行政書士の試験の難易度・合格率は? 他の資格試験と徹底比較!

この記事では、以下について解説します。

  • 行政書士司法書士や宅建などの資格試験と難易度の比較
  • 行政書士の受験者数と合格率推移
  • 行政書士合格に必要な勉強時間

行政書士試験の勉強を始める前に、難易度を把握しておくことで計画的に勉強を進められます。

試験勉強を始める前に知っておきたい情報を網羅していますので、ぜひ参考にしてください。

行政書士資格とはどんな資格?

行政書士として業務を行うためには、行政書士の国家資格を取得する必要があります。

この資格を取得するには、行政書士試験を受ける以外にも、「弁護士」「弁理士」「公認会計士」「税理士」のいずれかの法律系国家資格を取得する、公務員として17年~20年行政事務に従事するといった方法があります。

しかし、ほかの法律系資格のほうが行政書士より取得難易度が高く、また公務員を経由する方法も取得までに時間がかかるため、行政書士になるには試験を受ける方法が王道といえるでしょう。

行政書士試験は年1回、毎年11月の第2日曜日に開催され、例年4万人前後にのぼる多くの人が全国各地で試験を受けています。

行政書士になるには

行政書士試験の難易度は?他の資格試験と比較!

行政書士試験には、年齢や学歴といった受験資格が一切なく、誰でも受験可能です。

受験者の世代は、現役の中学生・高校生から60代・70代の高齢者まで幅広いものとなっています。

行政書士試験は、ほかの法律系資格よりも主題範囲が限られているため、チャレンジしやすいといえるでしょう。

ただし、それはあくまでほかの資格と比較した場合の話であり、しっかりとした計画を立てて勉強しなければならない難関であることに変わりはありません。

とくに大学の法学部などで法律について学んだことがない人については、法解釈など独特の思考方法を身につけることに苦労する可能性も否めません。

独学では効率よく勉強できないケースもあるため、通信教育の受講を検討してみてもよいでしょう。

行政書士と司法書士の難易度比較

行政書士と司法書士では、司法書士の方が難易度が相当高いです。

合格率は行政書士が10%程度、司法書士は3%程度です。

司法書士試験の難易度は、法律系の資格試験の最高難度と言われる司法試験にも匹敵するともいわれています。

大学の法学部で学んだなどの知識がないのであれば、行政書士試験から挑戦することが望ましいでしょう。

以下の記事も参考になります。

行政書士と司法書士の違い

行政書士と社会保険労務士の難易度比較

行政書士と社会保険労務士では、社会保険労務士の方が若干難易度が高いといわれます。

ただし、行政書士と社会保険労務士の試験内容はまったく異なります。

行政書士は法令や一般常識を中心に問われるのに比べて、社会保険労務士は社会保障に関する内容がメインであるため、単純に比較することは困難です。

なお、行政書士と社会保険労務士の両方の資格を取得すると、仕事の幅が大きく広がり、実際にダブルライセンスを取って活躍している人も多くいます。

いっぺんに2つの資格を取ることは難しいため、まずはどちらかに絞って勉強することが、ダブルライセンスへの近道です。

以下の記事も参考になります。

社会保険労務士と行政書士の比較

行政書士と税理士の難易度比較

行政書士と税理士では、税理士の方が難易度がかなり高いといわれています。

税理士の試験に合格して税理士になれば、手続きだけで行政書士になることができます。

ただし逆はできないため、注意が必要です。

このことからも、税理士試験の方が難易度が高いことがわかります。

以下の記事も参考になります。

税理士と行政書士の違い

行政書士と宅建の難易度比較

行政書士と宅建(宅地建物取引士)の試験では行政書士の方が難易度が高いといわれます。

宅建の合格率は例年15%程度で推移していますが、行政書士の合格率は10%程度です。

宅建は記述問題がなくマークシート方式であるため、記述問題がある行政書士よりも精神的にもハードルが低いと感じる人が多いでしょう。

以下の記事も参考になります。

行政書士と宅建士の違い

行政書士試験の内容や勉強時間はどのくらい?

