男性の司書のメリットとデメリットを解説 男性の働きやすさは?
男性も司書になれる?
図書館でカウンター業務をしている人は女性が多いというイメージを抱いている人は多いのではないでしょうか。
実際に、司書として働いている人の男女比は、男性に比べると女性の割合のほうがずっと大きいという現状があるようです。
図書館によっては、在籍している司書の全員が女性ということもありますし、男性が1割にも満たないということも珍しくありません。
しかし、だからといって男性が司書になれなかったり、女性に比べてなるのが難しいというわけではないのです。
男性でも女性と同じ道筋で司書になることができますし、仕事内容も男性と女性で同じです。
男性だからといってこの職業を目指すことを諦める必要は全くないでしょう。
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男性の司書の働きやすさは?
仕事内容に男女差がないにもかかわらず男性の司書が少ない理由のひとつとして、司書の雇用形態が考えられます。
司書は、正規雇用ではなく、嘱託や派遣、契約、パート・アルバイトなどの非正規雇用として働く人が非常に多いとされています。
「時給」で働く非正規雇用は、どうしても給与水準が低くなりがちですし、契約期間が定められている場合、次の契約に結び付かない限り同じ職場で働くことが難しくなります。
こうしたことから、フルタイムで安定的に働きたい男性が敬遠する傾向にあるのかもしれません。
しかし、採用人数は多くないものの司書は正規雇用の公務員として働くこともできますし、規模の大きな都道府県の図書館では男性司書の数もやや多めとなっているところがあるようです。
男性としての働きやすさを考えるとこのような図書館を目指すとよいのではないでしょうか。
男性の司書の強み・弱み
男性の司書の強み
全国的に見ると男性の司書の数は決して多くはありませんが、実際には職場に男性の司書がいると歓迎されることもあるようです。
たとえば館内で重い資料を持ち運んだり高所での作業をしたりする際には、力仕事が得意な男性が一人いることで周りの女性スタッフも安心して働くことができます。
また、公立の図書館の場合は男性の利用者も多いので、利用者の立場から見ても男性スタッフがいたほうが心強いことがあります。
男性の司書の弱み
その一方、男性の司書ならではの悩みというのもあります。
司書が働く図書館は、規模の小さなところになると、ほんの数人~10名程度のスタッフで運営しています。
女性スタッフが多いうえに長年勤めているパートの主婦もいるため、仕事中はもちろんのこと昼食や休憩の際にも周囲と上手くコミュニケーションを取れることが大切になります。
このような独特の環境になじめるかどうかは、男性の司書が長く働き続けるためのポイントになってくるでしょう。