地方公務員に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
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地方公務員に向いている性格・適性
社会や人の役に立ちたい人
地方公務員は、法律で「全体の奉仕者」と定義されており、いつでも公共のために働くことが求められます。
もちろん、世の中には公務員以外にも人の役に立つ仕事がたくさんありますが、とりわけ公務員の場合は「社会全体のため」という意識を強く持っている必要があります。
そのため、世の中や人の役に立ちたいという気持ちが強い人であれば、地方公務員の適性があるでしょう。
また、社会をよりよくするといった観点から、正義感があり、公正・公平を重視して動けるような人も地方公務員には向いているといえます。
地域住民に寄り添う仕事がしたい人
地方公務員は、公務員のなかでも各自治体において「地域密着型」の仕事をしています。
そこでは、「住民が何を求め、何を不安・不満に思っているのか」といった生の声を拾い上げて、行政の活動に生かしていく必要があります。
こうした仕事をしていくには、地域に対する愛情と、住民のあらゆる意見に素直に耳を傾ける姿勢が必要とされます。
財政難や人口減少など、さまざまな問題を抱える自治体も増えている現代だからこそ、「地域をもっとよくしたい!」という熱い気持ちを持って頑張れる人が地方公務員には向いているといえるでしょう。
どんな仕事も成長の機会だと思える人
地方公務員の多くは、3年程度でさまざまな職場を異動します。
当然、異動のたびに新しい仕事を覚える必要がありますし、職場の人間関係もまたイチから構築していかなくてはなりません。
地方公務員の仕事はじつに幅広いものとなっているため、ときには希望とはまったく異なる部署に配属されることもあるかもしれません。
しかし、たとえやりたくない仕事であるからといって、いちいちモチベーションを落としてしまっては、地方公務員は務まりません。
変化を「成長のチャンス」と前向きに捉え、いつでも素直に目の前の物事を吸収していける人であれば仕事を早く覚えていくことができますし、周囲からも信頼される人になれるでしょう。
地方公務員に必要なスキル・能力
人当たりがよいこと
地方公務員といってもいろいろな仕事がありますが、全体として市民と接する機会が多いことから、「人当たりのよさ」は大事な要素になってきます。
市民は子どもからお年寄りまであらゆる年代の人がいますし、抱えている不安や困りごとなどもさまざまです。
そんな人たちに安心感を持ってもらえるよう、初対面でも笑顔で明るく接することが求められます。
物事をわかりやすく説明できること
地方公務員は自治体でさまざまな行政サービスを提供しますが、その内容は市民にとっては難しく、理解しにくい場合もあります。
だからこそ、地方公務員にはわかりやすくサービスの内容について説明し、理解してもらうスキルが重要になってきます。
また、相手が何を求めているのか理解するために、相手の話をよく聞くスキルも同じくらい大事です。
事務処理に関するスキル
配属先にもよりますが、地方公務員は書類作成やデータ収集などのデスクワークを任されることも多いです。
そして、なかにはルーティンワークといえるような単調な業務もありますので、そのような仕事をいかに飽きずに、効率的に進めていけるかが大事なポイントになってきます。
単調と思える仕事にも真面目に向き合って、ミスのないように進めていく力が求められます。
地方公務員に向いていないのはどんな人?
公務員が働く職場は比較的保守的で、ルールの中で決められた通りに動くことを求められる場合が多いです。
もちろん、最近では革新的な意見やアイデアを重視しながら新たな行政サービスを提供していこうという動きもありますが、年功序列の要素も残っていますので、大胆な改革や変化はあまり受け入れられないと考えておいたほうがよいでしょう。
そのため、めまぐるしく変化する環境で仕事がしたい人や、若いうちから自分の意見をどんどん通したいと考えるような人には、地方公務員はあまり向いていないかもしれません。
とくに地方公務員の場合、自治体で地域の人たちに寄り添った仕事をすることになるため、自分自身が目立ちたいタイプの人よりも、サポート役になって支えていくことにやりがいを感じられるタイプの人に向いている仕事だといえます。