児童指導員の勤務先の種類と活躍の場

児童指導員の勤務先の種類

児童指導員の活躍の場は、地方自治体や民間の社会福祉法人、NPO法人、一般企業などが運営する、各種児童福祉施設です。

児童福祉施設は、入所する子どもの事情や障がいの有無によって複数の種類があり、児童養護施設、障がい児入所施設、発達支援センター、放課後等デイサービス事業所、児童自立支援施設、乳児院などがあります。

それらの施設では、児童福祉法により、提供する福祉サービスの内容、在籍する乳幼児・少年の人数などに応じて、必要最低限配置しなければならない専門スタッフの人員基準が定められています。

嘱託医や保育士栄養士などと同じように、児童指導員についても、施設ごとに一定数以上の配置が義務付けられており、児童指導員は、そのルールに基づいて各施設で勤務しています。

以下では、児童指導員の代表的な勤務先について、その業務内容の違いをご紹介します。

児童指導員の仕事内容

児童養護施設で働く児童指導員

児童養護施設は、虐待や経済的事情、両親の病気や死亡など、なんらかの理由によって保護者と暮らせなくなった子どもが、集団で生活を送る施設です。

児童養護施設で働く児童指導員は、基本的に子どもたちと生活を共にするため、その勤務体系は宿直業務を含む交代制となります。

子どもを起床させるところから始まり、朝食づくり、洗面や食事、着替え、部屋の掃除といった指導を行い、学校へと送り出します。

学校から帰宅した後は、おやつを食べながらコミュニケーションを取ったり、宿題をみたりしつつ、夕食の準備や入浴、就寝の指導などを行います。

また、各自の趣味や特技を生かして、スポーツやレクリエーションを指導することもあります。

なお、児童養護施設には、施設定員に合わせて、大舎制、中舎制、小舎生、グループホームといった形態の違いがあります。

定員数が増えれば増えるほど、共同設備や生活空間が充実し、管理しやすくなる反面、子どものプライバシーを維持しにくくなり、また家庭的な雰囲気も出しにくくなります。

近年では、大規模な施設であっても、子どもたちが生活する集団をいくつかの小さなユニットに分けて、実際の家庭に近い環境での養育を行うケースが増えつつあります。

障がい児入所施設で働く児童指導員

障がい児入所施設は、おおまかに福祉型と医療型の2種類に大別でき、それぞれで児童指導員の業務内容も異なります。

福祉型施設で働く児童指導員は、おもに発達障がいなどの子どもに対して、食事・入浴・排せつなどの介護を行ったり、自立して生活するために必要な機能訓練、レクリエーションなどを行います。

一方、医療型施設の場合は、自閉症児、肢体不自由児など、福祉型施設と比較してより重度の障がいをもつ子どもやその両親に対して、医学的管理の下の介護や、日常生活上の相談支援やアドバイスを行います。

2012年に法改正が実施されて以降は、障がい児支援を強化するために、入所サービス・通所サービスの一元管理化が行われています。

このため、福祉型・医療型、どちらの障がい児入所施設で働く児童指導員についても、通園施設や、後述するデイサービス事業所といった他施設と連携しながら働くことがより重要になっています。

放課後等デイサービス事業所で働く児童指導員

放課後等デイサービス事業所は、障がいのある6歳から18歳までの就学児童に対して、学校の授業が終了してから保護者が仕事を終えて子どもを引き取りに来るまでの間、保育や療育を行う施設です。

放課後等デイサービス事業所で働く児童指導員は、子ども一人一人に作成した個別指導計画に基づき、日常生活を充実させるための訓練や創作活動を行ったり、子どもたちと一緒に遊んだりします。

地域のほかの福祉施設などと協力して、双方の施設利用者が交流するイベントを実施することもあります。

放課後等デイサービスは、近年急速に利用者数が増加しており、それに伴って事業所が全国各地に急ピッチで設置されているため、児童指導員の求人需要も大きく伸びています。

なお、6歳未満の未就学の障がい児については、放課後等デイサービス事業所に代わって、児童発達支援センターという通所施設の利用対象となりますが、そこで働く児童指導員も少なくありません。