自衛隊の階級にはどんなものがある? 階級章・徽章とは?

自衛隊は明確な階級社会

自衛隊組織の大きな特徴として、明確な「階級制度」が存在することが挙げられます。

ここでいう階級をわかりやすくいえば、その自衛官のランクを示すものであり、階級が上がれば上がるほど評価が高いということになり、給料もアップしていきます。

また、階級は指揮系統の格付け制度でもあり、上下関係がはっきりしている自衛隊ならではの制度だといえます。

自衛隊での階級は将官を最高位とし、全部で16階級が定められています。

名称は、陸上自衛隊・海上自衛隊・航空自衛隊で多少異なりますが、基本的には上から「幹部」「准尉」「曹士」に大きく分かれます。

もっと詳しく見ると、上から将・将補、1~3佐、1~3尉、准尉、曹長・1~3曹、士長・1~2士となっており、「尉官」「佐官」「将官」が幹部として扱われます。

自衛隊内で階級が上がる方法としては、昇任試験で合格するパターンと、一定の期間の経過でなれるパターンがあります。

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階級章を見れば階級がわかる

自衛隊員の階級は、「階級章」というワッペンを見ればすぐにわかるようになっています。

陸上自衛隊と航空自衛隊はほぼ同様な形態で、色が異なるものとなっていますが、海上自衛隊は、とくに幹部の階級章が大きく異なっていることが特徴です。

階級章を付ける位置は、着用する制服の種類や階級によって肩や襟、腕などさまざまですが、決められた通りに着用することが求められます。

特別にもらえる徽章(きしょう)も

階級章以外にも、自衛隊には「賞詞」や「精勤章」などのさまざまなワッペンやバッジがあるのですが、なかでも特別なものとして扱われるのが「徽章(きしょう)」です。。

徽章は、特別な教育等を修了した者のみが着けることを許されるバッジとなっています。

有名なところでは、厳しいレンジャーの教育を修了した人がもらえるレンジャー徽章があります。

レンジャー徽章は、勝者の証である月桂樹とダイヤモンドの形で作られており、この徽章をつけることは自衛官にとっての誇りともいえます。

このほか、消火器射撃検定の結果によって着用できる射撃徽章、武器学校の弾薬課程修了で着用できる不発弾処理徽章、格闘指導官になることで着用できる格闘徽章など、たくさんの徽章があります。

もちろん、徽章を持っているだけで偉いとされるわけではありませんが、自衛官としての努力の結果であることは確かです。