精神保健福祉士になるための学校と学費(大学・専門学校)

精神保健福祉士になるための学校の種類

精神保健福祉士になるには、国家試験を受けて資格を取得することが必要ですが、試験を受けるためには、まず学校に通うなどして、受験資格を得なければなりません。

ただ、受験資格を得る方法は全部で11パターンもあり、福祉系の大学や短大、専門学校など、どの学校を卒業したかによって、細かく条件が異なります。

さらに、福祉系以外の大学や短大などから養成施設を経由するルートもあり、受験資格を満たす条件は非常に複雑ですので、多様な選択肢を前にして、どの学校にするか進路を決めかねる人もいるかもしれません。

以下では、精神保健福祉士を目指すにあたって最もオーソドックスといえる大学と専門学校の2種類の学校について、それぞれを比較しながらご紹介します。

なお、受験資格を得るルートのなかには、1パターンだけ、まったく学歴が必要ないルートも存在しています。

しかし、そのルートは、代わりに厚生労働省の指定する施設に就職して「相談援助実務」を4年以上経験した後、養成施設で1年以上学ぶことが条件となっており、ハードルはかなり高めです。

経済的な事情などもあって、進学することに迷う人もいるかもしれませんが、有利な条件で就職するためにも、いずれかの学校に進学することが望ましいのは間違いないでしょう。

精神保健福祉士になるには? 必要な資格は?

精神保健福祉士になるための大学

精神保健福祉士を目指せる大学としては、福祉系4年制大学の社会福祉学部や医療福祉学部などが代表的です。

それらの学校では、社会福祉士介護福祉士といったほかの福祉職と共通した「基礎科目」と、精神保健福祉士専門の「指定科目」の2種類を学ぶことができます。

指定科目の単位を取得すれば、卒業と同時に受験資格が得られる一方、基礎科目だけでは、卒業後に「短期養成施設」に通わないと受験資格が得られませんので、履修漏れのないよう注意しましょう。

また、大学のなかには、昼間コースだけでなく夜間コースを併設しているところもあり、日中にアルバイトをしながら通学することも可能です。

なお、3年制の短期大学については、たとえ福祉系学部に通って指定科目を履修しても、すぐには受験資格が得られず、1年以上の実務経験を積まなければなりません。

学費については、昼間コースで4年総額300万円~500万円ほど、夜間コースで200万円ほどが相場であるようです。

精神保健福祉士になるための専門学校

精神保健福祉士を目指せる専門学校は、2年制・3年制・4年制の社会福祉学科、医療福祉心理学科、介護福祉学科などがあります。

大学と同様、4年制以外の専門学校については、2年制であれば2年間、3年制であれば1年間、卒業後に実務経験を積まなければ受験資格が得られません。

1年制の専門学校もありますが、それらは「一般養成施設」と呼ばれ、上述した通り、福祉系以外の大学出身者や短大出身者、あるいは実務経験者を対象とした学校です。

通常の専門学校とは異なり、入学するためには大卒や短大卒の学歴が求められますので、2年制以上の専門学校とは分けて考えるべきです。

学費についてみると、教材費や施設設備費などを含めて年間100万円~150万円ほどがかかるケースが一般的ですが、精神保健福祉士の養成学科は、多くが国の支援制度の対象となっています。

奨学金や教育訓練給付金などの各制度を利用すれば、経済的負担を抑えることも可能ですので、一度各学校を調べてみるとよいでしょう。

精神保健福祉士になるためのスクール・通信講座

精神保健福祉士になるための大学や専門学校、一般養成施設のなかには、通信教育課程がある学校も少なくありません。

送られてくるテキストを用いて各自で勉強したり、インターネットでのオンデマンド授業を受講したりしつつ、レポート提出などの課題をこなすと、単位が認定されます。

基本的には自宅学習となりますが、実際に学校に通う「スクーリング」が実施されるケースもありますので、できれば通学に利便性の良い学校を選択することが望ましいでしょう。

通信課程の最大のメリットは、学費が安くすむという点であり、費用は年間20万円前後が相場となっています。

精神保健福祉士試験の難易度を勘案しても、独学で合格することは十分に可能ですので、精神保健福祉士になるにあたって通信課程は非常に有効な選択肢のひとつといえます。