公認心理師になるための学校・学歴(大学学部・大学院)

公認心理師になるための学校の種類

心理系の民間資格の代表格である臨床心理士は、指定の大学院を修了しなければ試験を受けることができません。

これに対して、国家資格である公認心理師は、資格を取得するためのルートが複数あります。

代表的なルートは、四年制大学の心理系学部・学科で必要科目を履修し、卒業したのち、大学院で定められた科目を履修するルートです。

大学・大学院ともに心理学を専門的に勉強していくことになります。

四年制大学で学んだあと、大学院には進学せずに特定の施設で実務経験を積むことでも、受験資格を得ることができます。

さらに、大学や大学院で学んだ経験がなくても、五年以上の実務経験を積んで講習を受ければ受験資格が得られます。

ただしこのルートはあくまでも2022年までの一時的な経過措置とされているため、受験する時期に注意が必要です。

公認心理師になるには・試験の受験資格は?

公認心理師になるための大学

公認心理師になるために大学で学ぶのであれば、全国各地の「心理学部」や「心理学科」という名称がついている大学を探しましょう。

ただし、心理系の学部や学科であれば必ず公認心理師の受験資格が得られるというわけではありません。

公認心理師のカリキュラムに該当している必要があるので、大学のホームページなどで最新の情報を確認してください。

大学で学ぶのは、心理学に関する幅広い知識と技術です。

具体的な内容としては、「公認心理師の職責」「心理学概論」「臨床心理学概論」「心理学研究法」「心理学統計法」になります。

カリキュラムの中には座学だけではなく実習も含まれており、現場で経験を積むこともできます。

大学によっては非常に忙しい学生生活になるようです。

公認心理師になるための大学院

大学院の名称

公認心理師を目指す人のなかには、大学院に進学して専門性を高める人も少なくありません。

公認心理師になるための大学院は、基本的には「(臨床)心理学専攻」と名称がついているようなところが対象となります。

大学院では「心理的アセスメントに関する理論と実践」「心理支援に関する理論と実践」などを学びます。

これまで臨床心理士の指定大学院のカリキュラムがあった大学院が、公認心理師カリキュラムに対応している場合も多くあります。

ただし、心理学専攻の大学院であっても、必ずしも公認心理師に必要な科目が用意されているとは限りません。

受験を考える人は、必ず事前に大学院のHPなどを確認してください。

公認心理師カリキュラムに対応している大学院の最新リストは、受験対策のための予備校でも発表しています。

大学院のカリキュラム

公認心理師の大学院において修める科目は10科目あり、うち実習については450時間以上と定められています。

「大学院における必要な科目」は以下の通りです。

1. 保健医療分野に関する理論と支援の展開
2. 福祉分野に関する理論と支援の展開
3. 教育分野に関する理論と支援の展開
4. 司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開
5. 産業・労働分野に関する理論と支援の展開
6. 心理的アセスメントに関する理論と実践
7. 心理支援に関する理論と実践
8. 家族関係・集団・地域社会おける心理支援に関する理論と実践
9. 心の健康教育に関する理論と実践
10. 心理実践実習(450時間以上)

公認心理師の活躍領域である「保健医療」「福祉」「教育」「司法」「産業」。

それぞれの支援方法について具体的に学んでいき、臨床心理の理論と実践力を高めていきます。

大きな特徴としては実習の時間が多く設けられていることでしょう。

実習先は大学院によって異なりますが、高校やフリースクール、総合病院、司法領域にあたる諸施設など、学内外のさまざまな施設で実習が行われます。

公認心理師になるための専門学校

公認心理師になるには、一般的には心理系の四年制大学を卒業する必要があります。

しかし、条件によっては専門学校からでも目指すことが可能です。

たとえば、心理カウンセラーなどの勉強ができる専門学校で四年間学びます。

卒業してから、さらに大学院で公認心理師の指定科目について学びます。

あるいは医療や福祉などの現場で一定期間の実務経験を積むことによって、公認心理師国家試験を受験することができます。

専門学校のなかでも、福祉系専門職(精神保健福祉士など)の資格取得を目指せる学校が、このルートに該当する場合があるようです。

ただし、こうした専門学校は数が少なく、全国各地どこにでもあるというわけではありません。

大学を目指すルートのほうが一般的であるといえるでしょう。

公認心理師の学校選びのポイントは?

公認心理師は、他人の心の問題を解決に導くのが使命です。

国家資格ということもあり、その責任は非常に大きいものがあります。

ですから、独学で心理学の本を読んだり自己流のカウンセリングを考案したりするのではなく、確立された知識や技法を習得することが大切です。

学校に行くのであれば、可能な限りは大学と大学院の六年間を心理学の勉強に費やし、専門性を高めておくとよいでしょう。

国家試験の受験資格が与えられるのと同時に、将来の就職の選択肢も広がります。

大学や大学院で学ぶのは学費が心配だという人もいるかもしれません。

しかし、私立ではなく国公立の大学を選択すれば学費は安くなります。

工夫しながら学校選びをすることが大切です。