このサイトは撮影監督(映画カメラマン)を目指す人のための情報サイトです。

撮影監督(映画カメラマン)とは?

撮影監督は、映画制作における映像の専門家で、「映画カメラマン」とも呼ばれます。使用するカメラやレンズ、フィルムを選び、撮影時におけるポジションやアングル、構図、カット割りなどのカメラワーク、照明や色彩の調整などについて、撮影スタッフたちに細かく指示を出していきます。この仕事に就くうえで特別な資格は必要ありませんが、撮影助手(アシスタント)として数々の現場経験を積み、一人前を目指していくのが一般的な流れです。個人の力量が問われる仕事であり、映像制作会社に就職した場合も、年収は200万円~500万円程度と人によって差が出るようですが、フリーになって実力があると認められればもっと多くの収入を得ることも可能です。現在、日本国内の撮影監督の数はわずか300人程度といわれており、これから撮影監督を目指して成功するには、地道に技術を磨き続ける努力が不可欠です。

撮影監督(映画カメラマン)の仕事内容

映画を制作する際、作品全体の責任者は監督です。映画カメラマンやキャメラマンとも呼ばれる撮影監督は、カメラを設置して撮影するだけでなく、映像全体の責任者になります。

映画の基本は「スジ(脚本)」「ヌケ(映像)」「ドウサ(演技)」といわれ、その中で、撮影監督は映像の専門家です。

ただ日本と欧米では仕事内容に違いがあります。

日本では撮影監督とは照明監督(照明技師)が存在し、露出計測は撮影助手が担当します。

カメラ、レンズ、フィルムを選び、ポジション、アングル、構図、カット割りなどのカメラワーク、照明や色彩の調整、各スタッフとの打ち合わせを行います。

欧米では撮影監督が照明技師にライティングの指示を出し、露出計測は撮影監督自ら担当します。

また複数のカメラ・オペレーターが存在する場合も多く、アメリカではユニオン(労働組合)の規定により撮影監督がカメラを操作しないこともあります。

撮影監督(映画カメラマン)になるには・必要な資格は?

映画制作全般において資格は不要です。爆発物を使用するアクション映画の担当者は危険物取扱者の国家資格が必要ですし、撮影機材を運搬するために運転免許は必須ですが、実際的な資格以外は役に立ちません。

映像の専門家として知識や技術をしっかり身につけることが重要になります。

映画、映像関連の大学や専門学校で学び、映像制作会社に就職するのが一般的でしょう。

日本映画撮影監督協会主催の撮影助手育成塾もあります。

ただ、教わることを受け身で待つのではなく、自ら映像を撮影したり、積極的に撮影現場へ足を運んだりしたほうがいいでしょう。

撮影監督になるためには修業期間があり、実際の現場ではサード、セカンド、チーフという撮影助手(アシスタント)制度が存在します。

撮影監督(映画カメラマン)に向いている人

地道な下積み期間を経て撮影監督になるわけですが、10年、20年続けてもなお適性があるかどうか確信はもてないといわれるほど、奥深い職業です。

生涯をかけるような映画への深い愛情がある人は、撮影監督に向いているといえるでしょう。

機材を扱いますから、機械に詳しい人は適性があると考えがちです。

しかし実際には進化する機材に関する知識や技術は必然的に身につくものであり、それより台本や演技の流れをつかむことのほうが重要になるようです。

映画全体を生かすために、ストーリー展開を理解したり、人物の表情や動きを観察したりするなど、日常的な努力を継続できる人は適性があるでしょう。

撮影監督(映画カメラマン)の就職状況・雇用形態

撮影監督になるためには映像制作会社に就職するのが一般的ですが、就職先となる企業の数も採用人数も極めて少ないのが現状です。

しかし現場では即戦力となるような優れた人材が求められていることも事実です。

雇用形態は基本的に正社員ですが、学生時代にアルバイトとして現場に関わるのもよいでしょう。

覚えなければならない専門知識はたくさんありますが、実践的な技術は現場でしか学ぶことができません。

また全体的な人数に限りのある映画業界ですから、学校やスクールなどで学びながら関係者とつながりをつくっていくことも重要です。

チームワークで成立する映画制作の現場に入り込むほどの人間力が就職の鍵を握ることになるかもしれません。

撮影監督(映画カメラマン)の給料・年収・待遇

映像制作会社に正社員として就職した場合の初任給は、大学卒で18~21万円程度、専門学校卒で16~18万円程度でしょう。

撮影監督の平均年収としては200~500万円程度になります。

実績のある映像制作会社の場合は、安定した収入や待遇が期待できますが、それでも一般的なサラリーマンより給料は低めの傾向です。

下積み時代は月収15万円程度という話もあります。

フリーで活躍する撮影監督の助手を務める場合は、実績次第で収入に幅が生じるでしょう。

いずれにしても自ら撮影監督になり、興行成績に恵まれ、DVDやブルーレイの販売実績が伸びるようになると、評価が高まり、収入面も安定します。

撮影監督(映画カメラマン)の生活・勤務時間・休日

正社員として映像制作会社に勤務する撮影監督は、土日祝の週休2日制、1日8時間労働が基本です。

しかし実際の映画制作の現場は、作品ごとにスケジュールが決まります。撮影監督もそのスケジュールに準じた生活を送ることになるでしょう。

また映像制作会社によっては、テレビ番組やCMの制作、ビデオソフトの企画・制作・販売などを事業内容としている企業もあり、必ずしも映画の撮影ばかりとは限りません。

テレビ番組やCMの制作現場で数多くの撮影経験を積んでから、憧れの映画業界に身を転じる人もいます。修業時代はとくに寝る暇もないほど忙しいでしょう。

撮影監督(映画カメラマン)の現状と将来性

映画離れがささやかれる一方、邦画の公開本数は2014年に年間600本を越えるなど増加傾向にあります。

ただし、日本国内で活躍する撮影監督の人数は300人程度にまで減少しているともいわれます。

数千万円以下の低予算で制作される映画も数多くあり、映像監督の待遇が短期間に大幅に向上されるということは難しいかもしれません。

映画の撮影技術は日進月歩で進歩しています。

映画を愛する深い情熱を持ち、映像監督としての技術を常に磨き続けていくことが求められます。