【2023年版】公認心理師試験の難易度・合格率

公認心理師の資格とは

公認心理師は、近年になって誕生したばかりの新しい資格です。

公認心理師の資格制度がスタートする以前、日本の心理系職業は心理カウンセラーや心理セラピストなど、いくつもの民間資格が乱立していました。

その中で「臨床心理士」が心理系資格において最も専門性が高く、社会的な権威もあるものと考えられていました。

国家資格化に関する議論が長らく行われていましたが、結果的に新たな国家資格として「公認心理師」が生まれることになったという経緯があります。

平成27年9月9日に「公認心理師法」が議員立法により成立し、平成30年9月から「公認心理師」の国家試験が実施されています。

公認心理師試験では、公認心理師としての業務に必要な知識及び技能について問われます。

この試験に合格して登録した人だけが、公認心理師を名乗ることができます。

公認心理師になるには・試験の受験資格は?

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公認心理師の受験資格

国家資格である公認心理師は、誰でも試験を受けることができるわけではありません。

資格を取得するためのルートが複数あり、学歴や実務経験の有無によって選択することができます。

代表的なのは、4年制大学の心理系学部・学科で必要科目を履修したあと、大学院で定められた科目を履修するルートです。

このほかに、4年制大学で学んだあと、大学院には進学せずに特定の施設で実務経験を積むことで受験資格を得られるルートもあります。

公認心理師の難易度・勉強時間

専門性の高い試験

公認心理師の難易度に関しては、受験する人の学歴や実務経験の有無が異なるため、一概にはいえません。

大学や大学院で6年間心理学を学んだ人にとっては、一発合格は決して不可能ではないでしょう。

また、すでに心理職として働いており知識や技術が身についている人も、特別難しくは感じないかもしれません。

ただし、合格率が50%以下という年もあるため、決して簡単な試験ではないことも確かです。

専門性の高い試験なので、しっかり受験対策をしておくことが大切です。

おすすめの試験対策

それでは、公認心理師の試験対策はどのようにすればよいのでしょうか。

大切なのは、事前に公表されている公認心理師試験の出題基準やブループリントの情報をよく読んでおくことです。

ブループリントとは「公認心理師試験設計表」のことで、公認心理師試験出題基準の各大項目の出題割合を示したものです。

日本心理研修センターのHPで詳細がわかるので、試験を受ける人はこまめにチェックするとよいでしょう。

参考:一般財団法人「日本心理研修センター」

さらに時間や金銭的な余裕がある人は、予備校が主催している模試を受けるのもよいでしょう。

模試では予備校の分析をもとにした独自の予想問題が作成されます。

公認心理師と近しい仕事内容である臨床心理士試験の出題傾向を分析し、内容に反映しているものもあります。

模試を解くことで苦手分野を明確にし、どのように勉強するか対策を立てやすくなるのは大きなメリットだといえます。

模試によっては、採点結果だけではなく解説集やフィードバックシートをもらうことができます。

公認心理師試験の出題範囲は幅広いですが、苦手な分野が見つかれば、そのポイントを重点的に勉強していくことで、まんべんなく答えられるようになるでしょう。

また、試験結果についてアドバイスを受けられる場合もあり、確実に合格を目指したい人には魅力的です。

模試は必ずしも試験会場に出向いて受験しなくてはならないわけではなく、自宅で受験できるものもあります。

実施団体・企業によって模試の内容がだいぶ異なるため、事前によく確認してから申し込むことをおすすめします。

公認心理師のブループリントとは

ブループリントとは何か

公認心理師試験を受ける際には、「ブループリント」という言葉を目にすることになるでしょう。

ブループリントとは、別名で「公認心理師試験設計表」といい、公認心理師試験出題基準の各大項目の出題割合を示したものです。

もう少しかみ砕いて説明すると、ブループリントは国家試験の出題基準のようなものだといえます。

現代では価値観の多様化、技術発展などにともなう生活環境の変化などにより、人々が抱える心の問題も多様化・複雑化しています。

そうした中で、各領域において心理職に対するニーズが高まっていることを踏まえ、公認心理師試験では社会に必要な分野から集中的に出題されます。

