航海士の仕事内容

安全な航海を執り行うために

航海士が行う仕事内容は船舶の操縦、船員への指示管理、荷物の運搬、その他船舶運行に関わる総指揮などがあげられます。

さらに詳しくみていくと、航海中の船の位置の把握が大変重要なものとなります。

航海士は肉眼ではもとより、レーダー、星との位置関係、方位、人工衛星などをもとに船の位置を常に正確に把握しておく必要があるのです。

航海中は、複数名の航海士が乗船し、24時間体制で気象状態の確認と他の船舶との配置の確認を交代制で行っています。

航海士が夜間に行う観測は通称ワッチと呼ばれますが、これは「見る、観測する」という意味から来ています。

双眼鏡やレーダーを用いながら、他の船舶との衝突を避けるためにワッチを行います。

気象や海象、潮流からも先の天候や気象変化を先取りし、航海が安全に行われるよう常に指揮管理を行う必要があります。

あらゆることを確認する

航海士が行う仕事は、船の上でだけ行われるものではありません。

航海前に船に積み込まれる積荷の確認、積み下ろしの指示、航路の確認等、きりが無いほど多くの作業が行われています。

海という自然現象を相手にする仕事は、何をおいても安全にとりおこなうことが必要です。

そのためにはとにかく「確認」する。これが極めて大事なことなのです。

さまざまな勤務先

航海士が活躍する場面は意外なほどさまざまです。

商船会社に勤務しながら航海士として働くケースもあれば、客船に乗船するケースもあります。

また、海上保安庁も航海士の勤務先として考えることができます。

船舶の種類によっては、雑務などは多少変わってきますが、基本的な仕事内容には変わりありません。

内航の場合は3ヶ月間乗船したのち1ヶ月の休暇、外航の場合は最低でも6ヶ月間乗船したのち2ヶ月の休暇が与えられます。

知識と体力が求められる

航海士として立派に仕事をこなすには、船に関する知識はもちろんのこと気象や潮流に関する専門的な知識も必要になります。

さらに、航海によっては何ヶ月間にもわたり洋上での生活が続くことになります。

勤務は交代制で行われますが、勤務時間にあたっていない時でも船の上で生活しなければならないのは当然です。

自然を相手にしているので、海が荒れゆっくり身体を休めることすら困難な場合があります。

航海士にとって、体力がないと任務を行うことは難しいといえるでしょう。