プログラマーに向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
プログラマーに向いている性格・適性
プログラマーに向く性格はさまざまですが、一例として以下のような人が挙げられます。
- 黙々と作業をするのが好きな人
- 新しいことを考える・挑戦するのが好きな人
- コミュニケーションを積極的に取れる人
それぞれの性格や適性について、順に解説していきます。
黙々と作業をするのが好きな人
プログラマーはプログラムを書き始めると、その仕事が終わるまで黙々とプログラミングすることになります。
プログラミング中は仕様に問題点や不明な点がない限り、他のエンジニアと会話せずに済む場合も多いです。
プログラミングは個々の能力が試される作業ですから、会社に出勤しても「おはようございます」「お疲れさまでした」くらいの挨拶程度の会話しか交わさないような職場もあります。
もちろん、同僚と会話をしながら和気あいあいとした雰囲気で働く職場もあります。
しかし、どの職場でもプログラミングの作業中は高い集中力を保たなくてはなりません。
したがって、自分の世界に没頭できる人が、プログラマーには向いているといえるでしょう。
新しいことを考える・挑戦するのが好きな人
黙々と作業をしつつも常に新しいことを考えられる人は、プログラマーにかなり向いているタイプです。
たとえば、同じ作業を繰り返す業務をプログラミングする場合、「これを何とか自動化できないか?」と考えるような人は、プログラマー向きです。
言い方を変えると「楽をするためにはどうすればよいか?」と思うこと、そして、考えたことをプログラム言語を使って実現することが、プログラマーには求められます。
また、開発現場は学校と異なり、上司や先輩といえども「先生」ではないため、すべての業務において答えを知っているとは限りません。
ときには試行錯誤を求められる場合もあるため、上司や先輩のアドバイスを受けた上で、「まずやってみる」という気持ちも大切です。
そのため「新しいことを考える」そして「挑戦する」ことができる人にとって、プログラマーは向いている職種といえます。
コミュニケーションを積極的に取れる人
プログラマーの仕事を円滑に進めるためには、プログラミングのスキルだけではなく、コミュニケーション能力も重要です。
ただし仕事で必要なコミュニケーション能力は、「人付き合いがうまい」ということや「何か面白いことが言える」という趣旨ではありません。
プログラマーが仕事を進める上で必要なコミュニケーション能力は、大きく以下の2点にまとめられます。
- お客さまがプログラムに何を要求しているかを理解し、それに対して適切な回答ができる能力
- プロジェクト内で自分の考えをきちんと伝え、相手の話を理解する能力
コミュニケーション能力は、経験を積んで社内での地位が上がっていくほど重要性が高まります。
そのため、コミュニケーションが上手な技術者は、チームをまとめる役目や社内外との折衝役を担うことができ、どの職場でも求められる技術者となるでしょう。
コミュニケーション能力がとくに求められる場面は、打ち合わせの際とトラブルが発生した場合です。
なんらかの問題が発生した場合は上司や先輩、またプロジェクトマネジャーともコミュニケーションを取った上で、解決に尽力しなければなりません。
その点でもコミュニケーション能力は、プログラマーが仕事を進める上で欠かせない能力です。
プログラマーに必要なスキル
プログラマーに必要なスキルや能力は、以下の通りです。
- プログラミング言語やフレームワークの理解
- チームで物事を進める力
- 自己管理能力、集中力、体力、忍耐力
それぞれ求められるスキルについて、順に解説していきます。
プログラミング言語
プログラマーにとって最も必要となるのは、プログラミング言語に関するスキルです。
Web系、ゲーム系、組み込み・制御系、汎用系、オープン系といったように、開発のジャンルによって必要とされる言語は異なります。
開発言語には、Java、PHP、Ruby、Perl、Objective-C、JavaScript、Oracle、XMLなど多様な言語があり、業務に必要な言語のスキルを磨く必要があります。
複数の言語を扱えるようになれば、それだけ携わることができる案件の幅が広がり、クライアントの多様なニーズにも応えられるようになります。
一方、1つの言語について圧倒的なスキルを持ち、クオリティの高い仕事ができるプログラマーも、業界では市場価値が高い人材としてみなされます。
このため、特定の言語を極める道もキャリアパスのひとつになります。
加えて開発作業の標準化と能率アップを目的として、多くの開発現場では「フレームワーク」を導入しています。
現代のプログラマーは、フレームワークを使いこなすスキルも求められます。
チームで物事を進める力
プログラマーは、チームで行われるプロジェクトに関わる場合が多いです。
そのためチーム全体でコミュニケーションを図ったり、打ち合わせや問題点の報告といった場面が多く出てきます。
したがって、プログラミング言語のスキルに加えて、他のプログラマーやシステムエンジニアとの意思疎通も重要です。
とりわけ論理的にわかりやすく、かつ正確に説明する能力や、他の人の話を正しく理解するスキルは欠かせません。
またプログラマーは、システムエンジニアがまとめた設計書に沿って開発を進めることになります。
システムエンジニアが示す開発意図への理解ができないと、ピントのずれた開発をしてしまうことにもつながりかねません。
他に必要なスキル
プログラマーに必要なスキルには、以下のものも挙げられます。
- 勤怠を良好に保ち、開発をスケジュール通りに進めるための自己管理能力
- 多忙ななかでもハイパフォーマンスを出すための集中力や体力
- 地道な作業を長く続けていくための忍耐力
プログラマーとして仕事をしたい人は、このような、技術以外のスキルも意識して高めていきましょう。
プログラマーに向いていないのはどんな人?
プログラマーに向いていない人は、自分で勉強をすることを苦痛に感じる人です。
プログラマーはプログラミング言語はもちろん、フレームワークなど開発全般に関するスキルの習得が欠かせません。
これらは定期的にバージョンアップしているため、その都度、追加された機能や変更内容について学び、実務に生かす必要があります。
自学自習しない人は知識がどんどん古くなってしまい、やがて仕事がまわってこないという事態に陥るおそれがあります。
プログラマーになってからも主体的に学び続ける意欲をもてる人が、プログラマー向きです。