中学の数学教師になるには
在学中から現場での経験を
中学校の数学教師になるためには、中学校教諭1種免許状(数学)を取得できる大学に進学することが必要です。
中学校の教師は教科指導以外にもホームルーム活動や学校行事等で生徒と関わる機会が多いため、教育学部の数学教育専攻で幅広く教育を学ぶと現場で大いに生かすことができるでしょう。
また教育学部の場合、在学中に教育ボランティアをする機会なども多く得られ、早いうちに現場の空気を体感できるので、そういった面でもおすすめです。
理学部でもたいていの学科で取得が可能ですが教師志望であれば数学科がいいでしょう。
教育学部に比べると数学という学問そのものを深く学ぶことができます。
高校の免許状も併せて取っておこう
公立の場合、高校との一括採用制をとっている自治体が多いですが毎年一定数の採用があります。十分に試験対策をして採用を目指しましょう。
私立を志望している人は私学適性検査を受け、採用のチャンスを広げましょう。
ただし、私立の場合は中高一貫の場合がほとんどなので高校でも教壇に立つ可能性がかなり高くなってきます。
よって高校の免許がない場合は私立での採用は難しくなることもあるので注意しましょう。
多忙の中でも教材研究を
数学に限ったことではありませんが中学校の教師の仕事内容は教科指導以外が占める割合が非常に高いといえます。
ホームルーム活動や学校行事、部活動指導などに追われる中で日々の授業も滞りなく実施しなければなりません。
とくに数学の場合、苦手意識を持つ生徒が比較的多い科目であるため、指導法の研究は常に行う必要があります。
時間外に補習を行うことも日常茶飯事です。
教師の教え方一つで生徒の人生を左右するということはどの科目にもいえることですが、数学の場合特に顕著であることを特記しておきます。
生徒の満足度は高い
数学は科目の特徴として生徒が自身の理解を強く実感できるということが挙げられます。
教師の指導が生徒に直接的に作用するので比較的やりがいを感じやすいといえるでしょう。
実際、授業アンケート等で生徒の理解度や達成感を問う項目において数学は極めて高い数値が出る傾向にあります。