インフラエンジニアになるには
インフラエンジニアになるまでの道のり
インフラエンジニアになるためには、まずはインフラエンジニアの求人募集がある企業に応募することがスタートです。
採用後は、しばらくはネットワークやサーバー、データベースなど、個別の分野から仕事を学び始めます。
ひとつの領域をある程度学べたら、徐々に担当する範囲を増やし、複数の範囲を1人でカバーできるエンジニアを目指します。
初期はOJTで先輩とともに下流工程にあたる構築作業や運用作業などを担当し、知識と経験を積んでから徐々に上流工程へ移行するのが一般的です。
一人前のインフラエンジニアになるためには、本人の努力次第なところはありますが、3年から5年はかかるでしょう。
加えて、今はクラウドによるITインフラ構築へのニーズが強いため、この分野でも知識を磨いていこうとすると、さらに数年は研鑽が必要です。
20代で正社員への就職・転職
インフラエンジニアの資格・難易度
インフラエンジニアを目指すなら、まずはIPA(情報処理推進機構)の「基本情報技術者」資格の取得を目指しましょう。
資格学習を通し、ITについての基本を広く学ぶことができ、インフラエンジニアの業務でも役立ちます。
試験は年に2回で、合格率は例年20~30%程度となっています。
受験料も5700円と安いのでチャレンジしやすい資格です。
学習範囲が非常に広いので、数カ月にわたって計画的に学習しましょう。
インフラエンジニアになるための学校の種類
インフラエンジニアを目指す上では、大学の情報工学系の学部学科や、IT系の専門学校に通うルートが一般的です。
大学の学費は国公立か私立かで大きく異なり、毎年60~120万円ほど必要です。
専門学校の場合も同程度の学費が必要なケースがほとんどです。
大学は広く教養も学べる他、専門的な深い知識も学べます。
一方で専門学校は就職後、すぐに現場で働くために必要な技術や考え方を中心に学ぶことが可能です。
フリーターや会社勤めの社会人に向けたスクールもあり、短期間で業務に必要な内容を集中的に学べます。
インフラエンジニアが扱うような機器は、個人で入手して環境構築を行うのが難しいものが多いため、実機に触れられる学校は貴重な学習の機会となるでしょう。
インフラエンジニアになるための学校(大学学部、専門学校、スクール)
20代で正社員への就職・転職
インフラエンジニアに向いている人
家電やコンピュータが好きな人
IT業界は進歩が早いため、常に学習が必要です。
多くのケーブルや機器をつなぐ家電やコンピュータが好きで、新しい知識を学ぶことが好きな人はそれだけで適性が高いといえるでしょう。
論理的に考えられる人
ITを正しく動かすためには正確に理論を積み上げていくことが大切です。
数多くの機器でシステムを構成し、予定通りに動かすには、ちょっとした間違いも許されないことも多いです。
そのため、論理的な思考力が備わっている人ほど活躍しやすいでしょう。
インフラエンジニアに向いている人・適性・必要なプログラミングスキル
インフラエンジニアのキャリアプラン・キャリアパス
インフラエンジニアはキャリアを磨く中で、IT企画やシステムの設計など上流工程に携わっていくケースが多いです。
特に大規模な案件でも、破綻なくITインフラを設計できる人は多くの現場で重宝されるでしょう。
また、企業の目的に沿ったITアーキテクチャを検討するITアーキテクトになる人もいます。
ハードウェアやネットワークの知識を生かしてIoTやITインフラのスペシャリストとして活躍したり、企業のVPoE(技術責任者)などの立場で活躍するケースも多いです。
インフラエンジニアを目指せる年齢は?
インフラエンジニアを目指せる年齢に決まりはありません。
ただ、キャリアパス上は20代から目指している人が多いです。
ネットワークやサーバーなど、特定分野のエンジニアが業務領域を広げていくと、インフラエンジニアへのステップアップが視野に入ってきます。
そのため、働き始めから10年内にはインフラエンジニアへの転職を意識する人が多いです。
年齢を重ねるにつれ、学習範囲の広さや、機器の運搬作業などがネックとなり、志望する人は減っていく傾向があります。
インフラエンジニアは高卒から目指せる?
インフラエンジニアとして活躍している人の中には、高卒の人もたくさんいます。
しかし、いきなりインフラエンジニアとしてキャリアを始めたという人は少なく、多くはヘルプデスクやネットワークエンジニアなど、他のIT職種でキャリアを始めています。
ITの仕事がわかってきて、徐々に仕事の幅を広げているうちにインフラエンジニアとしても活躍できるスキルが身についたという人が多いです。
急がず、計画的にキャリアを積むことができれば学歴は関係ありません。
インフラエンジニアは女性でもなれる?
