通関士試験の難易度・合格率

通関士資格とは

通関士資格は財務省管轄している資格で、貿易関係で唯一の国家資格です。

毎年1回試験が実施されており、その試験に合格すれば通関士として認定されます。

貨物の輸出入審査と税関への申告は法律上、通関士にしか認められていないうえに、通関業を営む場合は営業所ごとに必ず通関士を配置することが義務付けられているため、通関士資格を保有している人の需要は一定数あるといえるでしょう。

難易度については後述しますが、合格率は低めで平均すると13~15%程度となっており、試験は以下の3科目で行われます。

<通関業法>
・関税法、関税定率法その他関税に関する法律、および外国為替、外国貿易管理法
・通関書類の作成要領、その他通関手続の実務

なお、通関業務に従事した期間によって以下のように一部試験が免除されます。

■5年以上の場合の免除科目
・通関書類の作成要領、その他通関手続の実務

■15年以上の場合の免除科目
・関税法、関税定率法その他関税に関する法律、および外国為替、外国貿易管理法
・通関書類の作成要領、その他通関手続の実務

通関士になるには? 必要な資格は?

通関士の受験資格

通関士試験の受験資格に一切制限はありません。

年齢、学歴、実務経験、国籍関係など関係なく誰でも受験できるため多くの人にチャンスがある資格です。

しかし目的もなく取得を目指す人は多くなく、一般的にはすでに通関業務に携わっている人、もしくは通関業界で働きたい人が目指しているようです。

通関業務に携わっている人の場合は、当然ながら業務上必要になったため取得を目指します。

通関士は人材不足といわれていますので会社から指示されたケースもあるでしょうし、キャリアアップのため自分の意志で受験するケースもあるでしょう。

通関実務経験がなくても受験資格があるため、これから通関業界で働きたい人が就職活動を有利に進めるために受験する人もいるようです。

貿易業界で働く際に通関士資格そのものは必須ではありませんが、新卒で貿易業界を目指している人は頭がやわらかく、学習慣れしている学生の内に取得した方がよいかもしれません。

通関士の難易度・勉強時間

通関士の合格率は平均すると13~15%程度となっており、難易度の高い国家資格といえるでしょう。

受験資格に制限がない上に、受験手数料3,000円という気軽さからさまざまなレベルの人が受験するため合格率が低くなっているという見方もありますが、合格率だけを見ると決して簡単な試験ではないことは分かります。

合格者数の定員はなく、全科目満点の60%以上取れば合格となるため、合格率を気にするよりもいかに基準点以上を取れるかに注力して勉強をした方がよいでしょう。

勉強時間に関しては個人の事情で異なり、平日は2~3時間で休日に6時間程度取り組む人や、平日は参考書を読む程度で休日にガッチリ8時間取り組む人などさまざまでしょう。

終業後に通学講座に通う人や、帰宅してから通信講座で勉強する人、参考書を使って自分で勉強する人など、その人の状況や勉強のスタンスによっても変わります。

通関士試験の受験者数・合格率

通関士試験受験者数

通関士試験の受験者数は、年々減少の傾向にあります。令和元年度の受験者数も前年より減少し6,388人となりました。

通関士試験受験者数_令1

通関士試験合格者数

通関士試験の合格率は、実施年によってややばらつきがあります。令和元年度試験の合格率は13.7%となっています。

通関士試験合格率_令1

令和2年度通関士試験の概要

試験日 令和2年10月4日(日)
願書受付 令和2年7月27日(月)から同年8月11日(火)
試験地 北海道、新潟県、東京都、宮城県、神奈川県、静岡県、愛知県、大阪府、兵庫県、広島県、福岡県、熊本県、沖縄県
受験資格 受験資格に制限はありません
試験内容 1.通関業法
2.関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法(同法第6章に係る部分に限る。)
3.通関書類の作成要領その他通関手続の実務
合格基準 ・通関業法:満点の60%以上
・関税法等:満点の60%以上
・通関書類の作成要領その他通関手続の実務:満点の60%以上
(参考:平成29年度試験合格基準・事前非公表)
合格率 13.7%(令和元年)
合格発表 令和2年11月27日(金)
受験料 3,000円
詳細情報 税関 通関士試験