通関士と税関職員の違い

仕事内容及び役割の違い

通関士も税関職員の仕事も、「審査」という仕事は同じです。また、審査する書類も同じです。

ただし、その前後の仕事の分担が違います。輸入申告を例にとってご紹介しましょう。

通関士の仕事:輸入申告書類審査、輸入申告
税関職員の仕事:輸入申告書類審査、輸入許可

通関士は、輸入許可という許可を与える行為は行うことができません。許可、承認行為は、税関職員の権限だからです。

また、税関職員は、輸入申告は行いません。税関職員は申告されたものを審査し、必要があれば、現物検査、訂正指示を行い、許可、承認をするのが仕事です。

税関職員の仕事

立場と関わる人の違い

上記のように仕事内容が異なるのは、それぞれの立場が違うからです。

通関士は、国家資格はありますが、1企業に勤めるサラリーマンです。

税関職員は、国家公務員採用試験に合格した財務省に籍を置く国家公務員です。ちなみに、税関職員は通関士試験に合格する必要はありません。

また関わる人も異なります。

通関士は、輸出入を行う企業からの依頼を受け、代理で税関に輸出入申告を行います。

つまり、輸出入企業=お客さまと、税関とを繋ぐ役割もしているのです。

税関職員は、通関士が行った輸出入申告を審査し、許可を与えます。許可は、輸出入者=お客さまに対して与えますが、代理申告のため、基本的に直接、輸出入者と接することはありません。

待遇の違い

サラリーマンの通関士と、国家公務員の税関職員では、待遇も異なります。

給与面で比べると、通関士は、通常の給与に加えて通関士手当てという資格手当てをもらいます。また、実績を積むことで、手当て額の増加や幹部候補への昇進などがあります。

一方の税関職員は、国の規定で決められた給与を受け取っています。採用時に総合職と一般職の枠に分かれます。

また休日は、通関士も税関職員も、基本土日です。しかし、どちらもお客さまが、土日に輸出入申告を行って貨物を引取りたいという要望がある場合は、休日出勤があります。