警察官の1日のスケジュール・生活スタイルとは? 休憩時間は取れる?
一般的な「日勤」だけでなく、休憩をとりながら24時間勤務する「当番」という勤務形態もあり、配属先によっては昼夜を問わず働く必要があります。
この記事では、警察官の1日のスケジュールや生活スタイルについて詳しく解説します。
警察官の業務スケジュール
警察官の業務内容は多岐にわたるため、配属先や業務内容によって1日の流れ・業務スケジュールはさまざまです。
警察署に勤務して事務業務中心に担当する場合は、一般企業の会社員と同じように8:30~17:30前後の「日勤」になります。
一方、交番勤務の場合は24時間体制で事件や事故に対応するため、当直を含む「交替制勤務」になります。
また、刑事のように、一度事件が発生すると昼夜問わず連続して長時間の捜査にあたるなど、決まった業務スケジュールはあってないような職種もあります。
通常、警察官は数年単位で部門間の異動を繰り返し、多様な仕事を経験しながらキャリアを積みます。
そのため、警察官を志す人は、将来は警察官である限り、さまざまな勤務体系で働く可能性が高いことを頭に置いておくほうがよいでしょう。
交番勤務する警察官の1日
警察学校を卒業した直後の新任警察官は、一般的に、まず交番に配属されて勤務します。
交番勤務の場合、「当番(休憩を挟んだ24時間勤務)→非番→日勤」というローテーションを繰り返して働きます。
以下では、当番の日の警察官の1日を紹介します。
交番勤務の休憩時間はきちんと取れる?
交番勤務を行う場合であっても、ほかの勤務場所と同じように休憩時間が設定されています。
しかしながら、事件や事故はいつ何時発生するかわからないため、常に不測の事態に備えておかなくてはなりません。
このため、食事は交代で取り、できる限り時間をかけないよう交番内で済ませることが一般的です。
当番の日は24時間勤務となるため、仮眠の時間がありますが、食事と同じように複数の警察官で交代しながら眠ります。
ただ、忙しい日は仮眠をとることもままならず、ほとんど寝ずに仕事を続けることもあります。
とくに繁華街に交番が位置する場合は、犯罪や事件も起こりやすく、さらに深夜でもひっきりなしに交番に人がやってくることも珍しくありません。
休憩時間や仮眠時間は労働時間としてみなされないため、もしもそれらの時間に仕事をした場合は、別途、時間外勤務手当が支給されます。
当番明けの日は「非番」で、その翌日は「公休」となる
警察官が当番として朝まで勤務をした場合、その明けの日は「非番」と呼ばれます。
非番は何もなければ実質的に休みのようなものですが、「待機非番」と呼ばれる日は、緊急事件が起きるなど人手が必要になった際に、すぐ現場に出なくてはなりません。
そのため、自宅で待機をすることが求められます。
「通常非番」の日は基本的には休めるものの、待機非番者だけで出動人数が足りない場合には呼び出されます。
非番の翌日は「公休」となり、完全にオフの日として過ごすことができます。
刑事警察部門で働く警察官の1日
刑事は、数ある警察官の職種のなかでも花形といえますが、同時に激務になりやすい仕事ともいわれます。
犯罪者を一刻も早く捕まえなければ、人々の安全が脅かされ、最悪の場合さらなる被害者を生んでしまいます。
そのため、ひとたび事件が発生すると、ほとんど不眠不休で事件の捜査にあたることも珍しくありません。
以下は、刑事として働く場合の1日のスケジュール例です。
「警察官の1日のスケジュール」まとめ
事件や事故はいつ発生するかわからないため、交番勤務の警察官は24時間365日交替で勤務しています。
刑事など、一部の職種では、ひとたび事件が発生すると一刻も早く犯人を検挙するため、不眠不休で働かざるを得ないこともあります。
1日の勤務時間やスケジュールは決められているものの、状況によって柔軟に対応しなければならないケースがあります。