キャビンアテンダントになるには? 3つのルートと応募条件や資格も紹介
採用面接の内容も一般企業とあまり変わらないため、さまざまな人に目指すチャンスがある職業です。
しかしながら、キャビンアテンダントは人気が高い職業であり、採用試験の狭き門を突破するには、事前の情報収集と仕事への理解が重要です。
この記事では、キャビンアテンダントになるために必要な情報を詳しく説明します。
キャビンアテンダント(CA)になるにはどんなルートがある?
キャビンアテンダントになるには、具体的にはどうすればよいのでしょうか。
この章では以下の疑問を解決します。
キャビンアテンダント(CA)になるための3つのルート
キャビンアテンダントになるには、おもに3つのルートがあります。
- (新卒)専門学校・短大卒業後、航空会社に就職
- (新卒)大学・大学卒業後、航空会社に就職
- (既卒)社会人経験のある人が航空会社に転職
キャビンアテンダントになるには、一般的な企業に就職するのと同じく、各航空会社の採用試験に合格する必要があります。
「新卒」と「既卒」では、別の採用試験を実施する会社もあります。
学歴については「大学卒」の採用が多いですが、キャビンアテンダントになるための課程がある短大や専門学校(エアライン系スクール)からの採用も行われています。
もし、早い段階でキャビンアテンダントを目指すのであれば、専門学校に進学するのもよいでしょう。
専門学校は2年課程であるため、ほかのルートよりも早くキャビンアテンダントとして仕事をスタートできるチャンスが得られます。
なお、キャビンアテンダントの入社試験を受けるためには学歴以外に、年齢や身体条件・居住条件・英語力など、いくつかの応募資格があります。
キャビンアテンダントの応募資格については、後述します。
→キャビンアテンダント(CA)になるにはどんな条件がある?(※該当箇所へジャンプします)
採用人数は大手企業では数百名程度、小さな航空会社では数十名が一般的ですが、年度によっても異なります。
キャビンアテンダント(CA)は高卒だと応募できない会社が多い
キャビンアテンダント職の応募資格は会社によって異なります。
ただし、
(1)以下のいずれかの条件に当てはまる方
i)2024年3月までに専門学校・短期大学・高等専門学校・4年制大学または大学院(修士課程・博士課程)を卒業されている方
ii)2024年4月~2025年3月までの間に専門学校・短期大学・高等専門学校・4年制大学または大学院(修士課程・博士課程)を卒業見込みの方
JAL 職種別募集要項|新卒ページより
ANAの新卒採用でも、同様の学歴の人を対象としています(※2025年度新卒採用の場合)。
高卒でも受験ができる航空会社もあるものの、基本的には既卒枠のみで、新卒での応募は難しいです。
キャビンアテンダント(CA)になるのに学部は関係ない
- 受験資格はどの学部でも得られる
- 学部に関わらず採用実績がある
- 大学と並行してエアラインスクールに通う人も
キャビンアテンダントの採用試験では、学部や学科の指定はありません。
学歴を満たせば、どのような学部で学んだ人でも採用試験を受けるチャンスはあります。
20代で正社員への就職・転職
キャビンアテンダント(CA)になるためにはどんな学校に行けばいい?(大学・専門学校・スクール)
ここからは、キャビンアテンダントを目指す人が通うおもな学校の種類(大学と短大・専門学校)について紹介します。
キャビンアテンダントは人気が高い職業であり、採用試験も高倍率になりがちです。
また、サービス業としての一面をもつ仕事柄、人柄重視の試験であることも特徴的です。
合格に近づくためには、在学中に日頃から教養を身につけること、そして十分な面接対策も欠かせません。
キャビンアテンダントになるための大学
さまざまな学部・学科からキャビンアテンダントを目指せる
キャビンアテンダントを目指す人におすすめの大学としては、観光系・旅行系の学部・学科、航空系の知識が学べる学部・学科が挙げられます
ただし、こうしたキャビンアテンダントに直結する学科や学部でなくても、キャビンアテンダントに採用される可能性は大いにあります。
英語や第二外国語など語学系の学部・学科で学んだ人が「語学力を生かしたい」という思いをもち、キャビンアテンダントを目指すことも少なくありません。
キャビンアテンダントは大学卒の学歴が有利?
