日本の有名な数学者

関孝和(1642?~1708)

日本数学史上最高の英雄とも称される人物です。

独学で高度な数学を学ぶ傍らで徳川家に仕える身分でした。

もともとは暦の研究を行っていましたが、この分野では功績を残すことができませんでした。

後に中国の模倣であった和算を高等数学に発展させるため、その基礎として筆算や代数の計算法を発明しました。

菊池 大麓(1855~1917)

ケンブリッジ大学を卒業した初めての日本人留学生としても有名。

数学と物理学の学位を取得した後に帰国し、東京大学理学部教授に就任、近代数学を初めて日本にもたらした人物です。

東大、京大の総長の他、理化学研究所初代所長も務めています。

高木 貞治(1875~1960)

類体論という分野において高木の存在定理と呼ばれる定理を証明し、理論の発展に主導的な役割を果たしたことで知られています。

第1回フィールズ賞の選考委員も務めました。

掛谷宗一(1886~1947)

ルートの世界的な研究者。掛谷の定理を証明しました。東大の教授を務めた後、統計数理研究所の初代所長に就任しています。

岡潔(1901~1978)

発展途上であった多変数解析函数論において大きな業績を残しました。

非常に困難の伴う研究領域で孤高の研究生活に身を投じ、果敢に開拓した人物として高く評価されています。

ノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹の恩師でもあり、教育者としても活躍した人物です。

小平邦彦(1915~1997)

優れた若い数学者に送られるフィールズ賞及びウルフ賞数学部門の日本人初の受賞者。

東大などの教授を歴任し、1990年代前半までは算数・数学教科書の監修も担当、国内の数学教育の発展に寄与しました。

広中平祐(1931~)

日本人で2人目のフィールズ賞受賞者でハーバード大学名誉教授にもなった人物です。京都大学数理解析研究所長や山口大学学長も務めました。

教科書の監修の他、小学生対象の「算数オリンピック」会長を務めるなど、数学教育に積極的に取り組んでいます。

森重文(1951~)

代数幾何学という分野でフィールズ賞を受賞しました。

京都大学出身で現在は京都大学高等研究院院長を務めています。

海外での研究経験も豊富で国際数学連合の総裁にアジア人として初めて選出された人物でもあります。

望月 新一(1969~)

京都大学数理解析研究所教授。

2012年、「最も重要」とも言われる整数の理論「ABC予想」を証明したとする論文を発表しました。

この査読には数年かかると見られていますが、2017年に論文が専門誌に掲載されました。

現代の日本における数学分野を牽引する存在です。