具体的には、国民の心の健康の保持増進に必要な分野をはじめとした、「頻度や緊急性の高い分野についても優先的に出題する」と発表されています。

毎年の試験前にはブループリントが公表され、その時点で公認心理師にとって必要だと考えられる内容が出題されることになります。

ブループリントの公表

ブループリントを見たいという人は、日本心理研修センターの公式ホームページを開いてみましょう。

日本心理研修センターは、公認心理師の資格試験を運営しており、有資格者への教育と研修なども行っている組織です。

この公式ホームページの公認心理師試験に関する情報の一環として、ブループリントが例年12月頃に公表されます。

これは今までの試験の出題傾向を知るためにも非常に役に立つものです。

過去のブループリントを見ることもできるので、資格試験を受ける予定の人はチェックしておくとよいでしょう。

参考:一般財団法人「日本心理研修センター」

ブループリントの読み解き方

ブループリントには、公認心理師試験出題基準の「各大項目」の出題割合が明記されています。

たとえば「公認心理師としての職責の自覚」「心理学における研究」「心理に関する支援」など、複数の大項目について、出題割合が「約〇%」という形で表記されます。

出題割合の記載がない中項目(大項目を細かく分けたもの)や小項目(中項目をさらに具体的にしたもの)については、試験委員会の判断で出題されます。

ブループリントと同時に発表される「出題基準」を見ると、中項目は項目の内容、小項目は「キーワードの例」も読むことができます。

注意点としては、公認心理師試験出題基準という観点から配列されているため、必ずしも学問的な分類体系と一致しない点があるということです。

また、各項目間で内容が重複することもあります。

ブループリントの活用方法

受験者はブループリントの出題割合を見て、割合が高いところは優先的に勉強するなど、計画を立てながら対策していくことが大切です。

心理学は試験範囲が広いため、試験直前にある程度は的を絞って勉強できると効率的です。

ただし、複数の大項目にまたがる内容が出題されることも考えられるため、その点には注意しましょう。

出題基準で書かれている小項目のキーワードについても、各キーワードが何を意味しているのか正しく説明できるように勉強しておくことも大切です。

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公認心理師の合格率

公認心理師は、平成30年9月9日に第1回試験が実施された新しい資格試験です。

厚生労働省の発表によると、第1回の公認心理師試験(平成30年9月9日実施)では、受験者数 35,020人に対して、合格者は27,876人でした。

合格率にすると79.6%で、8割近い人が合格したことになります。

しかし、このような高い合格率は初回だけで、翌年の試験からは一気に数字が下がりました。

第2回試験以降の合格率は、以下の通りです。

<第2回(令和元年8月4日実施)>
受験者数:16,949人
合格者:7,864人
合格率:46.4%

<第3回(令和2年12月20日実施)>
受験者数:13,629人
合格者:7,282人
合格率:53.4%

<第4回(令和3年9月19日実施)>
受験者数:21,055人
合格者:12,329人
合格率:58.6%

<第5回(令和4年7月17日実施)>
受験者数:33,296人
合格者:16,084人
合格率:48.3%

まだまだ始まったばかりの試験だけに、出題傾向や合格率については傾向が掴みにくいのが現状です。

書店で売っている対策本や予備校が開催している模試などを利用して、試験に向けて備えましょう。

参考:厚生労働省 報道発表資料

公認心理師試験の概要

公認心理師の資格試験は「一般財団法人 日本心理研修センター」によって実施されます。

試験内容は公認心理師として持ち合わせるべき知識や技能を図るものとなっており、全問マークシート形式で、五肢または四肢択一を基本とする多肢選択形式がとられています。

試験は午前と午後に分かれて行われ、それぞれ120分間、合計240分間の試験です(弱視者や点字での受験者の場合は、さらに時間が加算されます)。

正当率は60%程度以上が合格基準とされており、論述のような問題はないため、事前にきちんと対策をしておけば合格しやすいといわれています。

ただし、臨床心理学や基礎心理学、精神医学、関連法令など出題範囲が幅広く、専門的な内容が問われるだけに、簡単な試験ではありません。

なお、本試験は全国各地の都道府県で実施されるわけではないので、遠方に住んでいる人は交通手段や宿の確保が必須です。