かつて、キャビンアテンダントは学歴が高い4年制大学での入社が一般的でした。
しかしながら、現在では必ずしも4年制大学を卒業しているから採用で有利になるわけではないと考えられています。
実際、すぐに現場に馴染めることから、エアライン系の専門学校出身者を積極的に採用する航空会社もあります。
現場でも多くの専門学校卒のキャビンアテンダントが活躍しているのが実情です。
大卒だからといって学歴に甘んじることなく、キャビンアテンダントという仕事に対する熱意や努力をアピールしなければ、専門学校卒の学生と対等に張り合うことは難しいでしょう。
キャビンアテンダントになるための専門学校
キャビンアテンダントの採用資格は会社によって異なりますが、大手(JAL、ANA)では新卒・既卒に関わらず「専門学校以上」であるため、専門学校卒でも十分に採用される可能性はあります。
実際、観光系やエアライン系の専門学校を卒業して就職した人も多くいます。
そのような専門学校(コース・学科)の多くは2年制もしくは3年制で、航空会社への就職を目標とした密度の濃いカリキュラムが組まれています。
同じ夢・目標に向かう仲間と一緒に学ぶことで、励まし合ったり情報交換ができたりするのは、専門学校で学ぶメリットといえます。
専門学校の学費は年間100万円から120万円程度でが相場で、初年度は入学金が別途10万円ほどかかります。
キャビンアテンダント(CA)になるためのスクール
エアラインスクールとは?
学校法人の専門学校以外に、キャビンアテンダントの勉強に特化した民間のスクール(エアラインスクール)も数多くあります。
スクールの場合、専門学校よりも通学期間は短く、週の通学日数やカリキュラムはだいぶ異なります。
なお、外資系航空会社を専門にしたスクールも存在します。
スクールでは試験の内容を熟知した講師が合格ポイントを教えてくれるのが魅力です。
夜間・土日開講の講座もあり、大学に通いながら並行して民間のエアラインスクールに通う人もいます。
民間のエアラインスクールの受講料は、数回のみの面接対策講座のみであれば5万円程度、キャビンアテンダント採用試験の内容を網羅するとなると30万円から50万円程度が相場です。
エアラインスクールで学ぶこと
エアラインスクールでは、おもに以下のことを学べます。
国内航空会社では、応募資格としてTOEIC600点以上の取得(もしくは同等レベルの英語力)を求められる場合が多いです。
そのため、エアラインスクールでは、英語力を高めるカリキュラムが組まれています。
質面接時のマナーや面接での姿勢・身だしなみなどに関しての対策もできます。
自己分析をし、採用担当者にしっかりと自己PRができる練習を繰り返し、各社の採用試験に対応できる力を身につけます。
外資系航空会社を目指す場合は英語での面接練習も行います。
書類審査・筆記試験を通過するために、エントリーシートの書き方や筆記試験のポイントを学びます。
書類に送付する写真の撮り方やメイクの仕方を学んだり、グループディスカッションの練習をしたりすることもあります。
キャビンアテンダント(CA)になるために求められる英語力
キャビンアテンダントを目指すうえで一定レベルまで身につけておく必要があるものが「英語力」です。
この章では、キャビンアテンダントになるために必要な英語力、留学の必要性ついて説明します。
キャビンアテンダント(CA)に英語力はどれくらい必要?
採用試験の受験時に必要な英語力
JALやANAのキャビンアテンダント採用試験では、採用条件のひとつとして「TOEIC600点程度以上の英語力」が挙げられています。
TOEIC600点は、英検だと2級相当といわれています。
採用試験では、面接の前にエントリーシートを提出し、書類審査を受けるのが一般的ですが、この基準を超える英語力がなければ通過するのは難しいでしょう。
そのほかの国内航空会社でも、国際線を運航しているエアラインの場合にはTOEIC600点を一定の基準としているところが多くあります。
外資系の航空会社では、採用条件のひとつとして「英語堪能」という条件がありますが、実際にはTOEIC800点や900点を取得していて、非常に英語力に長けている人が多く働いています。
英語力だけですべての採用が決まるわけではありませんが、一定以上の英語力が必要なのはたしかです。
また、応募時にスコアを確認されることはほとんどありませんが、その後正式な証明書類の提出を求められることもあるため、書類には正直なスコアを記入するようにしましょう。
英語でのコミュニケーション対策も重要
航空会社によっては、採用試験の際に英語での面接が実施されることもあります。
TOEICのスコアだけでは、本当の英語力がついているか判断できず、実務で必要なコミュニケーションへの対策が不十分な場合も多いためです。
どれだけ試験のスコアがよかったとしても、英語でコミュニケーションをとるのが不得手では不利になってしまいます。
普段からラジオの英会話講座を聞いて勉強したり、英会話スクールに通ったりして英語でのコミュニケーションに慣れておくことが必要です。
実際にキャビンアテンダントの業務でも、英語に関しては読み書き以上に「聞く力」や「会話する力」が求められるものです。
試験を受ける前からこれらの能力を磨いてけば、面接の際にも強いアピール材料になります。
留学の必要性は?
