夜間や通信で精神保健福祉士の資格は取得できる?

夜間や通信で精神保健福祉士の資格を取得できる?

精神保健福祉士資格を取得するには国家試験に合格することが必要ですが、試験を受けるには、まず受験資格を得なければなりません。

受験資格を得るルートは複数ありますが、最もオーソドックスなのは、福祉系4年制大学に通って所定の課程を修了する方法です。

大学のなかには、昼間コースだけでなく夜間コースを併設しているところや、通信コースがあるところも少なくありませんので、それらのコースに入学して勉強し、精神保健福祉士を目指すことも十分可能です。

夜間コースや通信コースなら、既に社会人として働いている人であっても、無理なく仕事と学業を両立させることができます。

また、昼間コースと比べると、学費もかなり安くすみますので、経済的に苦しい人でも通いやすいでしょう。

なお、大卒の学歴や、医療施設や福祉施設での一定の実務経験があれば、上述した4年制大学ではなく、1年制の「一般養成施設」に入学することができますので、期間と費用をさらに大きく抑えられます。

ただし、夜間や通信で精神保健福祉士を目指すにあたって、あらかじめ気をつけておかなければならない点もいくつかありますので、以下ご紹介します。

夜間や通信で精神保健福祉士の資格取得を目指す場合の注意点

自分を律する覚悟が求められる

精神保健福祉士の養成カリキュラムは、資格を主管する厚生労働省によって定められており、夜間コースや通信コースであっても、昼間コースに通う学生と同じだけの学習量をこなさなければなりません。

これまでは仕事を終えて一息ついていた時間や、友人と遊んだりしていた時間の大半を勉強に充てる必要がありますので、決して不可能ではないものの、強い覚悟が求められることは間違いありません。

また、通信コースの場合、自宅に送られてくるテキストを勉強したり、インターネットで講義を視聴したりして、学んだ内容についてのレポートを提出するというサイクルで学習を進めます。

忙しい仕事のなかにあっても、コツコツと課題に取り組み、きちんと締め切りを守り続けるためには、誰も見ていなくても自分を厳しく律することのできる、強い精神力が必要になるでしょう。

「どうしても精神保健福祉士になりたい」という明確な目的意識がなければ、途中で投げ出してしまいたくなるかもしれません。

実習を受けなければならない

精神保健福祉士国家試験を受けるには、医療施設や福祉施設における実習を経験することが義務付けられており、それは夜間コースや通信コースであっても変わりません。

実際の施設において先輩の精神保健福祉士から指導を受けなければならない関係上、夜間の時間帯に行うことはできませんし、実習は朝から晩まで、丸1日を費やすことになります。

さらに、実習期間は約1ヵ月という長丁場にわたりますので、仕事をしながら実習もこなすというのはほとんど不可能です。

このため、働きながら精神保健福祉士を目指す場合、この実習期間をどう乗り切るかが大きなネックとなります。

学校によっては、実習先の施設と打ち合わせ、各人の仕事の都合に合わせてできる限り柔軟にスケジュール調整してくれるケースもあるようですが、あらかじめ職場に相談しておくことが望ましいでしょう。

国家試験の勉強時間を確保しなければならない

精神保健福祉士国家試験に出題される科目は全部で16科目もあり、相当な量の知識を身につけなければ合格できません。

かなりの勉強量をこなすことが求められますが、社会人が1日のうちで勉強に充てられる時間はどうしても限られるうえ、日々の仕事を終え、あまり体力も残っていないなかで勉強に励まなければなりません。

繁忙期などは、帰宅時点で疲れきってしまって、眠くて勉強が手につかないという日もあるでしょう。

休みの日にまとめて勉強するという方法もありますが、詰め込みすぎるとかえって逆効果ですので、できれば無理のないスケジュールを立て、毎日計画的に試験勉強を進めることが望ましいといえます。

仕事終わりだけでなく、出勤前の朝の時間や、通勤などの移動時間、昼の休憩時間なども有効利用し、1日1時間といったように、現実的な目標を設定して勉強に取り組みましょう。