間部の1年制に通う人と同じ内容を勉強します。

もちろん、夜間部の学校でも所定のカリキュラムを修了すれば調理師免許の取得が可能です。

調理専門学校は全国にいくつもあり、学校によって時間割の内容や必修以外の選択科目、実習の内容、校内イベントなどには違いがあります。

自分自身が調理師になるためにどのようなスキルを身につけたいのかをイメージし、できれば複数の学校を比較して、納得して通い続けられる学校選びをしてください。