キャビンアテンダントを目指す人のなかには、英語力をつけるために留学を経験しておいたほうがよいのではと考える人も少なくないでしょう。
確かに、海外で生きた英語に触れ、コミュニケーションをする経験は非常に重要ですし、日本以外の文化に触れることもキャビンアテンダントの仕事をするうえで大いに役立つでしょう。
ただし、留学経験があるひとが採用されやすいわけではありません。
留学の経験よりも、重要なのは実際にどれだけ英語が話せるか・使えるかであるといえます。
また、学生の休暇を利用した短期間の留学ではそれほど効果的ではないと考える人も多いようです。
しかし、社会人になってからの留学は時間的・金銭的にも難しいため、留学を希望する場合は学生のうちに学校の制度を利用して経験しておくとよいでしょう。
中国語・韓国語など英語以外の語学力もあると有利
国際線のキャビンアテンダントを目指す場合はとくに、英語だけでなく他の言語を習得しているとさらに高く評価されるでしょう。
空港では路線によってさまざまな言語を使うお客さまがいるため、英語でのコミュニケーションがとれないお客さまとの会話が必要になることもあります。
近年ではアジア人の旅行客が増えてきているため、韓国語、中国語(中文・広東語)の知識があると非常に重宝されるでしょう。
20代で正社員への就職・転職
キャビンアテンダント(CA)を目指す人が持っていると役立つ資格
キャビンアテンダントを目指すうえで、英語関連以外の資格は必須ではありません。
ただし、持っておくと仕事で役立つ資格もあります。以下では、それらについて紹介します。
医療・看護に関する資格
フライト中に体調不良に陥ったお客さまがいれば、キャビンアテンダントが救急処置をしなければなりません。
基礎的な救急処置方法は研修の際の訓練で学びますが、医療や看護系の資格を持っていると、就職の際に有利になるでしょう。
赤十字救急法救急員
赤十字救急法救急員とは、日本赤十字社が認定する技術検定のひとつです。救命救急の基礎的な知識を得られます。
基礎講習では、手当の基本・人工呼吸や心臓マッサージの方法・AED(自動体外式除細動器)を用いた除細動などを習得できます。
救急員養成講習では、以下のような知識と技術を習得できます。
- 日常生活における事故防止
- 止血の仕方
- 包帯の使い方
- 骨折などの場合の固定や搬送の仕方
- 災害時の心得
ビジネスマナーに関する資格
キャビンアテンダントは、接客業のなかでも最高レベルの接客スキルが必要な仕事です。
そのため、ビジネスマナーや接客の勉強をして資格を取得する人も少なくありません。
秘書検定
秘書検定は,社会人として必須の常識やビジネスマナーに関する検定です。
秘書という名前がついていますが、秘書を目指す人だけでなく事務や接客などさまざまな仕事に対応できるスキルを身につけられます。
筆記試験と面接試験があり、一般常識やビジネスマナーに関する知識だけでなく実際にそれを生かした行動ができるかどうかも問われます。
キャビンアテンダント(CA)を目指すための身体条件・年齢制限
キャビアテンダントの採用試験では、業務を支障なく行うために身体条件が設けられています。
また、この職業を何歳まで目指すことができるのかも解説します。
キャビンアテンダントには身長・体重制限が実質あり
キャビンアテンダントの採用試験では、以下のような身体的条件が定められるケースが多いです。
【キャビンアテンダントに求められる身体的条件】
- 視力:コンタクトレンズでの矯正視力1.0以上
- 身長:機器の操作に支障のない程度(160センチ程度が目安)
- 体重:健康的な体重。BMI22が目安
- 水泳能力:一部外資系では水泳能力が応募条件にあり
