自衛隊に特殊部隊「特殊作戦群」とは? どんな訓練をしている?

特殊作戦群とは?

陸上自衛隊の特殊部隊

巨大組織である自衛隊には、さまざまな部隊がありますが、そのなかの特殊部隊のひとつとして「特殊作戦群」という部隊が存在します。

特殊作戦群とは、陸上自衛隊の対テロ・対ゲリラ部隊であり、2004年3月に習志野駐屯地で発足しました。

特殊作戦群の隊員は陸上自衛隊の中から選抜されますが、わずか300名程度の少数精鋭部隊であり、その半数以上が戦闘要員となっているようです。

そのほか、この部隊についての詳細は、職務の特性上ほとんど公には発表されていません。

実際、隊員の顔写真は公開されておらず、装備内容など謎に包まれている部分が多くあります。

ただし、判明している情報によれば、この部隊は世界一の特殊作戦能力を有する対テロ専門の米陸軍特殊部隊「デルタ・フォース」に学んでいるとされます。

特殊作戦群は少数精鋭のエリート集団

特殊作戦群の隊員になるのは非常に狭き門といわれています。

陸上自衛隊に入り、空挺資格やレンジャー資格などの難しい資格を取得する必要があるほか、体力や知力に優れた人だけが選抜され、合格率はたった3%という噂もあるようです。

陸上自衛隊には、このほか国際任務やテロ・ゲリラに備えた「中央即応連隊」などの部隊がありますが、特殊作戦群は最も難しいテロへの即応に備えている相当なエリート集団だといえるでしょう。

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特殊作戦群の訓練内容は?

特殊作戦群に入ることはとても大変ですが、なってからも厳しい教育や訓練が待ち構えています。

まず、特殊作戦群の隊員たちには高い語学力が求められ、英語のほか、中国語やロシア語などの第二外国語なども学ばなくてはなりません。

また、化学テロに備えて化学の勉強も必要となりますし、一般的な自衛官と同じようなトレーニング、射撃や格闘訓練なども行われています。

頭脳も体力も両方ハイレベルでないと、特殊作戦群としてはやっていけないということでしょう。

このほか、都会の繁華街に繰り出して犯人として想定した人物を探し出したり、真夜中の山中で監視訓練を行ったりすることもあります。

また水路潜入、落下傘降下など、いかなる作戦行動にも確実に即応できるように日々訓練されています。

このような、特殊作戦群のさまざまな訓練は、基本的に「極秘訓練」として行われているそうです。