プログラマーの就職状況・就職先選びのポイントは?
プログラマーの就職先にはどんなところがある?
プログラマーといえば就職先はIT企業と思われがちですが、実際には以下のとおり、さまざまな業界で募集されています。
- IT企業
- 製造業(家電や自動車、産業機器などのメーカー)
- その他の一般企業や官公庁
このうちIT企業は、大きく以下の3種類に分けられます。
- 顧客の要望を受けてシステム開発を行う「受託開発」
- Webサービスやパッケージソフトなど、自社サービスを提供する企業
- 他社への常駐をメインとする「SES企業」
上記のほか、最近では一般企業でもプログラマーが活躍する例が増えています。
かつては、プログラマーはシステム部門の要員として採用されることが多いものでした。
しかし、昨今はIoTやシステムの内製化の流れを受け、自社が提供するサービスや製品を開発する部門で採用されるケースも増えてきています。
プログラマーの求人の状況
プログラマーはIT業界の他の業種と同様、慢性的な人手不足の状況にあります。
世の中でITの果たす役割はますます増大しているため、今後も需要が大きく落ち込むことは考えにくいものです。
なかでも、まだまだ伸びしろが大きな20代から30代前半の方や優秀なプログラマーは、プログラマーとして就職・転職しやすいといえるでしょう。
20代は未経験でもプログラマーになることは難しくありませんが、何も準備せずに就職できるほど甘い状況でもありません。
雇用の流動化に伴い、企業も採用コストを抑え、できるだけ即戦力に近い人材を求めているためです。
未経験者がプログラマーとしての就職を目指すなら、なんらかのプログラミング言語を学んだ上で、作品などを作るなどのアウトプットが求められます。
プログラマーの就職先の選び方・おすすめの就職先
さきに解説したとおり、ひとくちにプログラマーといっても多様な就職先の選択肢があり、企業によって業務内容や求められるスキルは異なります。
そのため、納得のいく就職を実現するなら、自分に合う就職先を選ぶことが欠かせません。
プログラマーの就職先の選択肢は、大きく以下の4つに分けられます。
- SI企業や受託開発をメインとする企業
- Web系や自社サービスを提供する企業
- メーカー
- SES企業
SI企業とは「SIer(エスアイヤー)」とも呼ばれ、顧客企業の課題をITを使って解決することを主な業務とする企業です。
SES企業とは、他社へ常駐してシステム開発に携わることを主な業務とする企業を指します。
それぞれの就職先に向いている人について、以下で詳しく説明します。
顧客の要望に応えたい人:SI企業や受託開発をメインとする企業
大企業を中心に、オーダーメイドのシステムをつくる「受託開発」は根強い需要があります。
お客さまとなる企業のニーズに応じたシステム開発に従事するため、「顧客の要望を叶えること」が大きな役割となります。
そのため、顧客の要望に応えたい人、誰かに喜んでもらうことが好きな人は、受託開発をメインとする企業がおすすめです。
また、多くのSI企業では、顧客の課題を解決する「ソリューション」を提供しています。
ソリューションには新規開発や既存の製品の組み合わせだけでなく、アドオン(「付属品」や「追加機器」のこと)やカスタマイズの開発も含まれます。
このようなサービスを行う企業も、選択肢のひとつとなるでしょう。
実現したいサービスや裁量のある仕事をしたい人:Web系や自社サービスを提供する企業
世の中には受託開発とは逆に、多数の顧客に対して一定品質のサービスを提供する企業もあります。
代表的な企業に、Webサービスやパッケージソフトを開発する企業があげられます。
これらの企業では世の中で求められる機能を調査した上で、自社で企画しサービスを提供します。
そのため実現したいサービスがあったり、裁量のある仕事をしたい方に向いている企業といえるでしょう。
服装や出退勤時刻など、働き方の自由度が高い企業が多いことも特徴のひとつに挙げられます。
家電や自動車、産業機器のIT化に貢献したい人:家電や自動車などのメーカー
プログラムはIT機器だけでなく、家電や自動車、産業機器などにも搭載されています。
これらの開発に携わりたい人は、メーカーへの就職を目指すのがおすすめです。
最近の家電等にはインターネットへの通信ができる機能も求められているため、製造業において、優秀なプログラマーが活躍できる場は、さらに広がっていくものと考えられます。
さまざまな企業に常駐し、経験を積みたい人:SES企業
比較的経験の少ないプログラマーは、「ひとつの業界に縛られず、プログラマーとしてさまざまな業界のシステムを経験したい」と考える人もいるかもしれません。
そのような場合、さまざまな企業に常駐する「SES企業」も選択肢のひとつになり得ます。
SES企業へ入社すると、プロジェクトが変わるごとにさまざまなお客さま先の企業を渡り歩くことになるため、多様な経験を積めます。
一方、実力がないと契約を打ち切られやすい点には注意が必要です。
このため未経験者がチャレンジする場合は、プログラミングスキルを早期に仕事がこなせるレベルまで引き上げる努力が求められます。
プログラマーの志望動機・面接
プログラマーとしての活躍を目指す人にとって、志望動機は、応募先企業に対して「入社したい!」という意欲をアピールする重要なポイントです。
志望先の事業内容をよくチェックした上で、入社後どのようなプログラマーになりたいか、またどのように貢献したいかを話すことが大切です。
自分がその企業を選んだ理由を思い出した上で、前向きな気持ちをもって志望動機を作成し、面接担当者に伝えましょう。
経験者の場合は「前職ではできなかった、自分が叶えたいこと」が転職の動機になることが多いはずです。
そうした点も、志望動機に含めていくことがポイントです。
また、当然ながら面接には遅刻することなく、清潔感のある服装で臨むように心がけましょう。
言葉遣いが不安な人や緊張しやすい人は、あらかじめ面接の練習や、イメージトレーニングを繰り返しておくことをおすすめします。
就職先はどのように探したらいい?
プログラマーの就職先は、以下のようにさまざまな方法で探せます。
- 就活サイト、転職サイト
- 就活/転職エージェント
- 企業の公式サイト(採用ホームページ)
- 知人からの紹介
- Facebookなどのコミュニティ
- 求人情報誌
- ジョブカフェ
- ハローワーク
このほか、学生の場合は、キャリアセンターや研究室経由で探す方法もあります。
このなかでも、就活サイトや転職サイト、就活・転職エージェントで探す方法はおすすめです。
どちらも自分に適した企業を短時間で探し、スムーズに応募できるところが魅力です。
また、これらの媒体を使って募集する企業は、採用活動にもお金をかけて、力を入れているケースが多いです。
マイペースに探して応募したい人は就活サイトや転職サイトを、できるだけ早期に内定を決めたい人やハイレベルの転職を目指したい人は、就活・転職エージェントを利用するとよいでしょう。