キャビンアテンダントには眼鏡の使用は認められていないため、コンタクトレンズを普段使っていない場合は、早めに慣れておきましょう。
身長については、日系航空会社で募集要項に明記はされていませんが、業務で座席の上の棚に手が届くように、160cm前後が一定の基準となるようです。
ただし、身長が160cm以下でも採用される人もいるため、あくまで身長は目安にすぎません。
また、小型機で運航する航空会社では身長は問われないことも多いです。
近年はステップのついた機体も増えているため、今後は身長制限が緩和されていくことが予想されます。
キャビンアテンダントは狭い機内でサービスを提供するため、太りすぎ・痩せすぎでないこと、健康的でお客さんに好印象を持ってもらえる体型であることも大事なポイントです。
キャビンアテンダント(CA)を目指せる年齢【実質30代前半まで】
キャビンアテンダントの採用試験において、年齢制限はとくに設けない会社が増えています。
しかしながら、実際は20代後半や30代前半が一定のラインとなる、といわれています。
30歳以上でも採用される可能性はゼロではありません。
しかし、一人前になるまでに時間がかかることや、体力勝負の仕事であることから、キャビンアテンダントを目指すには若いに超したことはないでしょう。
キャビンアテンダント(CA)に向いている人の特徴
キャビンアテンダントに向いているのは以下に当てはまる人です。
- 気配りができる
- 冷静な対応ができる
- 体力がある
キャビンアテンダントは華やかな職業に見えますが、実際の業務ではトラブルに冷静に対応したり、長時間勤務に耐えられる体力も大切です。
向いている人の特徴1:気配りができる人
キャビンアテンダントは国籍や年齢を問わず、あらゆる人に柔軟に対応できる接客の能力が必要です。
そのためお客さまひとりひとりに対して、細かい気配りができることが大切です。
また、気配りを実践するためには、語学力や国際感覚、一般教養も求められるため、さまざまな知識を習得していなければなりません。
向いている人の特徴2:冷静な対応ができる人
機内では、天候によるやむを得ないトラブルや、お客さまの体調不良など、予期せぬ事態が起こることもあります。
こうした緊急時でも適切に対応できる判断力や、どんな状況でも落ち着いて冷静に対応できる精神力も必要です。
向いている人の特徴3:体力のある人
キャビンアテンダントは体力が必須です。
国内線勤務の場合、1日数往復のフライトを担当し、国際線では長時間の勤務となるため、非常にハードな仕事です。
勤務時間や休日も不規則であり、華やかな仕事でありながらも、体力がなければ務まらない仕事です。
契約社員として働くキャビンアテンダント
キャビンアテンダントは、以前は契約社員からのスタートとなる場合がほとんどでした。
しかし、近年では人材の早期育成やモチベーションの向上を目的として、大手航空会社・LCCともに正社員を中心に採用しています。
まだ契約社員として働く人も少なくはありませんが、今後は正社員として働くキャビンアテンダントの割合がより増えていくと予想されます。
以下で、契約社員のキャビンアテンダントの仕事内容や給料などを解説します。
契約社員のキャビンアテンダントの仕事内容
正社員が増えているとはいえ、いまだに契約社員として働くキャビンアテンダントが多いのも実情です。
たとえば、LCCや地方のエアラインなどは、コスト削減のため契約社員採用をしている企業があります。
契約社員であっても、正社員と基本的に仕事内容は変わりません。
雇用形態は関係なく、仕事の現場では、同じように責任をもってお客さまのサービスと保安業務を担うことが求められます。
未経験から契約社員のキャビンアテンダントになれる?
