電車運転士の資格

電車の運転にも免許が必要

車と同様に、電車の運転にも免許が必要です。また、多くの人の命を預かる電車の場合、その免許の取得は車以上に大変なものとなっています。

電車の運転免許は「動力車操縦者運転免許」といわれ、国土交通省令によって定められた国家資格です。

筆記試験、身体検査、適性検査(クレペリン検査等)、技能試験に合格してこの免許を取得することで、初めて電車の運転が可能となります。

試験は20歳以上であれば受験できますが、身体条件に関しては厳しい規定があります。特に、信号機等の確認のために視力や聴力、色覚に関しては、国土交通省が定める規定をクリアしていなければ免許を取得できず、運転士になることはできません。

試験に関しては、実は、筆記試験だけなら一般の人でも受験可能です。しかし、運転の技能試験もあるため、結局は養成所できちんと教習を受けた人でなければ取得できない仕組みになっています。

そこで各鉄道会社では、運転士を目指す社員に対してまず数年間駅員業務や車掌業務を経験させ、学科や技能の教習を受けてから運転士の免許を取得する、という流れが一般的になっています。

免許の種類はさまざま

「動力車操縦者運転免許」は、いくつもの種類が存在します。鉄道車両自体にさまざまな種類があり、車両によって動力や運転の方法も異なってくるからです。

種類は大きく分けると「甲種」と「乙種」となっており、「甲種電気車免許」では、普通列車や特急列車など一般的な電車のほか、貨物列車や客車列車をけん引する電気機関車、モノレールの運転も可能です。

「乙種電気車免許」を取得すれば、軌道を走る路面電車の運転が可能となります。

その他、新幹線を運転する場合には「新幹線電気車免許」が必要となるほか、最も難易度が高いとされているのが蒸気機関車を運転するために必要な「甲種蒸気車免許」です。

いずれも国家資格であり、運転士たちはどの鉄道車両を運転するかによって必要な訓練を受け、それぞれの免許の取得を目指します。

これらの免許を取得した後も、酒気帯び運転や速度超過などの法令違反を起こせば免許取り消しや停止となり、ひいては運転士の仕事が続けられなくなってしまう可能性もあり得ます。