数学者の現状と将来性

さらに狭き門に

研究だけで生計を立てるまでに至るのは狭き門です。これは今も昔も同様であり、今後も大きく変わることはないと考えられます。

例えば国内にある唯一の数学専門研究所、京都大学数理解析研究所に在籍している数学者は50人程度。

この数は1963年の設立以来現在も変わりません。

さらに、最近では大学の学部学科の改組が相次いでおり、数学科も例外ではありません。

この動きに伴って、数学者が活躍できるポストが減少している傾向にあります。

分野によって大きな差も

数学は各分野が高度に発達している学問です。

あまりにも高度になりすぎて理解に10年以上かかるものや、未解決の超難問が多いもの、また、研究されつくしてしまったものなどは、廃れていき、職業として、その分野で活動の場を得ることが難しくなる場合もあります。

自分の研究したい分野がこういった状況にある場合、数学者として道を切り開いていくことがさらに困難になる可能性もあります。

経済の分野で活躍が期待される

最近では金融機関において理系出身者を特別枠で採用するケースが増えてきています。

というのも、経済の動きを読み取るのには少なからず理系の能力が問われます。

先行きに不安も少なからずある業界において、理論的な分析のできるプロフェッショナルの養成に力を入れている企業が増えてきているというわけです。

もちろん、少数採用である場合が多いため、難関にはなってきますが数学者の考える職業の選択肢の一つとして考えてもよいといえるでしょう。

より研究のさかんな国へ

万国共通の学問であるという特性を生かし、海外に活躍の場を求める人も増えてきています。

優秀な学生を海外に留学させるための助成金を設置している大学も多く、中には数学に特化したプログラムも散見されます。

もちろん、厳しい道であることは確かですが海外の方が活躍できるポストが比較的充実している傾向にあるため、最終的な目標として掲げるのもいいでしょう。

そのための語学力向上のための努力は研究と並行して行っておいて損はありません。