インフラエンジニアはITエンジニアの中でも、特に男性の比率が高い職種です。
女性には不可能な仕事ではないものの、低温のサーバー室における作業や、シフト勤務、機器の運搬作業など、体力に劣る女性にとって不利な業務が多いです。
ただ、体力差の出にくいクラウドでのインフラ構築が増えていることや、女性にも人気の高いWeb系のシステム開発が増えていることもあって、女性のインフラエンジニアも徐々に増えています。
インフラエンジニアの雇用形態
インフラエンジニアの雇用形態は多様です。
正社員、派遣、パートなどさまざまな形で働いている人がいます。
インフラエンジニアの中でも、上流工程を担当できるレベルの知識・技術をもつエンジニアは正社員として雇用されることが多く、多くの場合は一般の会社と同じ勤務時間で働きます。
運用や管理を担当する場では派遣やパートで働く人の割合が高くなり、シフト勤務で2交替、3交替で働く人も多いです。
インフラエンジニアの中でも、クラウドでのインフラ構築ができる人はリモートワークも可能で、フリーランスとして働く人も出てきています。
インフラエンジニアの働き方は、本人のスキルと会社の業務領域によって実にさまざまですので、就職の際には自分の希望に合っているか考えることが大切です。
正社員のインフラエンジニア
正社員のインフラエンジニアは、主に上流設計を担当したり、インフラ構築や運用・保守の責任者として働きます。
一般的な事業会社と同じスケジュールで働く人も多く、顧客との打ち合わせなどを日中に行い、残業で遅くまで書類作成をすることもあります。
インフラ構築や管理において重要な責任を任される分、給料や福利厚生などの待遇面は安定していることが多いものの、休日に呼び出しの連絡があることも少なくありません。
正社員でインフラエンジニアになる場合は、SIerなどに正社員で就職し、インフラ構築を中心にスキルを磨いていくケースが多いです。
また、ネットワークエンジニアなどのキャリアを経て、派遣から正社員として採用されたり、転職で実力を買われて採用されるケースもあります。
高い技術力だけでなく、現場ではリーダー的な働きを期待され、顧客とのコミュニケーションの機会も多いため、ビジネススキルやマネジメントスキルも必要です。
派遣のインフラエンジニア
派遣のインフラエンジニアは、基本的に正社員のインフラエンジニアの監督下でインフラ構築や運用・保守などを担当します。
職場によって求められるスキルが異なり、ほとんど監視や問い合わせの対応だけで良い職場もあれば、高度なスキルを求められる現場もあります。
シフト勤務など時間帯が不安定な職場も多く、仕事の現場もサーバー室やデータセンターが中心になるため健康管理に気を遣うことが大切です。
また最近はクラウドによるインフラ構築が増えてきたことで採用が減り、仕事が不安定になりやすい点も懸念されます。
ただし、派遣契約によって労働時間がきっちり決められていることや、スキルに合わない仕事を振られるケースも少ないため、働きやすいと感じる人も多いです。
派遣会社では未経験者でも研修やOJTを通して学べるところも増えており、他職種からのスキルアップや正社員採用を目指して働く人もいます。
アルバイト・パートのインフラエンジニア
インフラエンジニアは基本的に広い範囲のIT知識が求められるため、アルバイトやパートでの採用はあまりありません。
しかし、エンジニアのアシスタントを担当する場合に「インフラエンジニア」という呼称で求人が行われる場合があります。
仕事内容は機材の運搬や設置の補助など、正社員や派遣社員などの本職のエンジニアをサポートし、上流工程や設定作業などはほとんど触れません。
ただし、インフラエンジニアとして勤めていた人で、フルタイム勤務が難しい人をパートとして採用するケースはあり、その場合は派遣社員並みの時給が支給され、仕事もスキルに応じます。
毎日安定して仕事があるケースは少なく、スポットで参加して働くことが多いため、仕事量は安定せず、生活をするには難しい働き方です。
求人サイトや知人の伝手で採用されるケースがほとんどで、全くの素人は少なく、知識や経験のある人が採用されることが多いです。
フリーランスのインフラエンジニア
フリーランスのインフラエンジニアは、大きく2種類の働き方があります。
ひとつは、オンプレミスシステムの構築に携わるエンジニアで、案件ごとに現場でクライアントの指示に従って業務を遂行します。
もうひとつの働き方は、クラウドでのインフラ構築を担当するエンジニアです。
クラウドシステムによるITインフラは、専門的なスキルが必要でニーズも高く、自宅から作業ができることでフリーランスとの相性もよいです。
ただし、どちらのタイプでも仕事が不安定になりがちで、仕事を安定させることが大きな課題です。
信頼性が求められるインフラ構築ではフリーランスに任される案件は多くありません。
そのため、技術や実績を知る、以前の勤め先や顧客などから仕事をもらうのが一般的です。
インフラエンジニアの求人状況・就職先の探し方
インフラエンジニアの就職先にはどんなところがある?
