自衛隊の1年の生活は?

新隊員の1年の過ごし方

半年間は研修

自衛隊は公務員の身分となるため、季節ごとの休暇(お盆休みや、年末年始休暇)は他の公務員と同様、しっかり取ることができます。

普段は忙しくしていても、メリハリのついた1年を過ごせるでしょう。

新隊員として入隊した1年目に関しては、4~9月までは教育期間になります。

この期間はあっという間に過ぎますが、途中のゴールデンウィークやお盆休みはいい気晴らしになるので、地元の友達と遊んだり、親孝行したりしてリフレッシュして過ごす人が多いようです。

なお、新隊員は土日に外泊はできませんので、駐屯地のある所から近い街で遊ぶことになるでしょう。

研修終了後は?

新隊員教育が終わって無事に部隊に配属されると、まずは2週間ほど部隊内での教育を受けます。

ここで配属された部隊内のルールや仕事内容、新人の仕事などを教わります。

配属後の外出については、所属する部隊によってかなり変わってきます。

自衛隊は有事の際にすぐ動ける体制をとってなければいけないので、仕事や訓練がなくても一定人数は駐屯地内に残しておかなければなりません。

そのため、土日が休みでも「残留」といって外出を制限されることがあります。

交代で残留する部隊の場合、土日も月の半分くらいは外出できます。

ただし、部隊によっては新人のうちはあまり外出させないところもあるようです。

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一般の隊員の1年

日ごろは訓練が中心の生活

部隊に配属されて少し経つと、先輩隊員と一緒にいろいろな訓練に参加していくようになります。

訓練は年間を通してありますが、ある程度大きな訓練は毎年時期も決まってきます。

上下関係が厳しい世界ということもあり、どの年代でも同期とは強い絆を感じている人が多いようです。

なお、独身で駐屯地や基地の寮で生活している隊員たちは、他の隊員と協力しながら集団生活を送ります。

結婚などによって営外居住が許可されると、自宅などから通勤できるようになりますので、仕事と家庭を両立させながら生活していくことになります。

体力錬成やトレーニングも日課

自衛隊に入ると、日常的な訓練を通じて体を少しずつ鍛えていくことができます。

しかし、もともとあまり体力に自信がない人は、自主的にトレーニングや体力づくりに取り組む必要があります。

自衛隊では定期的に体力テストのようなものが行われており、このテストで一定以上のレベルに達することは昇進にも関わってくるため、体を鍛えておくに越したことはありません。

腕立て伏せ、ランニング、スクワット、かがみ跳躍など手軽にできるトレーニングは、日課として行っている隊員が多いです。

また数年に一度、格闘や射撃の競技会がありますので、それらの出場を目指して日々練習を重ねる隊員もいます。

さまざまなイベントにも参加

自衛隊では、年間を通じてさまざまなイベントが行われています。

一般の人にも良く知られているのが、陸上自衛隊の「駐屯地創立記念行事」や、航空自衛隊の「航空祭」です。

駐屯地創立記念行事は入場無料で一般の人も参加できるものとなっており、装備品の展示や音楽隊の演奏、記念式典など、盛り上がるイベントとなっています。

航空祭では航空自衛隊の基地が開放され、ブルーインパルスが飛び交う姿を一般の人でも見ることが可能です。

こうしたイベントは広報活動の一環でもあり、自衛隊員たちも自分たちの活動内容を外部に伝えることを目標に、積極的に関わっていきます。