【2023年版】海事代理士試験の難易度、合格率

合格率が高めとなっている理由は?

海事代理士は「士業」といわれる法律系国家資格の一種ですが、そのなかでも合格率は決して低いわけではありません。

例年、海事代理士試験の最終合格率はだいたい40%~50%となっており、司法書士行政書士社会保険労務士などと比べたら、かなり高めであるといえるでしょう。

この数字だけを見ると、独立開業を夢見て海事代理士になろうかと考える人もいるかもしれません。

しかし、海事代理士はあまりメジャーな資格とはいえないのが実情です。

さらに、海事代理士の活躍フィールドとなる海運業界は閉鎖的な体質で、せっかく資格を取得したとしても、海運業界におけるパイプや人脈がなければ、独立開業をして事業を軌道に乗せていくのは極めて困難だとされています。

こうしたことから、海事代理士試験の合格率が高めとなっているひとつの要因として、すでに業界で何らかの実績や経験がある人が受験するケースが多いのではないかと考えられています。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す(PR)

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

難易度はどれくらい?

海事代理士試験は、一次試験の筆記試験と二次試験の口述試験の2種類で成り立っており、どちらもパスする必要があります。

それぞれの合格基準は下記の通りです。

一次試験

・18科目の総得点220点の60%以上の得点
・受験者の平均正答率が60%以上の場合には、平均正答率以上の得点をあげた人

二次試験

・4科目の総得点40点の60%以上の得点

筆記試験の出題は18科目とかなり範囲が広いですが、それらは過去問題の焼き直しや知っていれば解ける問題も多いため、過去問題に沿ってきちんと勉強をしていけば、合格はそれほど難しいわけではないといわれています。

口述試験についても過去に出題された問題が参考になるため、過去問題を使って勉強しておくことが大事です。

市販の参考書や問題集を利用し、独学で十分に合格している人もいます。

独学で海事代理士に合格できる?

海事代理士国家試験の内容

海事代理士試験は、一次試験の筆記試験と二次試験の口述試験の2つで構成されており、一次試験に合格することで二次試験に進めます。

筆記試験では、一般的な法律と海事法令に関する合計18の専門的な法律の問題が出されます。

試験範囲は広いですが、過去に出題された問題が多く出題されることが多いため、きちんと過去問題を解いて対策していれば、合格はさほど難しくないといわれています。

実際、大半の人は『海事代理士合格マニュアル』や『実用海事六法』などの参考書や問題集を購入して独学で対策しているようです。

なお、合格基準は下記の通りです。

一次試験

・18科目の総得点220点の60%以上の得点
・受験者の平均正答率が60%以上の場合には、平均正答率以上の得点をあげた人

二次試験

・4科目の総得点40点の60%以上の得点

試験の合格率はだいたい40%~50%となっています。

独学での試験対策のポイント

海事代理士試験は「知っていれば、あるいは覚えれば解ける」といった問題が多く、過去問題に沿ってきちんと勉強をしていけば、合格はそれほど難しいわけではありません。

しかし、試験範囲が広いことから本番の試験時間も朝から夕方までと一日がかりになること、行政書士や司法書士などと比べて試験対策ができる参考書・問題集などの教材が圧倒的に少ないことなどが、難しい試験といわれるひとつの理由となっているようです。

なお、海事代理士試験の試験科目のなかには憲法や民法といったものもあり、司法書士や行政書士の勉強をしてきた人には有利になるでしょう。

なお、海事代理士試験は一次試験に合格して二次試験に不合格であった場合、次は二次試験から受験できます。

とはいえ、一発でどちらも合格するのがベストでしょう。

筆記試験はもちろんのこと、口述試験についてもそれに向けた教材が販売されているため、きっちりとテキストを読み込んで対策するようにしておきたいものです。