受付部門で働くには
学歴や資格は必要?
受付になるにあたって、絶対に必要とされる学歴や資格などはありません。
大学や短大に通っている場合、どのような学部・学科を出ていても受付になれるチャンスはありますし、企業によっては高卒でも応募できるところはあります。
学校卒業後、「受付」という職種を募集する企業や団体などに応募し、採用試験を受け、合格すれば受付として働けるようになります。
ただし、とくに新卒採用の場合に多いのは、最初から受付としての採用ではなく、「総務部」や「管理部」などに配属され、そのなかから本人の希望や適性などを考慮して受付業務に配置されるケースです。
従業員数が少ない企業では、専属の受付担当者を置くところはあまり多くありません。
そのため、受付として働きたいのであれば、一定以上の規模の企業を探す必要があるでしょう。
20代で正社員への就職・転職
雇用形態はさまざま
受付は、正社員として働く人がいる一方、契約社員や派遣社員などの形で働く人も多くいます。
派遣社員の場合、人材派遣会社に登録し、自分の希望に見合った条件の求人があれば仕事を紹介してもらうことができます。
未経験でもスタートできる職場もありますが、受付経験者、あるいは接客やサービス、秘書などの経験者が優遇されるケースも多いようです。
受付に求められるスキル
受付は、特別な専門知識や技術が求められる仕事ではありません。
しかしながら、企業や、その職場における「顔」としての役割を担うことになるため、ホスピタリティ精神や明るい笑顔、気配り、ビジネスマナーなどを備えている必要があります。
未経験者を採用している職場であれば、入社後の教育や研修によって必要なスキルを身につけることができますが、「人のために何かをしたい」という気持ちが持てる人に向いている仕事です。
また、職場によっては事務スキルや英語力、業界に関する専門知識など、接遇能力以外のものが求められることもあります。
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受付担当のキャリアパス
受付で身につけたスキルを他の場所でも生かす
受付は、長くその仕事で活躍し続ける人がいる一方、別のキャリアを見つけてそちらの道へ進んでいく人もいます。
受付として身につけられるスキルはたくさんあります。
その代表といえるものがコミュニケーション能力でしょう。
受付は、毎日たくさんの人と出会う仕事であり、とくに不特定多数の人と接していくため、人を見る目が養われたり、相手の望むことまで自然と考えたりできるようになるでしょう。
相手の様子を見ながら、臨機応変に対応する力も身につきます。
もちろん、他人を不快にさせない振る舞い方や言葉遣いなども磨かれるでしょう。このような、広い意味でのコミュニケーション能力はどのような仕事に就くにしても求められ、非常に役に立ちます。
受付としてしっかりと働いて自信をつけた人であれば、多様な業界や職種で歓迎されるはずです。
キャリアパスの可能性は大きく広がっているといえるでしょう。
キャリアパスの例
それでは、実際に受付からどのようなキャリアパスが考えられるのでしょうか。
多様な選択肢がありますが、多いのは事務職や秘書職になるほか、コンシェルジュやアドバイザーになるというものです。
そのほか、各方面で接客やサービスの仕事に移る人もいます。
いずれも高いコミュニケーション能力や接遇能力が求められるため、受付の仕事と近しい面は十分にあるといえるでしょう。
事務については、受付でも簡単なパソコンスキルや事務処理スキルを発揮して活躍することがあるため、そのスキルを活かせます。
秘書の中途採用は倍率も高めとなっているケースが多く、なるのは簡単ではありませんが、やはりコミュニケーション能力や調整能力などに長けている人であると優遇されることもあります。
受付というと、どうしても若い人が中心に活躍する仕事というイメージが持たれがちで、職場によっては実際にそうであることもありますが、受付としてのスキルを磨けば、さまざまな方面でその後のキャリアを築いていくことが可能です。
受付部門の志望動機・面接
志望動機の考え方
受付に限らず、さまざまな職種に就くことを目指すときに必ず考えなくてはならないのが志望動機です。
志望動機は、採用試験の面接や履歴書などでも必ずといっていいほど問われるものであり、その内容が合否を大きく左右することもあります。
受付の志望動機を考えるときには、まずは仕事内容をよく理解し、そのうえで自分がなぜこの仕事に興味を持つのかという基本的なことから考えていくとよいでしょう。
受付になりたい人の多くは「たくさんの人と出会える仕事がしたい」「おもてなしをすることが好き」「華やかなイメージに憧れる」といった思いを抱いているようです。
また、すでに接客業の経験がある人は、「経験を生かしてステップアップしたい」と考える人もいます。
志望動機に正解はありませんが、この仕事は企業や組織の「顔」として活躍する存在であることを忘れずに、内容を考えてみましょう。
面接で注意したいこと
受付の面接では、おもに「人柄」と「適性」の2点を深く判断されると考えておいたほうがよいでしょう。
特別な勉強や資格などが求められる専門職とは異なり、受付は誰でも就けるチャンスがある仕事です。
しかしながら、不特定多数のお客さまと直接コミュニケーションをとり、その組織の「顔」としての役目を果たす存在となるため、人柄や適性についてはどうしても重視されます。
基本的には、丁寧で明るく、さわやかな人が求められると同時に、思いやりやホスピタリティ精神にあふれる人が歓迎されやすい職種です。
もちろん、身だしなみを整えることや清潔感も非常に重要です。
これらを意識することに加え、できれば志望先の企業などがどのような人物を求めているのかまで把握して面接に臨むとよいでしょう。
受付の面接で、専門的な知識や難しいことを問われることはめったにありません。
自分の志望動機を真っすぐに伝えるなど、この仕事に対する前向きな気持ちや真摯な姿勢をアピールすることが大切です。
受付への転職を検討するなら、転職エージェントに相談してみよう
未経験や中途で受付を目指す場合には、転職エージェントに登録しておくのもおすすめです。
受付の仕事に詳しい転職アドバイザーから話を聞くことができたり、受付の「非公開求人」の情報を得ることができます。
まだ転職するか迷っている、そもそも受付が自分に合っているか不安という段階でも、専門家のアドバイスを聞くことでキャリア選択の幅を広げることができます。
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