自衛隊に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
自衛隊に向いている性格・適性
「人のために」という気持ちが強い人
公務員でもある自衛隊は、民間企業へ就職するのとは異なり、国や国民全体のために仕事をすることになります。
営利を追求する必要はありませんが、自衛官として生きていくうえでは「社会全体を守るため」「困っている人を助けるため」という強い使命感や責任感が求められてきます。
自衛隊に入るのであれば、多かれ少なかれこのような精神を持っていることは必須になるといえるでしょう。
自衛隊の訓練や任務では、ときに過酷な状況に追い込まれることもありますので、自衛官として強い使命感を持っていられるかどうかが、この仕事を長く続ける重要なポイントになってきます。
協調性がある人
自衛官は、仕事において集団行動をする機会が非常に多くなります。
他国からの侵略や大きな災害が起きた際には、チームの中でそれぞれの役割を果たしながら任務を遂行しなければいけないからです。
こうしたチームワークを養うため、入隊後しばらくの間は自衛隊の基地内にある宿舎に寝泊まりして集団生活を送ります。
生まれも育ちも違う大人が同じ施設で生活をするわけですから、お互いに礼儀を尽くしたり助け合ったり譲り合ったりしなければ、トラブルに発展してしまいます。
こうしたことからも、自衛官には団体行動ができる協調性のある人が向いています。
冷静沈着に行動できる人
自衛官の仕事は、さまざまな危険と隣り合わせです。
訓練では銃のような武器を扱うこともありますし、航空自衛隊の場合は戦闘機や偵察機にも搭乗します。
また、災害時の派遣では余震や火災の続くなかで救出作業を行なうこともあるかもしれません。
こういった際、自衛官に常に求められるのは冷静な判断力です。
自分や救出者の身に命の危険が及ばないよう正しく判断して行動し、危険を察知した際にはすぐに臨機応変に対応しなければいけません。
冷静さを持っているかどうかも、自衛官として働くうえでは大事な要素になってきます。
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自衛隊に必要なスキル・能力
健康上の不安がなく、人並み以上の体力がある
自衛官は、国の安全を守り、有事の際に国民の命を守るために働くことを使命としています。
そのため、自衛官となる人には人並み以上の体力が求められます。
入隊後に訓練を続け、いざというときに活躍するためには、ある程度タフでないと務まりません。
もちろん、体力は少しずつつけていけば問題ありませんが、身体的に問題を抱えていないかどうかも重要な要素となってきます。
入隊の時点でも、健康状態や一定の基準以上の肺活量や視力・聴力があるかどうかはチェックされますので、自衛隊に入るための条件を確認しておきましょう。
任された仕事をやり遂げる力
ひとくちに自衛隊といっても、陸上・海上・航空それぞれで多彩な職種や職域があります。
すべての職種が肉体的なわけではなく、頭脳労働の要素が強かったり、前線で行動する人を支援するような職種もあります。
だからこそ、どのような人でも自分の強みを発揮し、自衛官として活躍できるチャンスはあるといえるでしょう。
ただし、自衛隊に入って求められるのは、任務を確実に遂行する力です。
任されたことのすべてが自分の満足いく内容ではないかもしれませんが、指示命令系統がしっかりとしている自衛隊組織では目の前のことを確実にこなしていき、きちんとやり遂げることが非常に大事になってきます。
自衛隊に向いていないのはどんな人?
自衛隊は、明確な階級制度で成り立っている組織です。
つまり上下関係がハッキリとしており、自分より上の人の言うことは絶対という雰囲気も根付いています。
現代では、一般企業では部下が上司に積極的に意見を述べたり、新しいアイデアを提案したりすることが認められている場も増えていますが、自衛隊では、昔ながらの上下関係があると考えておいたほうがよいでしょう。
いわゆる体育会系の雰囲気が肌に合わないといったタイプの人だと、自衛隊に入ってから苦しさを感じてしまうこともあるかもしれません。