裁判所事務官採用試験の志望動機と例文を紹介!人気の理由も解説

裁判所事務官の採用試験に合格するためには、面接での評価も非常に重要です。

試験を受けるまでには、明確な志望動機を持ち、きちんと伝えられるように準備しておく必要があります。

この記事では、裁判所事務官採用試験の志望動機と例文について紹介しています。

裁判所事務官を目指すきっかけで多いもの

裁判所事務官を目指すきっかけのひとつとしてよく聞かれるのは、「裁判に興味を持っていた」というものです。

また、「よりよい社会をつくる手助けをしたい」という思いを持つ人もいます。

裁判や法律に関わる職業には、ほかにも「裁判官」や「弁護士」がありますが、裁判官や弁護士になるためには「司法試験」という難関試験を突破しなくてはなりません。

一方、裁判所事務官は、裁判に興味がある人にとって比較的目指しやすい職業で、そういった背景から目指す人もいます。

また、裁判所事務官は働き続けるうちにキャリアアップが目指せるため、キャリアパスに魅力を感じて志望する人も少なくありません。

裁判所事務官が人気の理由

裁判所事務官は人気があり、採用試験の倍率は総合職では10倍以上になることもあります。

ここでは、裁判所事務官はなぜ人気があるのか、その理由を説明します。

法律の知識を生かせること

裁判所での仕事では、大学や公務員試験で学んだ法律の知識をフルに活用することができます。

公務員試験対策では、憲法や民法などの法律について学ぶ必要がありますが、学んだ知識が実務に生かせることから、裁判所事務官を志望する人は少なくないようです。

また、裁判所事務官は国家公務員ならではの「安定職」というイメージが強いこともあって、採用試験の倍率は高い傾向が続いています。

キャリアアップが明確であること

裁判所事務官の職場となる裁判所では、キャリアステップが明確に示されています。

最初は裁判所事務官として採用され、内部試験に合格し、所定の研修を修了すると裁判所書記官となります。

そして、裁判所書記官として経験を積むことで、検事や簡易裁判所の判事、執行官などの役職になることもあります。

また、自分の努力次第では、司法書士など法律に関係するさまざまな職へのキャリアアップが可能です。

このように明確なキャリアパスを歩んでいけることに魅力を感じた人たちが、裁判所事務官を目指すことも多くなっています。

裁判所事務官の志望動機の考え方

裁判所事務官の志望動機を考えるポイントは2つあります。

「なぜ裁判所事務官を目指すようになったのか?」と「裁判所事務官になって何をしたいか?」です。

この2つをしっかりと考えておくことが重要です。

「裁判」というキーワードからは、たいていの場合、裁判官や弁護士が真っ先に思い浮かびます。

そのため、「なぜ裁判官や弁護士ではなく、裁判所事務官を目指すのか?」という点をまず考えてみましょう。

また、「公務員で安定しているから」「待遇がいいから」といった、給料や待遇を中心とした志望動機を伝えることは避けましょう。

仕事に対する熱意を伝えるためには、もっとこの職業ならではの魅力や、やりがいに焦点を当てる必要があります。

こうしたポイントを考慮しながら、自分の志望動機を明確に伝えることが大切です。

裁判所事務官の志望動機の例文

ここでは、裁判所事務官の志望動機の例文を3つ紹介します。

ただし、最終的には自分の思いを、自分の言葉できちんと伝えることが重要です。

例文はあくまでも例文として、参考程度に見てください。

私が裁判所事務官を目指す理由は、「社会の役に立ちたい」という想いを実現するためです。

人々が生活する中で、争いごとを完全にゼロにすることはできません。

しかし、そのような問題を解決に導くのが裁判所の役割であり、そのサポートをする裁判所事務官の存在意義も非常に重要だと考えています。

私は裁判所事務官として、当事者に寄り添う心を大切にし、業務に尽力していきたいと思っています。

私は、法律や裁判を通じて平和な社会に貢献したいという思いから、裁判所事務官を志望しています。

高校生の頃から法律の分野に興味を持ち、大学では法学部に進学しました。

大学で法律を学ぶ中で、現代社会における法律の重要性や裁判所が果たす役割の重大さを改めて実感しました。

とくに裁判所事務官は現場に近い位置で活躍するところに惹かれています。

私は裁判所事務官として、秩序ある社会を維持するためのお手伝いをしたいと思っています。

私が裁判所事務官の仕事に興味を持ったきっかけは、過去に裁判を傍聴した経験です。

裁判中は、当然ながら裁判官や弁護士に注目が集まりますが、その一方で、裁判所事務官が裏方で当事者や関係者をサポートしていることに深く魅了されました。

私は周囲の人々をサポートする仕事に興味を持っていたため、裁判所事務官として裁判に関わる人々を支える役割を果たしたいと強く考えています。

裁判所事務官の面接のポイント

裁判所事務官の一次試験に合格すると、「面接カード」というものが合格通知とともに届きます。

これは次の面接時に面接官に提出するもので、面接カードの質問内容には以下のようなものがあります。

  • 裁判所への志望動機
  • 最終学歴を専攻した理由や卒論テーマ
  • 趣味、特技
  • 最近の出来事で関心のあった事柄(時事や世界情勢など)
  • 印象深かった体験(学生生活やボランティアなど)
  • 自己紹介(長所や短所)

面接では、この面接カードに記入した内容に関する質問が中心となります。

そのため、自分の回答内容が面接カードに書いた内容と矛盾しないように注意してください。

志望動機や卒論テーマについてもすべてを暗記する必要はありませんが、内容がしっかりと面接官に伝わるように練習しておくとよいでしょう。

裁判所事務官の自己PRのポイント

裁判所事務官の面接で自分をPRする際に、どんな要素に注目すればいいかを説明します。

もちろん、ここで取り上げたことが絶対ではありませんが、自己PR文を考える際の参考にしてみてください。

几帳面さと丁寧さを伝える

裁判所事務官として活躍するためには「几帳面さ」が大事なキーワードとなります。

なぜなら、裁判所事務官の仕事は事務作業が多く、それぞれが裁判の進行に大きな影響を与えるからです。

だからこそ、几帳面に作業を進めることや、慎重な性格を示すエピソードは自己PRとして効果的です。

対人関係能力もアピール材料になる

さらに、裁判所事務官は当事者や関係者に状況を説明する機会も多いため、「コミュニケーション能力」も重要です。

面接では、質問に対する回答内容も大切ですが、それを笑顔でハキハキと話すことが重要です。

自信を持って面接に挑めるように、事前に面接練習をしっかりと行っておきましょう。

裁判所事務官の履歴書作成時に気をつけるべきこと

裁判所事務官は、几帳面に仕事をこなすことが求められる仕事です。

だからこそ、履歴書には誤字脱字などがないように、一字一句気をつけて作成する必要があります。

雑で、誤字脱字が目立つような履歴書を提出してしまうと、「裁判所事務官の仕事には向いていない」と判断されてしまうかもしれません。

間違いのない、かつわかりやすい履歴書を作成できることも、裁判所事務官を目指す上で重要なポイントとなります。

「裁判所事務官採用試験の志望動機と例文・面接のポイント」まとめ

裁判所事務官を目指す人々の多くは、裁判への興味や社会貢献の思いを持っています。

裁判官や弁護士と比べれば、難易度としては目指しやすい職業であり、キャリアアップの可能性も魅力です。

採用試験で志望動機を伝える際には、裁判所事務官の重要性や自身の関心を示すことがポイントです。

また、履歴書作成時には誤字脱字に気をつけ、丁寧でわかりやすい文章を心掛けましょう。