ここからは、行政書士試験の内容の概要と合格に必要な勉強時間について解説します。

行政書士試験の受験資格・試験日・形式・内容の一覧

行政書士試験の概要です。

受験資格 特に必要なし
試験日 毎年11月の第2日曜日13時~16時
形式 択一式と記述式
主な内容 「一般知識」(政治経済等)、「法令科目」(憲法、民法等)の2科目
合否判定方法 300点満点中180点の絶対評価

行政書士試験は、憲法、民法、商法、行政法などの「法令」に関する問題が約3/4、政治、経済、社会などの「一般常識」に関する問題が約1/4ほどの割合で出題されます。

このうち法令分野については、択一式に加えて40字程度の記述式問題もあるため、入念な対策が必要です。

行政書士試験に勉強時間はどのくらい必要?

合格までに必要となる勉強時間の目安は、おおむね500時間~800時間ほどとされており、仮に1日3時間勉強するとして5ヵ月~9ヵ月ほどかかる計算になります。

多くの受験者は、試験の半年から1年ほど前、つまり受験前年の11月~受験する年の5月あたりから勉強を始めるようです。

近年は、従来のような法律を丸暗記していれば解けるという問題は減りつつあり、それに代わって法律に対する理解力、思考力を問う問題が増えているため、できる限り早めに準備することが望ましいでしょう。

行政書士試験の合格基準・合格率推移

行政書士試験の受験者数と合格率、合格基準について解説します。

行政書士試験受験者数推移

行政書士試験受験者数_令1

行政書士試験合格率推移

行政書士試験合格率_令1
行政書士試験の受験者数は、平成23年以降減少を続けています。令和元年度の受験者数は39,821人となっています。

行政書士試験の合格率は、10%前後を推移しており、令和元年度の合格率は前年度よりも低い11.5%となりました。

しかし、合格率が低くなっている要因として、試験に受験資格がなく誰でも受けられること、また日々の仕事に追われて十分に勉強できないまま受験している社会人が多いことが挙げられます。

実際の難易度は合格率から受ける印象ほどではありませんし、また行政書士試験には明確な合格基準が設けられているため、ほかの受験者に関係なく、きちんと実力さえつければ合格は難しくありmせん。

試験の合格基準は、「法令」科目において得点率50%以上、「一般常識」科目において約42%以上、全体で60%以上とされています。

過去問などを利用すれば、自分の実力が合格基準と比べてどの程度に達しているか測ることが可能です。

個々の能力に合わせて、ムリのないスケジュールを立ててコツコツと勉強に励みましょう。

なお、過去5年分の試験問題については、試験を主宰する行政書士試験研究センターのホームページから無料で入手することができます。

参考:一般財団法人 行政書士試験研究センター

 

令和2年度行政書士試験の概要

試験日 令和2年11月8日(日)
試験地 各都道府県
受験資格 特に制限はなく、誰でも受験することができます。
試験内容 1.試験は、筆記試験によって行います。
2.出題の形式は、「行政書士の業務に関し必要な法令等」は択一式及び記述式、「行政書士の業務に関連する一般知識等」は択一式とします。
※ 記述式は、40字程度で記述するものが出題されます。
試験科目 <行政書士の業務に関し必要な法令等(出題数46題)>
憲法、行政法(行政法の一般的な法理論、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法及び地方自治法を中心とする。)、民法、商法及び基礎法学の中からそれぞれ出題し、法令については、令和2年4月1日現在施行されている法令に関して出題します。
<行政書士の業務に関連する一般知識等(出題数14題)>
政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解
合格基準 1.行政書士の業務に関し必要な法令等科目の得点が、満点の50パーセント以上である者。
2.行政書士の業務に関連する一般知識等科目の得点が、満点の40パーセント以上である者。
3.試験全体の得点が、満点の60パーセント以上である者。
合格率 11.5%(令和元年)
合格発表 令和3年1月27日(水)
受験料 7,000円
詳細情報 財団法人 行政書士試験研究センター

行政書士試験の難易度・合格率まとめ

行政書士の難易度は決して低くはありませんが、司法書士や税理士の資格よりは易しいといわれる試験です。

合格率は毎年10%程度を推移しています。

合格率が低い要因としては、受験資格に制限がないことから「試しに受験してみよう」と考える人も少なからず含まれていることが考えられます。

合格するには500時間~800時間の勉強時間が必要といわれていますから、しっかり計画を立てて広範囲を勉強しきることが大切です。

試験にむけて逆算して計画を立てて、通信教育などで効率よく勉強しましょう。