司書に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介

司書に向いている性格・適性

本が好き

 

「司書」という職業に向いているのは、当然ながら本が好きな人です。

司書業務の多くが本に携わりますから、書籍、あるいは活字が好きな人であることが大切です。

しかし、「本が好き」といっても「小説だけが好き」というような場合は困ります。

図書館の棚には、小説のみならず評論や歴史書、科学に関する専門書、美術書など実にさまざまな分野の本が並べられています。

これらを偏りなく扱うことができる「本全般が好きな人」が求められるのです。

人が好き

 

意外に思うかもしれませんが、司書は人と接する職業、サービス業です。

司書の仕事とは「本と人との架け橋になること」。

したがって、「本は好きだけど人と話すことは嫌い」という場合は業務に支障が生じるかもしれません。

利用者の求めている本を探す「レファレンスサービス」を行なうためには、相手と適切にコミュニケーションが取れなければ調べたい情報にたどり着けません。

また、同じ図書館の司書同士はもちろん、他の図書館の司書に資料の問い合わせをしなければならない場面もあります。

どんな人が相手でも思いやり深くやりとりができる人は、司書に向いているといえるでしょう。

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司書に必要なスキル・能力

 

司書として働くために必要なスキルはなんでしょうか。

たくさんの本に詳しいことや幅広い分野の知識があることはもちろん重要ですが、実はそれ以上に求められるのは「コツコツと地道に作業する能力」だといわれています。

図書館業務の多くは、地道な事務仕事の積み重ねです。

一例をあげると、膨大な数の蔵書点検、傷んだ書籍の修繕、新刊の配架(棚に並べて読めるようにすること)などのような細かい仕事がたくさんあります。

裏方の作業は利用者から「ありがとう」と声をかけてもらえるようなものではありませんが、このような作業を短時間で正確に、飽きることなくこなすことができなければ、円滑に図書館を運営できなくなってしまいます。

図書館の司書には正確性と要領の良さ、根気強さが求められるのです。

他人から注目されないような細かくて単調な仕事でも、自分なりに達成感ややりがいを見出して努力できるような人は、司書に向いているといえるでしょう。

司書に向いていないのはどんな人?

このようなことから考えると、逆に司書として向いていないのは地道な作業が苦手な人ともいえます。

できるだけ目立つ華やかな仕事がしたい、他人から感謝されないとやる気が出ない、細かい作業を続けるのが面倒くさい、というタイプの人の場合は、司書としての裏方の仕事が苦痛に感じるかもしれません。

ただし、このような性格の人であっても、自分の仕事が巡り巡って誰かの役に立っているという実感を持つことで司書の仕事を好きになれるのではないでしょうか。

地道な作業は苦手だけど「本が好き」「人が好き」という気持ちが強く、どうしても司書になりたいという思いがある人は、地道な努力を大切にしながら自分の夢に向かって突き進むとよいでしょう。