「テレビディレクター」とは

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テレビ番組制作現場における監督役。スタッフへの指示出しや演技指導を行う。

テレビディレクターは、番組の制作現場においての責任者です。

番組作りのはじめから終わりまでの全てを指揮して、自分のイメージ通りに番組を作りあげていきます。

スタッフに細かく指示を出しながら番組作りを進め、ドラマの場合には俳優への演技指導もディレクターが中心となって行います。

テレビ局の制作部門に入ると、まずはADからスタートすることがほとんどです。

そこで数年間、下積みとして番組制作の基礎を学んだのち、ディレクターに昇格することが一般的なルートとなります。

ディレクターは、楽な仕事ではなく、厳しいADの時代を乗り越えてディレクターになっても、規則正しい生活や週休二日制が約束されることは、ほとんどないと考えていて良いでしょう。

「テレビディレクター」の仕事紹介

テレビディレクターの仕事内容

番組制作の現場で指揮

テレビディレクターは番組の制作現場においての責任者です。

新しい番組を作ることが決まったら、まずは企画会議を行います。

そこで台本や出演者を決定し、番組の演出全体を考えてスタッフの指揮をとります。

収録後の編集作業にも関わりますし、ドラマなどの場合は俳優への演技指導もディレクターが中心となって行います。

番組作りのはじめから終わりまでの全てを指揮して、自分のイメージ通りに番組を作りあげていくのがディレクターの使命といっても過言ではありません。

ひとつの番組を作るのには、照明や音響、小道具、大道具、カメラマンなど、さまざまな専門分野のスタッフを必要とするので、高いコミュニケーション能力が求められる職業です。

テレビディレクターの就職先・活躍の場

テレビ局や番組制作会社に就職

現在活躍しているディレクターのほとんどは、テレビ局、もしくは、テレビ番組制作会社に就職しています。

就職後、まずはアシスタントディレクター(AD)として番組制作の経験を積みます。

人によって異なりますが、その後、3年から5年でディレクターになり、番組内コーナーや番組の演出を始めます。

フリーランスのディレクターもたくさんいますが、彼らの場合もテレビ局や制作会社に就職した後に会社から独立しているのです。

テレビディレクターの1日

企画やロケに追われる日々

11:00 出社~担当番組の企画会議
11:30 新番組企画書作り
12:00 次回ロケコーナーのロケハンへ
14:00 現在担当コーナーの編集
18:00 現在担当コーナーのスタッフ試写
22:00 試写後の修正をかねた編集
28:00 編集室にて仮眠
6:00 起床後、新企画の資料読み