キャビンアテンダントは、契約社員として求人が出る場合も多いです。
未経験から転職する場合も、正社員の中途採用に比べれば比較的容易といえます。
ただし、契約社員は正社員と比べ待遇や給料で差があることもあるため、あらかじめしっかりとリサーチしてから試験に臨むことが必要です。
ただし、実務上は正社員と全く同じ仕事をすることになるため、英語力や接客スキルは同等のレベルが求められます。
契約社員だからと甘く見てしまうと、実際現場に立った時につらい思いをするかもしれません。
契約社員のキャビンアテンダントの給料・待遇
契約社員の給料は時給制が一般的で、設定された時給×労働時間が給料になります。
そのため、とくに新人のうちはあまりよい収入が得られず、苦しい生活をする人も少なくありません。
手当の支給などは会社によって異なるため、事前によく確認しておくことが重要です。
なお、契約社員で採用されたとしても、多くの場合、現場で数年間の経験を積めば正社員に登用されるチャンスを得られます。
なお、契約社員のキャビンアテンダントは、会社の業績悪化などで急に契約を切られてしまうリスクもあります。
正社員と比べるとどうしても不安定な立場であることは覚悟しておく必要があるでしょう。
派遣・パート・アルバイトのキャビンアテンダント
キャビンアテンダントには、派遣社員やパート・アルバイトとして働く人はほとんどいません。
多くが正社員と契約社員で構成されているためです。
なかには「日勤のみ」や「短時間勤務」をしている人もいますが、これは企業側が設けている制度を利用しているケースがほとんどです。
キャビンアテンダント(CA)を目指すなら知っておきたいこと
ここでは、キャビンアテンダントを目指している人にむけて、採用試験の条件以外にも知っておきたい内容をまとめています。
キャビンアテンダント(CA)の仕事内容とキャリアパス
ここからは、キャビンアテンダントになってから、どのようなキャリアをたどっていくのかを大まかに説明します。
1.入社後の研修
難関と言われるキャビンアテンダント採用試験を突破しても、すぐにフライトを経験できるわけではありません。
就職後は、実際に搭乗する前に、専門的な教育・研修を受けます。
まず地上訓練とフライト訓練を受け、キャビンアテンダントに必要な基礎知識やスキルを身につけてから業務に就けます。
接客やサービスに関することだけでなく、安全管理についても重点的に学びます。
訓練期間は一般的に3ヵ月程度といわれています。
日系航空会社の場合、最初は国内線のみの勤務となります。
2.客室部に配属される
キャビンアテンダントは航空会社の客室部門に所属するのが一般的ですが、大手の場合、配属先はさまざまです。
配属された地域を「ベース」として、8人前後の班に分かれて勤務します。
配属後は、いよいよ先輩キャビンアテンダントと一緒に搭乗することになります。
3.キャビンアテンダントをまとめるリーダーへ
日系大手航空会社では、契約社員での採用を辞め正社員でキャビンアテンダントを採用していますが、一部の会社では契約社員からスタートです。
その後、本人の努力や意向によって正社員になることで、クルーとしてのキャビンアテンダントから「アシスタントパーサー」といった役職に昇進します。
チーフパーサーはキャビンアテンダントの責任者で、キャビンアテンダントとしての仕事もこなしますが、クルー全体をとりまとめて指示を出したり、部下の指導に当たったりすることが多くなります。
航空会社によって役職の名称は異なりますが、契約社員スタートのキャビンアテンダントも、乗務を続けてスキルを身につければ昇進することは可能です。
キャビンアテンダント(CA)の採用試験倍率・人気はどれくらい?
「キャビンアテンダントになることが夢」という人は多いです。
しかしながら、航空業界全体でのキャビンアテンダントの採用試験倍率は約20倍といわれており、誰もが簡単になれる職業ではありません。
また、ローカル系航空会社は採用人数が少ないため、100倍を超えることもあるようです。
キャビンアテンダントの入り口は非常に狭き門であることを知っておく必要があるでしょう。
国際線や外資系のキャビンアテンダント(CA)になるには
国際線のキャビンアテンダント
日系航空会社の場合、国内線で2年から3年の経験を積んだ後、訓練を受けて国際線への搭乗となります。
つまり、日系航空会社の場合は入社してすぐに国際線のキャビンアテンダントになることはできません。
国際線では、海外のお客様に失礼のないフォーマルな英語で話せるスピーキング力も必要になります。
外資系の航空会社のキャビンアテンダントになるには
外資系の航空会社でも、日本国籍を持つ人のキャビンアテンダント採用を行っています。
応募資格は会社によって異なりますが、英語に加え、その国の言語に堪能だと優遇されやすくなります。
なかにはパソコンのスキルや水泳能力を求めるなど、日系航空会社とは違った条件が必要となる場合もあります。
外資系の場合、日本の航空会社以上に各会社でカラーが異なるため、とくに注意が必要とです。
「キャビンアテンダント(CA)になるには」まとめ
キャビンアテンダントの採用試験で合格を勝ち取るためには、志望理由をしっかりと持ち、いかに会社の成長に貢献できるかをアピールすることが大切です。
キャビンアテンダントになるには、少なくともTOEIC600点以上の英語力が求められます。
留学は必須ではありませんが、するならば時間に余裕のある学生のうちがよいでしょう。
ただし、大切なのは留学経験よりも、実際にどれだけ英語(外国語)を使ってコミュニケーションができるかどうかです。
試験に向けた準備をしっかり整え、合格を勝ち取りましょう。