漁師の求人・就職募集の状況

漁業を襲う高齢化の波

近年は、漁師の高齢化が問題になっています。漁業は基本的に個人事業主として働くことになるため、定年退職という概念がありません。60代で働いている人はまだ若いほうで、70代、80代で現役という人もたくさんいるのです。

しかし、漁業は力仕事が多いので高齢者だけではどうしても作業の効率が落ちることがあります。

さらに、一人で船に乗って海に出て行くことが多いので、持病があったり足腰が悪かったりすると操縦にも危険が伴います。

こうした漁師の高齢化の背景には、引退を望みながらも、後継者がいないためなかなか引退できないという現状があるようです。

若者の田舎離れや一次産業離れによって、漁師の家に生まれた子どもでも家業を継がないというケースが増えており、以前のように子どもが一人前になったら船や漁具を譲るということができなくなりました。

後継者がいなければ、引退と同時に長年愛用してきた船や漁具を処分することになります。さらに、漁協に加盟している漁師の数が減るほど、その漁協の漁獲高が落ち込み、活気がなくなっていきます。

こうしたことを防ぐため、高齢になっても引退せずに働き続けている漁師が多いのです。

若者の募集は増える傾向

漁師の高齢化が進む現状をなんとか打破しようと、全国の漁協や民間の水産会社が、積極的に若者の求人募集を出しています。

新卒者はもちろんのこと、脱サラして漁業を始めたいと考えている人や定年退職して新たに漁業を始めたい人でも、年齢的に問題ないというケースもあるようです。

最近では、インターネットでも全国の漁師の求人情報を見ることができます。

また、一般社団法人である「全国漁業就業者確保育成センター」が漁業就業セミナーなども開いているので、漁師の就職を考える人はこういったところから情報収集をするのも効果的です。