インフラエンジニアの就職先は、SIerが多く、システム開発会社やネットワーク構築企業などが続きます。
また、レンタルサーバー会社や携帯電話などの基地局、エンジニア派遣を行うSES会社などでは、オンプレミスの作業が欠かせないためインフラエンジニアが多く活躍しています。
多くの場合、最初からインフラ全体を任されることはなく、ネットワークやサーバー、データベースなど、特定の範囲で一部の作業や運用・保守などから始めます。
大手の企業の場合、作業は担当せずに案件の管理を主に担当するケースもあります。
は非ITの企業でインフラエンジニアを雇用するケースは少ないですが、クラウドの技術を持つエンジニアへの需要は高まっています。
インフラエンジニアの求人の状況
インフラエンジニアという名称での求人は減りつつあります。
しかし、ITインフラを構築する役割で「クラウドエンジニア」「ネットワークエンジニア」「ITアーキテクト」などの名称での募集は多く、仕事の需要そのものは旺盛といっていいでしょう。
現場によって求められるスキルが異なるため、自分のスキルに合った業務内容かよく確認する必要があります。
インフラエンジニアの求人は、正社員や派遣社員の募集が多く、アルバイトはほとんど見られません。
勤務地は都市圏を中心に募集が行われていますが、実際の勤務地は異なる場合もあるため注意が必要です。
また、Web系システムを扱う企業のインフラエンジニアは、働きやすく募集が多い反面、給与はオンプレミスを扱う企業のエンジニアより低い傾向があります。
インフラエンジニアの就職先の選び方
自社インフラか他社インフラかで選ぶ
インフラエンジニアの就職先を選ぶときは、自社のインフラを扱うのか、他社のインフラを扱うのかをよく確認しましょう。
自社インフラを扱う場合、どのようなサービスを利用・運営している企業なのかを確認しておいた方がよいでしょう。
基本的に利用者が多いシステムや、売上に重大な影響を与えるシステムのインフラに関わっていなければ、給与や待遇の向上を見込めず、社員数によっては出世も難しくなります。
他社のインフラの構築や運用に携わる場合は、取引先や売上高などを確認しておきましょう。
企業の得意分野で選ぶ
ITインフラはオンプレミスで構築する場合と、インターネット上のクラウドに構築する場合に分かれ、各企業は得意分野をもっています。
オンプレミスは作業に時間もかかり、運用や監視も大変ではありますが、会社の売上なども高くなる傾向があり、給与なども高めです。
クラウドはオフィスからほぼ全てのインフラ構築・運用作業を行うことが可能ですが、小規模な案件も多く、必要コストが低いことから売上になりにくく、給与なども低く抑えられます。
一長一短がありますので、自分の希望する方向性と、企業の得意分野をよく比較しながら進路を考えましょう。
上流工程に関わる機会の有無で選ぶ
インフラエンジニアの中でも、上流工程でインフラの要件定義や設計を行う人もいれば、現場での機器の組み立てやクラウドの設定に携わる人に分かれます。
基本的に上流工程はスキルと実績のある人が担当するため、インフラエンジニアとしてキャリアを積みたい人は将来的に上流工程も担当できる企業を探しましょう。
上流に携わらない企業の場合は、現場での運用や構築作業が中心になるため、書類仕事よりも実際の現場が好きという人に向いています。
インフラエンジニアの志望動機・面接
ITインフラはライフラインと同様に社会の維持に大切で、その仕組みに関心をもっていたり、地震や台風といった災害の体験から価値を感じたりして、仕事にしたいと考える人が多いです。
インフラの構築は重要な仕事であり、作業者にはスキルだけでなく責任感も求められます。
志望動機は責任感や貢献意欲をアピールするような内容を心がけ、自己中心的な主張は避けましょう。
面接では、マナーや身だしなみなど第一印象に気をつけ、独自のアピールや専門知識の披露よりも、わかりやすい理路整然とした受け答えを意識した方が好印象です。
責任感があり、信頼できるという印象を与えるように意識することが大切です。
インフラエンジニアの志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?
就職先はどのように探したらいい?
求人サイトからの就職が一般的
インフラエンジニアの就職先探しは、求人サイトの求人から応募するのが一般的です。
都市圏では、インフラエンジニアの募集は多く、勤務地や待遇など条件が合うところを探すのも難しくありません。
逆に、地方ではインフラエンジニアを対象にした求人が少ない傾向です。
スキルのある人は人材会社からの就職がおすすめ
ある程度インフラエンジニアとしてのスキルがある人は、人材会社に登録し、エージェントに就職先の候補を探してもらうとよいでしょう。
自分の希望する働き方や、スキル、業務内容に合った企業を探して紹介してくれますし、条件交渉も代行してくれるので、好条件での就職がしやすいです。
IT系や地域事情に詳しい人材会社なら、一般に公開されていない、優良な紹介先を持っていることも多く頼りになります。
スキルに自信のない人は派遣会社がよい
まだインフラエンジニアとしてのスキルに自信のない人は、派遣会社を利用してさまざまな現場を経験するとよいでしょう。
派遣会社では、派遣登録をしておけば、派遣会社が派遣先の企業を探してくれます。
その際に、細かく業務内容を確認・調整してくれるので、自分のスキルから大幅に外れた仕事を要求されることはありません。
スキルアップのための研修や、学習の補助制度がある派遣会社も多く、働きながら学び、正規雇用を目指すことも可能です。