医療現場でも活躍するメイクアップアーティスト
ケガや手術によってできた体の傷や、肌の色などを隠すメイクアプップアーティストのことで、医療の現場で活躍しています。
この記事では、医療現場でも活躍するメイクアップアーティストについて解説します。
医療メイクの技術の進歩
人によっては、ケガや病気を治療するための手術等によって体に傷が残ったり、皮膚が変色したりしてしまうことがあります。
たとえ命に直結する問題ではなくても、人に見られるのが嫌で外に出られなくなる・生きていることがつらいなど、精神的に追い詰められてしまう人も少なくありません。
そうした悩みを解決するために体の傷や肌の変化をメイクによって隠す「医療メイク」というジャンルがあり、医療の現場でメイクアップアーティストの力が必要とされることもあります。
医療メイクは、
- 医療アートメイク
- メディカルメイク
- カバーメイク
などとも呼ばれ、身近なところでは、「シミやニキビなどを簡単に隠したい」という美容外科などの患者さんの需要に応えるためにも、医療メイクが施されています。
医療メイクの技術は進み、いまや肌の傷跡や変色はほぼ完璧にカバーでき、肌の凹凸を目立たなくするなど、複雑な技術の開発も進んでいます。
20代で正社員への就職・転職
医療メイクを行うには
- 全国の大学病院
- 皮膚科
- 形成外科
- 美容外科
医療メイクを行う場合、基本的に医療メイク用の化粧品を使用します。
肌にやさしい化粧品を使い、トラブルが起きないように留意することはもちろん、一般的なメイクアップとは異なる技術が必要です。
医療メイクの技術をもつ人を育てることを目的に、「メディカルメイクアップアソシエーション(MMA)」というNPO法人があり、ここで学び、認定講座の修了試験に合格して「サポーター」となった人は、その後、スキルを活かすべくさまざまな医療現場で働いています。
メイクセラピーの可能性
メイクセラピーとは、日本語では「化粧療法」と呼ばれ、心理学のカウンセリングの手法をミックスしたメイクアップ方法です。
メイクで単に見た目を美しくするだけではなく、カウンセリングも行って精神的・心理的なケアを行う方法です。
具体的には、
- カウンセリングを行ってどのようなイメージになりたいのか
- コンプレックスは何か
を聞き出し、それを実現するメイクを施していきます。
メイクをして外見の印象が変わることで、心理的・精神的にも大きく変化し、自己評価が高まったり新しい自分を見つける手掛かりにもつなげます。
現在では介護や医療などの現場で求められ、認知度が高まるにつれて今後、よりその可能性は広がっていくでしょう。
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メイクセラピーを行うには
メイクセラピーを行うには、メイクアップアーティストとしてだけでなく、カウンセリングに関する知識も身に付けなくてはなりません。
メイクセラピー検定やメイクセラピストの養成講座などを利用して知識を身につけるとよいでしょう。
また、メイクセラピーを行う場所がまだ確立されていないため、さまざまな場所に営業をしたり、講座を開いたりするなどしてメイクセラピーの大切さや魅力を多くの人に認知してもらう必要があります。
医療現場でも活躍するメイクアップアーティストのまとめ
体の傷や肌の変化をメイクによって隠す技術で、医療関係施設を中心に活躍しています。
いまや肌の傷跡や変色はほぼ完璧にカバーでき、肌の凹凸を目立たなくするなど、複雑な技術の開発も進んでいます。
一般的なメイクアップとは異なり、NPO法人で認定講座の修了試験に合格後、スキルを活かして働きます。
またメイクだけでなく、カウンセリングなどメイクセラピーもあります。
現在は認知度が低く、大切さや魅力を多くの人に知ってもらう必要がありますが、メイクセラピーは今後、より求められていくでしょう。