管理栄養士のやりがい・楽しさ・魅力
管理栄養士のやりがい・楽しさ
栄養指導で人々の力になれること
管理栄養士にとっての大きなやりがいは、自分が行った栄養指導によって、病院の患者さんや施設の利用者の人が今までよりも健康になってくれたときです。
栄養指導の際には、ただ相手の現状を把握して悪いところを指摘するのではなく、何気ない会話から生活習慣や生活状況を把握し、一人ひとりに応じた指導を行うことが大切です。
また、近年では、病気を防ぐための「特定保健指導(メタボ指導)」も重視されています。
定期的な指導によって体重や腹囲が減ったという成果が見られたり、食生活がより良い方向に変わったことがわかれば、「管理栄養士の役目が果たせたかな」と、とてもうれしい気持ちになります。
自分が考えて作った料理で喜んでもらえること
管理栄養士は、勤務先によっては献立作成や調理業務を担当することもあります。
献立作成に携わる際には、1食に必要なカロリーや栄養素を踏まえることは大前提ですが、その食事を口にする患者さんや利用者の方が、いつでも「おいしい!」と思えるような食事を考えます。
ただ栄養面だけ充実していればよいというわけではなく、季節の食材をうまく組み合わせてみたり、行事に合わせたメニューを計画したりと、さまざまな工夫をして、食を楽しんでもらえるように考えていく必要があります。
自分が頭を悩ませて考えて作った食事を口にし、相手が「おいしい!」と笑顔になってくれたのを見られることも、この仕事をやっていてよかったと思える瞬間です。
20代で正社員への就職・転職
管理栄養士の魅力
活躍できる分野が広がっている
管理栄養士は、人が生活するさまざまな場所で活躍することができます。
同じ管理栄養士の資格を持っていても、ある人は「病気の方の食事面のサポートをしたい」と考えれば、別の人は「子どもの食育に深く関わりたい」と考えることもあるでしょう。
この仕事では、子どもからお年寄りまで幅広い世代の人に食を通じて貢献できるのが魅力といえ、実際、管理栄養士の就職先は病院や高齢者施設、保育園、料理教室、管理栄養士の専門学校、食品メーカーなど多岐にわたっています。
より安定した働き方を求めて、保健所や保健センターなどに勤務する公務員の管理栄養士を目指していく人もいます。
また、就職するだけではなく、フリーランスとして料理雑誌のコラムを書いたり、アスリートの栄養サポートに携わったりと、幅広く活躍することも可能です。
食に関する民間資格はたくさんありますが、そのなかでも管理栄養士は国家資格であるため社会的な信頼度も高く、有資格者として給料や待遇面でも優遇されることがあります。
食や栄養に詳しくなれる
管理栄養士は、資格取得のための勉強を続ける過程や、日々の仕事を通じて、食や栄養の専門的な知識をたくさん身につけていきます。
そうした知識は、仕事で役立たせていけることはもちろん、自分自身や家族の食生活を豊かにすることにもつながっていきます。
人間が元気に生きるうえで不可欠な食や栄養の詳しい知識を持てることは、栄養の専門家である管理栄養士ならではの強みといえるでしょう。
管理栄養士になる人は、もともと食が大好きという人も多いですが、その知識がさらに深まることで、これまで以上に食事を楽しむことができるはずです。