メイクアップアーティストの1日のスケジュール・勤務時間や休日についても解説
表立って見かけることのない職業ですが、メイクアップアーティストはどんな1日を過ごしているのでしょうか?
この記事では、メイクアップアーティストの1日・生活スタイルについて解説します。
メイクアップアーティストの業務スケジュール
メイクアップアーティストの1日の過ごし方は、勤務先や働き方などによって大きく異なります。
化粧品メーカーであれば、一般的なサラリーマンと同様に決まった時間に出社・退社をすることが多いですが、フリーランスで活動するメイクアップアーティストやヘアメイクのプロダクション勤務の場合、日によって1日の流れはまったく異なる場合があります。
また、仕事現場によっては日中だけでなく早朝や深夜に仕事をすることもあるため、不規則な生活にならざるを得ないこともあります。
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メイクアップアーティストの1日の例
フリーで働くメイクアップアーティスト
ブライダルサロンで働くメイクアップアーティスト
メイクアップアーティストの勤務時間・休日
メイクアップアーティストの勤務時間
- メディアの現場
- 化粧品メーカー
- 美容室
- ブライダルサロン
メディアの現場で働く場合
テレビ・CM・雑誌・映画などメディアの撮影現場で働く場合、勤務時間は不規則になりがちです。
現場ごとに出勤時間が異なるため、一般的な会社員のように毎日ほぼ決まった時間で働けることは、あまりないと考えておいたほうがよいでしょう。
化粧品メーカー場合
百貨店内にある化粧品メーカーの化粧品売り場などで働く場合は、勤務時間が明確に決まっていることが多いです。
基本的に、お客さまが来店する日中の時間帯中心で働くため、深夜遅くまでの勤務になることはあまりないでしょう。
美容室で働く場合
美容室などの場合も、基本的には店の営業時間内で働きます。
ただし、アシスタント時代は開店前や閉店後の時間を使って技術の練習をしたり、店の掃除や片付けをしたりして長時間勤務になることもあります。
ブライダルサロンで働く場合
ブライダル業界で働く場合は、お客さまの結婚式の時間に合わせることになります。
1日に数本のヘアメイクを担当することもありますし、春や秋など結婚式が多い時期は多忙な生活になりがちです。
メイクアップアーティストの休日
一口にメイクアップアーティストといっても、人によって働き方や勤務先が違えば、それぞれ勤務時間や休日、生活スタイルも異なります。
ヘアメイク業界は流動的な仕事も多く、決まっていた休日が急な出勤となったり、逆に仕事が急なキャンセルになることも珍しくありません。
化粧品メーカーの社員であれば土日休みが一般的ですが、サロンやブライダル関係の職場であれば、お客さまが多く来店する土日は出勤となり平日休みとなるのが一般的です。
また、フリーで活動している場合、仕事がもらえなければ休みになってしまいます。
売れっ子になるとまったく休みがないといった状態になることもありますが、自分で仕事を選べスケジュールの管理もできる分、うまく調整して休みを取っている人がほとんどです。
メイクアップアーティストの残業時間
メディアの現場で働く場合、撮影は夜中や早朝に行われることもありますし、当初予定していた撮影時間が大きく伸びることも珍しくはありません。
1つの現場あたりの拘束時間は長くなりやすく、時には徹夜で働いたり待機したりしなければならないこともあり、基本的に残業が多いことを覚悟しておく必要があります。
メイクアップアーティストは忙しい? 激務?
激務が当たり前のアシスタント時代
美容師などと同様、メイクアップアーティストもアシスタント時代は非常に苦労が多いといわれます。
雑用的なことからスタートし、1日わずか数時間程度の睡眠時間で、現場の合間をぬって勉強をしたり、技術の練習をしたりします。
また、アシスタント時代は一人で生活できるほどの給料をもらえないこともあり、生活のために他のアルバイトをしている人もいます。
この厳しさに耐えられずに辞めてしまう人もいるようです。
案件によっては不規則な生活が続く
メイクアップアーティストといっても活躍の場はさまざまですから、すべての人が激務になるとはいえません。
一般的に不規則な生活スタイルになるのは、テレビや映画などメディアの撮影の仕事に携わる場合です。
こういった案件では、早朝や深夜に出勤を求められることもありますし、現場によって出勤時間も異なり、また、突然の呼び出しや仕事のキャンセル・撮影時間の延長などもしばしばあるようです。
ヘアメイクを施すタレントやモデル、また周囲の制作スタッフなど多くの人にも気をつかう必要もあるため、サロンでお客さまと1対1で接する場合よりも、人間関係のストレスは大きいかもしれません。
裏方として作品をつくっていく喜びが味わえますが、ただ楽しいだけではないことは理解しておくべきでしょう。
「フリー=楽」ではない
フリーランスになれば、自由な時間が増えて楽に働けると考えている人もいるかもしれません。
たしかに、サロンや会社勤めのように勤務時間が決められていない分、自分のやり方次第では自由に動きやすいといえるでしょう。
しかし、フリーランスになれば、すべての責任は自分一人でとらなければなりません。
また、この業界は競争が厳しいため、一度のミスでクライアントの信用を失い、自分の仕事が一気に他の人に回されてしまう可能性もあります。
サロンや企業に勤務する場合もフリーランスの場合も、それぞれ違った大変さがあるため、自分に合った働き方を考える必要があります。
メイクアップアーティストの休日の過ごし方
「行動型」と「休養型」
メイクアップアーティストといっても、休日の過ごし方はさまざまです。
大まかに分けると「行動型」と「休養型」に分かれるようです。
行動型の人の場合は休日といえども家でじっとしていることはあまりなく、外に出て刺激を受けたいと考え美容関係のイベントや美術館などを巡って美的感覚を養ったり、買い物をしながら流行のファッションをチェックしたり、海外旅行に出かける人もいます。
休養型の人は、できるだけ体を動かさずに過ごし、外に出かける場合でも、刺激目的というよりは温泉などで心身をリフレッシュすることを第一に考えるようです。
休日でも美に関心をもつ
メイクアップアーティストは、自分の周囲にあるさまざまなものをインプットすることによって、感性を豊かにし、仕事に役立てようという意識を持っています。
行動型であれば、新しいインスピレーションを求めて行動します。
休養型であれば、冷静に自分を見つめ直し、体調を万全に整えて最高のパフォーマンスを出すために英気を養います。
いずれにしても常に「美」に対して真剣に取り組んでいるのです。
この業界で働く人は、時間の大切さを誰よりも知っているため、貴重な休日やオフタイムを有意義に使おうという気持ちをもつ人が多いようです。
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メイクアップアーティストの1日のまとめ
メイクアップアーティストは、勤務先や働き方などによって1日のスケジュールも大きく異なります。
またフリーランスとブライダルサロンなどの企業勤めでも働き方は違います。
企業勤めであれば基本的に8時間勤務ですが、フリーランスでは仕事現場によっては日中だけでなく、早朝や深夜に仕事をすることもあるため不規則な生活になることも多いです。
そのため、自分がメイクアップアーティストとしてどう活躍していきたいのかを明確にし、就職先を決めましょう。