ディレクターの1日は番組の企画会議やロケハン、編集に追われて大変忙しくなります。

地方ロケや海外ロケで自宅に帰れない日々が続くことも多いようです。

テレビディレクターになるには

まずはADからスタート

テレビ局の制作部門に入ると、まずはAD(アシスタントディレクター)からスタートすることがほとんどです。

そこで数年間、下積みとして番組制作の基礎を学んだのち、ディレクターに昇格するのが一般的なルートです。

局によっても異なりますが、キー局、地方局とも5年前後ADを経験し、ディレクターになる人が多いといわれています。

番組制作会社の場合も同じようにADを経験した後にディレクターに昇格することになります。

テレビディレクターの学校・学費

演出や放送の歴史を勉強

テレビディレクターには、専門の知識や技術が必要です。

それらを教えてくれる学校やスクール・大学に行くことで、ディレクターへの道のりは近くなります。

たとえば、映像の専門学校では映像の演出法を理論と実践の両面から学ぶことができます。

また、マスメディアに関する学部がある大学ではテレビ・放送の歴史、放送に関する法律を学ぶことができます。

こうした経験から現在のテレビ業界の問題点なども考えることができるでしょう。

テレビディレクターの給料・年収

テレビ局と番組制作会社の違い

テレビディレクターの年収は、キー局・地方局・番組制作会社のどこに所属するかによって、大きな差が開きます。

キー局の場合、30代で年収は1000万円台になり、40歳のベテランクラスにもなると1500万円を超えることも多いです。

一方、地方局では同じ年齢でもキー局の7割程度にとどまることが普通です。

番組制作会社の場合は年収500万円ほどしかもらえないこともあり、労働時間の割には少ないと考える人も多いようです。

テレビディレクターのやりがい、楽しさ

チームでものづくりをする楽しさ

テレビ番組制作には、プロデューサー・アシスタントディレクター(AD)・放送作家・取材先・出演者、技術スタッフなど、大勢の人間が関わっています。

それぞれのポジションの人々が力を合わせることによって番組が作られるのです。

チームの仲間とともに、ときには意見を闘わせながらものづくりをする楽しさは格別です。

これは現場で指揮をとるディレクターだからこそ感じられるやりがいでもあり、プロデューサーとの違いともいえます。

テレビディレクターのつらいこと、大変なこと

心身ともにハードな現場

テレビ業界で働くテレビディレクターは、激務による睡眠不足やハードな勤務スケジュールなど、肉体的につらいことが多いです。

肉体的なつらさ以外に、精神的にキツいことも多々あります。

たとえば、せっかく長時間をかけて制作した番組でも、突発的な問題でお蔵入りになることもこの業界ではよくあることです。

心身ともに苦労が絶えないのがテレビディレクターという職業なので「いい番組にする」という意気込みと根気が必要です。

テレビディレクターに向いている人・適性

コミュニケーション能力が重要

ディレクターは、テレビ局・制作会社の面々以外にたくさんの人とともに仕事をします。

カメラマンなど技術職の方々や美術スタッフ、タレントやマネージャーなどです。

また、取材対象となる一般の方々の協力がないと取材をもさせてもらえません。

欲しい映像を撮るためには、スタッフ・出演者・一般人など数多くの人間と上手に付き合うことも求められるので、人間関係を築くのが上手な人はディレクターに向いているといえるでしょう。

テレビディレクター志望動機・目指すきっかけ

担当したいジャンルを明確に

テレビディレクターを目指す人は映像が好きな人が多いようです。

就職試験の面接では今までに印象に残ったテレビ番組や映画、CMなどについて尋ねられることがあるので、好きな作品について語れるようにしておきましょう。

また、テレビのディレクターの仕事はドキュメンタリーやスポーツ中継、情報番組やドラマなど幅が広いので、担当したいジャンルがあるのであれば明確に志望動機を伝えられるようにしておくことが大切です。

テレビディレクターの雇用形態・働き方

正規雇用と非正規雇用

テレビディレクターを目指していてもテレビ局に正社員として入社できる人は非常に少ないのが現状です。

番組制作会社の正社員や契約社員として働いている人が圧倒的に多く、フリーランスのディレクターもたくさんいます。

人手不足の業界でフリーのディレクターの需要は多いので、仕事に困ることはそうはないでしょう。

ただし、高い演出能力と企画力がなければ仕事が入ってくることはありませんし、業界内でのコネクションが必要です。

テレビディレクターの勤務時間・休日・生活

自宅に帰れない忙しさ

現在放送されている番組では、収録に長時間を要する番組もたくさんあり、編集作業は番組放送時間の数十倍の時間を要します。

さらに、ほとんどの番組の編集作業中に、試写というスタッフの意見を聞く場があります。

この試写を受けて、番組納品までにさらに編集を重ね、より上質な番組を作り上げます。

編集期間中にも次の番組会議のための準備があるので、なかなか自宅に帰れない日々が続くことを覚悟したほうがよいでしょう。

テレビディレクターの求人・就職状況・需要

慢性的な人手不足の業界

テレビ番組表を見ても分かるように、地上波・CS・ケーブルテレビ・ケータイ端末テレビなど、数年前に比べて、格段にテレビ番組数は増えています。

ただでさえ、スタッフの数が足りていないテレビ業界は、今後人材不足に拍車がかかるでしょう。

テレビ局やテレビ番組制作会社は、常にADを募集している会社がほとんどです。

慢性的な人手不足に陥っているところが多いので、テレビ業界は比較的入りやすい世界といってもよいでしょう。

テレビディレクターの転職状況・未経験採用

番組制作会社の求人が多い傾向

テレビディレクターへの転職を考えている方は、番組制作会社への転職を考えたほうがよいでしょう。

「テレビ番組を制作するのは、テレビ局の人ではないの?」と思っている方がいらっしゃいますが、地方局は別として、キー局では番組のほとんどを外部制作会社に外注しているのです。

制作会社の方が求人募集をかけているところが多いので転職しやすいというメリットもあります。

ただし未経験者の場合はADからのスタートになるのが一般的です。

テレビディレクターの現状と将来性・今後の見通し

新たな時代の流れを作る

最近ではテレビだけでなく、インターネットでの番組なども増えてきています。

これからのテレビディレクターは自宅のテレビを通して視聴する番組だけでなく、インターネットやスマートフォンを通して視聴する番組の制作にも関わっていくことになるでしょう。

ですので、ディレクターとしての仕事の幅は、確実に広がるといえます。

これからも世の中に必要な職業であり、新たな時代の流れを作る仕事であることは間違いないでしょう。