精神保健福祉士の働き方の種類と雇用形態

精神保健福祉士の雇用形態

精神保健福祉士の大半は、病院や施設などの正規職員として、フルタイムで働いています。

しかし、なかにはアルバイトやパート、派遣社員、非常勤職員などの非正規雇用で働いている人もおり、精神保健福祉士の就労状況調査結果によると、全体の約2割ほどが非正規雇用となっています。

実際の求人情報をみても、正規職員と同じように、病院などの医療施設や、福祉施設、行政施設、一般企業など、さまざまな職場からアルバイトが募集されています。

とくに業界団体である日本精神保健福祉士協会のホームページでは、一般の求人サイトにはない国や地方自治体から直接出されている非正規雇用の求人情報も多数掲載されています。

以下では、正規雇用と非正規雇用、それぞれの特徴や待遇面などを比較しながらご紹介します。

正規雇用の精神保健福祉士

正規雇用の特徴

正規雇用の精神保健福祉士は、職場によって若干の差はあるものの、総じて離職率が低く、長期にわたって安定的に働ける点が特徴です。

その背景には、精神保健福祉士はデスクワークが主体で力仕事がほぼないこと、そして残業時間が少なく、ワークライフバランスを取りやすいことなどが挙げられます。

とくに地方公務員としての採用となる行政施設では、一般企業と違って職場がなくなる可能性はほぼありませんので、自分から辞めない限り、定年退職まで勤め続けることができます。

正規雇用の待遇

正規職員の精神保健福祉士は、年収300万円~450万円前後が相場とされており、国家資格が必要になる専門性の高い職業の割には、それに見合った収入とはいえないかもしれません。

精神保健福祉士になる人の多くは、仕事に対して、お金ではなく、やりがいや社会的意義を求めるようです。

ただし、精神保健福祉士の職場は公的機関が多く、月々の給料はそれほど高くなくても、各種手当や有給休暇制度など、福利厚生面の充実しているところが目立ちます。

ほかの人よりはるかに豊かな暮らしを送ることは難しいとしても、普通に生活していくぶんには何の不自由もないでしょう。

非正規雇用の精神保健福祉士

非正規雇用の特徴

非正規雇用は、正規職員と比較すると、勤務日数や勤務時間に融通が効きやすく、正規雇用よりもさらに家事や育児とのワークライフバランスを取りやすいといえます。

また、資格はあっても実務未経験という場合、より有利な条件で正規職員となるために、まずはパートやアルバイトでキャリアを積むという人も少なくありません。

しかし、そうしたメリットがある一方で、非正規職員は、雇用形態としてはどうしても不安定になりがちです。

職場にもよりますが、産休中職員の代替要員としての募集など、最初から雇用期間が決まっているケースもあります。

ただ、なかには将来的な正規スタッフへの昇格を前提としている職場もありますので、求人情報はあらかじめよく確認しておくことが必要です。

なお、精神保健福祉士の資格がなくても、社会福祉士臨床心理士保健師といったほかの資格があるか、あるいは就業先の業務と関連性の高い実務経験があれば、採用対象となる場合もあります。

非正規雇用の待遇

アルバイトやパート待遇の精神保健福祉士であっても、業務内容は正規職員とほぼ同じです。

時給は1200円~1800円程度が相場であり、医療や福祉に関する専門知識とスキルが求められるぶん、一般的なアルバイトより高単価です。

ただし、施設によっては、「精神保健福祉士であることが望ましい」として、広く相談支援・生活支援業務全般を手掛けるスタッフが募集されるケースもあり、その場合の時給は1000円前後とより安くなります。

勤務時間も、週に2日~3日程度、1日あたり数時間の勤務となるケースもあれば、常勤スタッフに近い勤務時間を求められるケースもあり、どの程度稼げるかは施設によってばらばらです。