フロアディレクターの仕事内容・なり方

フロアディレクター(FD)とは

テレビディレクターは、テレビ番組制作現場における司令塔です。

番組の流れ、構成、台本、編集などすべてのことに関わります。

ですが、収録や生中継の本番中に、現場の総指揮であるディレクターの姿は、現場にはありません。

収録の場合は「テレビサブ」という場所にいて、音声やスイッチャーと呼ばれる画面を操作する人と共にスタジオに指示を出します。

生中継の場合は、現場近くに置いてある中継車の中にディレクターが待機して、インカムと呼ばれる無線機のような情報伝達アイテムを使用して指示を出します。

つまり、本番中現場に総指揮をとるディレクターはいないのです。

この際に、ディレクターの右腕として現場を取り仕切る人のことを、フロアディレクターと呼んでいます。

アシスタントディレクターがADと呼ばれるのと同じように、フロアディレクターはFDと呼ばれることがあります。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

フロアディレクターの仕事

フロアディレクターは、撮影の規模によって人数が決められていて、担当する現場が割り振られます。

現場をきちんと仕切れない人は、全体の指揮も取ることができないという暗黙の了解があるので、アシスタントディレクターの次のステップとしてフロアディレクターのポジションが用意されていることが多いようです。

しかしキー局などの大きな局では、フロア専門のディレクターもいて、その道を極めています。

フロアディレクターの役割

現場の雰囲気を盛り上げる

収録や生放送の本番直前に、出演者・スタッフ全員のテンションをアップさせるのがフロアディレクターの仕事です。

大きな声で番組の概要を説明したり、ちょとしたジョークで現場を和ませたりしながら、みんなの緊張を解きます。

タレントアナウンサーではない素人の方は、カメラを回してすぐにテンションを上げるということは難しいので、本番前からフロアディレクターが気分が盛り上げていくことが大切です。

出演者やスタッフのちょっとした表情の変化や言葉のトーンにも目を配りながら、トラブルやアクシデントを事前に回避できるように立ち回ることも求められます。

フロアディレクター次第で、現場の雰囲気が変わってくるとても重要な仕事です。

ディレクターと現場の架け橋に

中継車の中でディレクターがどのような指示を出しても、フロアディレクターがきちんと現場に伝えられなければ意味はありません。

ディレクターの言葉を上手に噛み砕いて、出演者やスタッフに伝える力が必要です。

ですから気が回らなければ、この仕事は務まりません。

本番がうまくいくように、周りを気遣いながらさりげなく指揮統率をしていくのがフロアディレクターの役割です。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

フロアディレクターになるには

フロアディレクターになるには、どうすればよいのでしょうか。

これは企業によって異なりますが、基本的にはアシスタントディレクターとして雑務をこなして経験を積んだ後に、フロアディレクターに昇格するというルートをたどることが多いようです。

ただし、番組制作会社のなかにはフロアディレクターを中心に雇用しているところもあります。

各放送局で行われるスポーツ中継や歌番組の生放送など、専門性の高いフロアディレクターが必要な場面にスタッフを派遣しているのです。

どうしてもフロアディレクターだけを目指したい、という人はこのような番組制作会社やプロダクションを探してみるとよいでしょう。