テレビディレクターの仕事内容

テレビディレクターの仕事とは

テレビの制作現場で活躍するのが、テレビディレクターです。

現場で活躍するディレクターは、テレビマンとして、あるいは映像のプロとして、さまざまな能力を持っています。

たとえば、放送作家構成作家と一緒に面白い企画を立てたり魅力的な台本を制作したりすることができるアイディアマンであるのはもちろんのこと、どんな映像を撮影したかをすべて記憶し、撮影の時点で編集のことまで考えるスキルもあります。

また、収録時に想定していなかった画が撮れそうならば、臨機応変にすぐに対応し、「使いどころ」をカメラに必ずおさめます。

トーク番組ならば、巧みな空気作りと出演者のトークを遮らない演出で、台本以上の面白さを本番で作り出します。

あらゆる能力を駆使してテレビ番組をよりよいものに仕上げていくプロフェッショナルが、テレビディレクターなのです。

テレビディレクターの業務の内容

さまざまなポジションの人々が関わるテレビ制作の仕事で、テレビディレクターにはどのような業務があるのでしょうか?

ここでは、ディレクターがどのような仕事をしているのかを紹介します。

企画と演出

まず、第一にディレクターの役割として挙げられるのは、演出家としての役割です。

放送作家や構成作家と一緒にテレビの企画を考え、それを映像で表現するのがディレクターの仕事です。

どんなに面白い企画でも、出演者をコントロールして収録を行わないと面白い映像は出来上がりません。

特に生放送の場合は、スタジオの雰囲気や進行の仕方によって番組のクオリティは大きく左右されます。

ストップウォッチを片手に時間をチェックしながら、盛り上げるところはとことん盛り上げ、切り捨てるところは潔く切り捨てていきます。

つまり、ディレクターの演出の腕次第で番組の質が変わってしまうというわけです。

編集

収録した映像を実際に編集するのもディレクターの仕事です。

どのカットを使用するか?出演者のどの表情を選ぶか?など、編集のひとつひとつにディレクターのセンスが表れます。

番組の尺は決まっているので、放送できるサイズに合わせるために徹夜で作業を行うことは珍しくありません。

編集の基本的な技術が必要なのはいうまでもありませんが、その他にも視聴者を飽きさせない為の映像的技術や編集技術、アイデアを考え、実際にロケや編集時に実践することもディレクターの仕事です。

調整

番組を演出する上で、ときには他のスタッフとの衝突が起こることもあります。

たとえば、予算が少ないため、大掛かりな収録をすることをプロデューサーから止められるということはよくあることです。

そんなときに、自分が思い描く演出プランがどれだけ魅力的なのか?面白いのか?視聴者を楽しませるか?ということをプロデューサーに掛け合い、映像化にこぎ着けるまで調整を重ねるのもディレクターの大切な仕事のひとつです。

テレビディレクターの役割

番組の演出をするのはディレクターです。

しかしながら、ロケや生中継などの撮影現場で主導権を握るのは、実はカメラマンになります。

カメラマンがいなければ映像は撮影することができません。

ロケが長引いて「いつまで撮影する気か」と怒らせてしまったり、コンセプトが曖昧になって「何を撮りたいのかわからない」と困らせてしまったりすれば、番組の成功は遠ざかります。

同様に、生放送で主導権を握ることになるのは、ディレクターではなくてアナウンサーです。

ですから、カメラマンやアナウンサーなど、他の職種の人たちに気持ちよく仕事をしてもらうため、ディレクターは常に周囲のモチベーションを上げられるよう努力を重ねています。

ハードな現場になればなるほど、スタッフのモチベーションを維持することは重要な要素になります。

現場ではしっかり挨拶や声掛けをすること、細やかな連絡をしてミスをなくすこと、誰かの負担が大きくなったときはきちんと謝罪すること、素晴らしい仕事ぶりを目にしたときは手放しで賞賛すること。

このような当たり前のことを心がけながら、よい雰囲気で番組作りができるようにするのが、ディレクターの大事な役割です。

テレビディレクターの勤務先の種類

テレビ番組の演出を手がけるテレビディレクターは、どのような会社に勤務しているのでしょうか?

主な職場は、テレビ局とテレビ番組制作会社、プロダクションになります。

テレビ局というのは民放のキー局やローカル局、あるいは公共放送であるNHKのことで、採用試験は非常に狭き門であることで知られています。

一方、番組制作会社やプロダクションの場合は、人手不足であることが多いため、比較的入社しやすい環境だといわれています。

いずれの場合も、職種別の採用になっていることが多いですが、企業によってはディレクターから事務系の仕事に異動を命じられることや、その逆もありえます。

また、入社の後はアシスタントディレクター(AD)やフロアディレクター(FD)を経験してからディレクターに昇格することになります。

テレビディレクターの勤務先の種類・活躍の場

テレビディレクターの仕事の流れ

テレビディレクターは、番組の制作現場においての責任者です。

新しい番組を作ることが決まったら、まずは企画会議をすることから始めます。

そして、台本や出演者を決定し、番組の演出全体を考えてスタッフの指揮をとります。

収録後の編集作業にも関わります。

番組作りのはじめから終わりまでの全てを指揮して、自分のイメージ通りに番組を作りあげていくのです。

ひとつの番組を作るのには、照明や音響、小道具、大道具、カメラマンなど、さまざまな専門分野のスタッフを必要とします。

スタッフを集めたら自分の演出イメージに沿って、彼らに細かく指示を出しながら番組作りを進めていきます。

また、ドラマなどの場合は俳優への演技指導もディレクターが中心となって行います。

テレビディレクターと関連した職業

ADやFDとの違い

テレビディレクターと関連した職業としては、アシスタントディレクター(AD)やフロアディレクター(FD)があります。

いずれもディレクターの補助的な業務を行う役割を果たしており、アシスタントディレクターは雑務のプロ、フロアディレクターは収録現場であるフロアを取り仕切るプロというイメージを持つとわかりやすいでしょう。

ADやFDが経験を積んで昇格してディレクターになることが多いようです。

テレビADの仕事

デスクやプロデューサーとの違い

デスクやプロデューサーという職種もあります。

デスクは全体の企画をチェックする役割を果たしており、プロデューサーは予算の分配や危機管理なども行う全体の責任者と考えるとよいでしょう。

テレビディレクターと関わりのある職業としては、その他には放送作家や構成作家があります。

放送作家や構成作家は企画を考えたり台本を作ったりするのが仕事で、ディレクターにとっては頼れる相棒のような存在となっています。

テレビプロデューサーの仕事